SHIORI
(更新)
みなさんはアカデミック英語を勉強したことがありますか?
アメリカの大学や語学学校に通ってみたいと思っている人、または英語で授業をしなくてはならなくなってしまった、という人など、意外と多くいるのではないでしょうか。
たとえ日常会話が少しできたとしても、アカデミック英語を知らないと授業をするどころか、授業についていくことすら難しいです。
そこで今回は、大学などの教授や講師が使う英単語と英語表現をいくつか紹介していきたいと思います。
Semester は「学期」を表す単語で、「一年の半分=6ヶ月」という期間のニュアンスが含まれています。
2学期制からなることの多いアメリカで使われることが多く、秋から始まる学期の fall semester、春から始まる学期の spring semester というふうに表されます。
一方で term という単語を使う大学もあります。
Term というのは、授業が行われる期間のことで、特定の期間ではありません。現地の制度によっては、1年間に 3 terms や 4 terms など、その大学や国の教育期間の構成によって異なるのです。
なお、3学期制を採っている大学は、term のほかに trimester という単語を使うことが多いです。Tri- は3を表す接頭辞です。
「次の学期の授業登録をするの忘れずにね」
「この大学は1年に3学期あります」
Enroll には「(学校や授業などに)登録する/入学する/入会する」といった意味があります。
「この秋ハーバード大学に入学しました」
Register にも「登録する」という意味がありますが、学校の入学よりも、授業の登録などを表します。
Enroll は入学の申請をする過程を表すのに対し、register は申請後の手続きの過程(授業を取って学費を払うことや入学後のオリエンテーションやアセスメントなど)を表します。
「授業登録の締め切りは明日です」
授業に登録し、出席してみたもののちょっと違うな?と思ったり、やっぱり授業の量を減らしてゆったり勉強したいなと思うことはよくあります。
実は、初めの授業を受けたあとの少しの期間(2週間程度)を add/drop period と言って、授業をキャンセルしたり追加登録したりすることができる期間があるのです。
この期間に授業をキャンセル(drop)した場合、一度払ったその授業分の学費は返ってきます。
また、withdraw も授業をキャンセルすることを表します。しかし withdraw の場合は、学期の途中に授業を撤回する意味合いが大きく、学費が返ってくる保証はありません。学期のいつ頃に授業をキャンセルしたかで、一部の返金があることもあります。
Withdraw をした場合、成績にWがつけられて、総合成績に響く心配はありません。
そのため、この先どう頑張ってもCやD、または単位を落としてしまいそうなときに withdraw をして次の学期に授業を受け直すという人もいます。そうすることで全体の成績(GPA)が下がることを避けることができるのです。
「今日から2週間で今学期の授業を足すかキャンセルするかを決めてね」
「もう学期末だけど、私が受けてるうちの1つのクラスをキャンセルすることに決めました」
Tuition は「学費」を表す単語で、授業登録した直後、または授業の始まる前のある一定期間中に支払う必要があります。
支払いが済んでいない場合は、授業登録が自動的にキャンセルされることが多いです。
「授業登録後24時間以内に学費を払わなければ、自動的に授業はキャンセルされます」
Syllabus は「教案」のことを指します。
これからどのように授業を進めていくのかに加え、課題やテストのスケジュールなども細かく書かれており、1番最初の授業で目を通すことが多いです。
「はじめての授業だから今日はシラバスを見ていこう」
範囲の広い試験やテストのことを exam といい、中間テストや学期末テストなどのテストを表します。
また、試験期間中のことを exam week と呼び、学期末テストのことは final exam や final といいます。ちなみに中間テストは mid-term exam です。
「みんな明日の試験の勉強するんだよ!」
Test は、exam よりも範囲の狭い、学期を通して細かく行われるような、いわゆる簡単な小テストなどのことを指すことが多いです。
ちなみに小テストは small test や short test、quick test などと表すこともできます!
「20%の成績がテストで決まるからしっかり勉強するんだよ」
試験準備のことを test preparation といい、テスト前の授業や、テスト勉強のことを指します。
「今日の授業では試験の準備をしたいと思います」
Cheat は、カンニングを表す英語表現で、cheat sheet は「カンニングシート」を意味します。
ちなみにカンニング (cunning) も英語ではありますが、「狡猾な」や「ずる賢い」などを表す単語なので、日本語で使うカンニングと意味が少し異なってきます。
全員がというわけではありませんが、アメリカの大学などでは、試験で使う cheat sheet を作って持ってきても良いよという教授や講師がたまにいます。
大抵、手に収まるくらいの小さな紙に、自分がテストに出そうだなと思う部分を紙に収まるだけ書くなどという条件があることが多いです。
なお、この方法は、テスト勉強にとても役に立ちます。
それというのも、自分たちでテストに出そうな部分を推測して小さな紙に収まるだけ書くので、情報量を絞らないといけません。そのため、どの部分を紙に書こうかを真剣に考え、かえってたくさん教科書を読み込む傾向にあるからです。
「カンニングシート作ってテスト受ける時クラスに持ってきていいよ」
Resit には「再び受ける」という意味があり、「再試験を受ける」という意味で使うことができます。
「再試験受けないとね」
*ちなみにアメリカでは resit という単語よりも retake が使われることが多いです。
Evaluation は「評価」という意味で、class evaluation や course evaluation(授業評価)という表現を使ってクラスやコースの評価を表すのによく使われます。
「授業評価の紙を記入してください」
Assessment は、evaluation と同じように「評価」を表す単語ですが、どのゴールが達成できているかを測る evaluation に対し、assessment は、パフォーマンスや技術を測るための評価、または査定を意味します。
「あなたは春に卒業するにはアセスメントに合格する必要があります」
Feedback は「意見」や「反応」「評価」を表す単語です。
テストやプレゼンの後に、そのテストやプレゼンがどうだったか意見を述べ、評価をする際によく使われます。
「面接練習の評価が欲しい人は授業後に私のオフィスに来てください」
Gradeは「学年」や「等級」を表す単語です。また、大学などでグレードの話をするほとんどの場合は、「成績」を表します。
A, A-, B, B- , C, C-, D, D- というような評価のつけ方で、Fは Fail(単位を落とすグレード)になります。ちなみに passing grade(合格点/及第点)がCの大学が多いです。
また、アメリカの大学では、総合平均成績は GPA (grade point average) を使って表されます。1から4で表され、4がもっとも優秀な単位になります。
「この小論文は成績の30%に影響してくるよ」
「みんないる?」
「今日は誰が来てない?」
「今日は誰が欠席?」
「今日は___について学びます」
「この前のクラスの復習をしましょう」
「前回の授業の続きから始めましょう」
「教科書の40ページ目を開いてください」
「16ページを見て」
「隣の人とペアになって」
「誰が読んでくれる?」
「誰が最初/次に行きたい?」
「テストは15分間です」
「解答シート11時に集めるよ」
「解答用紙を前の人に渡して」
「本をしまって」
「全部わかった?」
「質問ある?」
「私が言ってることわかった?」
「ついてこれてる?/理解できてる?」
「それはどういう意味?」
「〜についてもっと(詳しく)教えてくれる?」
いかがでしたか?
大学で使われるようなアカデミック英語は、意外と知らないことが多いと思います。
今回紹介した単語や、講師や教授が使うような英語表現を押さえていれば、大学や語学学校で戸惑うことが少なくなるはずです。
少しでもこの記事がみなさんの役に立てたら幸いです。