【グッバイ センター試験】いくつ正解できる?大学入試英語「文法・語法」問題にチャレンジ!

大学入試英語にチャレンジ

みなさんこんにちは!
以前は高校で教員をしており、現在はオンライン英会話講師をしています、Kurumiです。

さて、大学入試の英語科目(リーディングとリスニング)が2020年度から「センター試験」ではなく、「大学入学共通テスト」になるのはご存知ですか?

プレテスト問題をみてみると、新しいテストの問題は全て長文読解で、センター試験にあったような発音や「文法・語法」の問題は一切無くなっています。

筆者的には、従来の知識偏重型からの素晴らしい方向転換だと思っていますが、高校の間に覚えておいて絶対に損にはならない、知っておくべき英語の「文法・語法」項目がたくさんあるのも事実です。

そこで今回は、"平成最後のセンター試験"の「文法・語法の問題」を振り返ってみたいと思います。

どれくらい「大学受験の問題」を理解できているか、楽しみながらクイズ感覚で挑戦してみてくださいね。クイズの後には、「文法・語法」のオススメ学習方法を紹介します。

センター試験英語について

センター試験英語について

センター試験の英語(筆記)の大問は全部で6問あり、その中の「第2問」は「語彙・文法・語法・会話」の知識を問う問題です。

平成31年度の試験では、200点満点中の47点が第2問からの出題でした。試験の1/4を占めていますし、文法・語法問題は関連問題集をやれば一通り対策が出来ますので、点は落とせないパートとなっていました。

第2問はA(空欄補充)、B(語順整序問題)、C(ダイアローグの空欄補充)の3パートから構成されています。今回はAとBとCの問題をクイズ形式で10問出題し、解説させていただきます。

※ 問題は、大学入試センターHPより、平成31年度(最後!)の筆記試験問題
解答を引用。

 

問題にチャレンジ!

問題にチャレンジ

パートA(空欄補充)

基本の空欄補充問題で、語彙(イディオム含む)・文法・語法の問題が出題されるパートです。

パートAは紛らわしい選択肢が多く、ひっかけ問題もあります。また、「語彙(イディオム)・文法・語法」と多岐にわたっているため、対策が大変です。多くの受験生は、後ほど紹介する英文法・語法の問題集を使って対策をし、このパートを得点源にしていきます。

それでは、早速問題にチャレンジしてみましょう!

【問題1】(語彙)

Text messaging has become a common (  ) of communication between individuals.

①mean ②meaning ③means ④meant

【解答】
他動詞の①mean(〜を意味する)ではなく、"s" がついて単数・複数扱いの「名詞」となる③meansが正解です。冠詞"a"がついていることからも、名詞を選ばなければいけないことがわかります。"a means of〜"で「〜の方法・手段」の意味になります。
②は「意味」を表すので×、④はmeanの過去・過去分詞形です。

正解:③
和訳:テキストメッセージは、個人間のコミュニケーションの手段として一般的になった。

【問題2】(語彙)

Write a list of everything you need for the camping trip. (  ), you might forget to buy some things.

①As a result ②In addition ③Otherwise ④Therefore

【解答】
副詞Otherwiseは「さもなければ、もしそうでなければ」の意味。つまり、"=if not" の意味で使われています。前述の事態が起こらないときに予想される、よくない結果を導入するために用いられています。
選択肢の意味は、それぞれ①「結果として」②「加えて」④「したがって」。

正解:③
和訳:キャンプで必要な物のリストを書いてください。そうしないと、何か買い忘れるかもしれません。

【問題3】(イディオム)

We should make the changes to the document quickly as we are (  ) out of time.

①going ②running ③spending ④wasting

【解答】
"run out of 〜"で「〜を切らす」つまり、「時間がなくなる」というイディオムを作りたいので、②のrunningが正解。他の選択肢だとイディオムの意味をなさないので×。

正解:②
和訳:もうすぐ時間切れになるので、すぐに書類に変更を加えるべきだ。

【問題4】(文法)

I was ( A ) when I watched the completely ( B ) ending of the movie.

①A:shocked B:surprised
②A:shocked B:surprising
③A:shocking B:surprised
④A:shocking B:surprising

【解答】
能動なのか受動なのかを判断して、現在分詞 or 過去分詞を選ぶ問題。主語が人(I)であれば「驚かされた(人)」なので受動態(過去分詞)、人でなければ(movie)「(人を)驚かせる(なにか)」なので能動態(現在分詞)となります。

正解:②
和訳:とても驚きの映画の結末を見たとき、私は衝撃を受けた。

【問題5】(語法)

It was impossible to (  ) everyone's demands about the new project.

①carry ②complete ③hold ④meet

【解答】
「〜に会う」という意味の他動詞"meet"を「(要求・期待など)を満たす・かなえる」という意味で使う動詞の語法問題。"meet one's demand"で「(人の)要求を満たす」という意味。
他の選択肢は全て動詞だと①「運ぶ」②「完成させる」③「持つ」の意味になります。

正解:④
和訳:新しいプロジェクトについて、全員の要求を満たすことは不可能だった。

【問題6】(語法)

After (  ) dropping the expensive glass vase, James decided not to touch any other objects in the store.

①almost ②at most ③most ④mostly

【解答】
この文のポイントは( )の中に動詞droppingを修飾する副詞が入るという点です。①almost「ほとんど(この文では「もう少しで」の意味)」は形容詞と間違えられやすいですが副詞です。その他の選択肢は②「多くて」③「最も多くの」④「ほとんどの場合」。

正解:①
和訳:高価なガラスの花瓶をもう少しで落としそうになったので、ジェームスはお店の中の物には触らないことにした。

【問題7】(語法)

( A ) is no ( B ) the increase in traffic on this highway during holidays.

①A:It B:avoid
②A:It B:avoiding
③A:There B:avoid
④A:There B:avoiding

【解答】
"There is no ~ing"「〜することはできない」という動名詞の慣用表現です。

正解:④
和訳:休暇中にこの高速道路の混雑の増加を防ぐことはできない。

 

パートB(語順整序問題)

語順整序問題

受験英語の鉄板、並び替え問題です。( )に選択肢を順番に埋めていき、①と②に当てはまる語を選んで答えます。

パートBにおいては、基本の文の組み立て方はもちろんのこと、多くのイディオムや語法を知っていないと解けません。また、数字を順番に並べるという単純に見える作業ですが、緊張して時間がない状態だとうっかり間違えてしまいます。しっかりと実際の文を書いて、番号を確認しながら回答する必要がある問題です。

ポイントとなるイディオムや語法・文法をカギにして解いていきましょう。

【問題8】

Junko : The party we went to last night was very noisy. My throat is still sore from speaking loudly the whole time.

Ronald : Yeah. It can sometimes (  ) ( ① ) (  ) (  ) ( ② ) (  ) in such a crowded place.

①be ②difficult ③heard ④make ⑤to ⑥yourself

【解答】
この問題はまず"make oneself heard"(自分の話を聞いてもらう)の用法に気づかなければいけません。分詞の叙述用法の文法項目の中に、の用法があり、「Oを〜(されている状態)にする」という意味をなします。
あとは"It is 形容詞 + to-不定詞"の形の応用であり、また助動詞"can"の後は動詞の原形"be"がくることがわかれば文を組み立てられます。

正解:②⑥(①②⑤④⑥③)
全文:It can sometimes (be difficult to make yourself heard) in such as crowded place.
和訳:昨日の夜行ったパーティーはすごくうるさかったね。ずっと大きな声で話していたからまだ喉が痛いわ。
ほんとだね。そういう混雑した場所だと、自分の声を聞いてもらうのが難しかったりするよね。

【問題9】

David : What's the plan for your trip to England?
Saki : I'll spend the first few days in London and then be in Cambridge (  ) ( ① )(  )(  )( ② )(  ).

①for ②my ③of ④rest ⑤stay ⑥the

【解答】
この文のポイントは"the rest of ~"「〜の残り」という意味のイディオムです。所有代名詞"my"は名詞の前につけますが、この場合の"stay"は動詞ではなく名詞と捉えてセットにします。最後に期間を表す前置詞"for"をつければうまく前置詞句の塊になります。

正解:⑥②(①⑥④③②⑤)
全文:I'll spend the first few days in London and then be in Cambridge (for the rest of my stay).
和訳:イギリス旅行の計画はどうなの?
ロンドンで最初の何日かを過ごしてから、残りはケンブリッジにいるよ。

 

パートC(ダイアローグの空欄補充)

最後は会話の状況や流れを理解して答えるユニークな問題。会話が最も適当なやりとりになるよう、(A)と(B)の組み合わせを選びます。

対話の内容と流れをしっかり掴んでいなければ解けない問題なので、文法・語彙の知識に加えて読解力が必要です。ちょっと頭を使いますが、慣れてしまえば得点源にすることができます。

【問題10】

Museum guide : The member of visitors has dropped this month.
Museum guard : It's probably because of the construction on the second floor.
Museum guide : Yes, the "Treasures of Egypt" exhibit there always attracted so many people.
Museum guard : So, (  ) the most popular area is closed.

問題

【解答】
「(〜なのは)仕方がない」の意味の"It can't be helped (that)"は会話表現の構文です。仮主語の"it"は"that以下"ですね。また、文意の「人が少ない」の意味にするために"fewer people"を選び、後ろにS+Vを取れる「〜の間に」の"while"を選んで完成です。"duringは"ある特定の期間を表す前置詞ですので間違いです。

正解:⑥(B→A→B)
全文:So, it can't be helped that there are fewer people while the most popular area is closed.
和訳:今月は来館者数が減少しています。
それは多分2階が工事中だからでしょうね。
そうですね、「エジプト財宝展」はいつもたくさんの人が来ていましたね。
なので、最も人気のあるエリアが閉鎖されている間は人が少なくなるのはしょうがないですね。

 

文法・語法の学習方法

文法・語法の学習方法

各パートから計10問出題しましたが、どれくらい正解することができましたか?

やはり大学受験レベルの問題は簡単ではありませんよね。センター試験は英語検定準2級から2級のレベルといわれていますが、「わかっているようでわからない」問題が多かったのでは?

全問正解だった人は大学受験英語の文法・語法をかなり理解できていますので、自信をもって作文などのアウトプットを重ねて、積極的に文法・語法の運用力を高めていってください。

「半分ぐらい間違えてしまった」、または「ほとんどわからなかった」という方は、以下の受験生がやっている学習方法にトライしてみてはいかがでしょうか。

 

受験英語の語彙対策

パートAの最初の語彙(イディオム)の問題については覚えていくしかありません。ある程度の語彙は読解問題でも必要とされますし、英語を話す上でも大切な基礎となります。

センター試験から国公立2次・難関私立大学で必要とされる単語を、網羅している単語帳であればどれでも大丈夫ですが、特に受験生に人気の単語帳の一例として、旺文社のものをいくつかご紹介します。

・ 『英単語ターゲット1900 5訂版』(旺文社)
『英熟語ターゲット1000 4訂版』(旺文社)
『ターゲットの友 英熟語アプリ』

 

受験英語の文法・語法対策

文法書ではなく、出版社の出している「文法・語法問題集」をオススメします。

これらの問題集は、文法書のように各文法項目についての詳細説明はありませんが、文法・語法問題で問われるポイントが実例とともに解説されています。

文法のパートと語法のパートがあり、片側に過去問・片側に解説が記載されています。このタイプの問題集は、出題されるポイントを効率良く覚えることができます。赤シートを使って何度も復習し、知識を定着させていきましょう。

以下2つの問題集は、受験対策の鉄板で、圧倒的なシェアを占めています。今回のクイズのような問題がたくさん掲載されていますので、受験対策としてだけでなく、高校レベルの英文法や語法をもう一度、細かくしっかりやりたいという方にもオススメです。

『英文法・語法 Vintage 3rd Edition』(いいずな書店)
『Next Stage 英文法・語法問題(4th Edution)』(桐原書店)

 

おわりに

いかがでしたか?

センター試験は知識偏重な特徴があるために、「英語で表現する」という英語学習本来の目的とそぐわない点があったことは否めません。ひょっとすると、文法・語法は受験生にとって、ただの「クイズ」になっており、学校の授業も「クイズ」に正解するための授業になっていたかもしれません。

しかし、これから入試英語が変わることで、日本の英語教育の方向が変わっていくでしょうし、より「使える英語」を身につける学生が増えていくことを期待しています。

今回扱ったような大学受験レベルの「文法・語法」は一歩進んだ英語表現に活かせる知識です。大学入試レベルでは、実際にはあまり使わないような表現もありますが、知っていれば表現の幅をグッと広げることができます。

今回はセンター試験の「文法・語法」について紹介しました。今後も大学入試英語、学校英語には注目していきたいと思います。

さようならセンター試験! そしてありがとう!