Yoko
(更新)
「うわっ!ビックリした!」「わー、すごい!」
こんなシンプルな英語表現って意外とワンパターンになってしまいませんか? ついつい便利な "Wow!" ばっかり使ってしまう。そんな方も多いのではないでしょうか。
「でも、どんなふうに驚きや感情を表したらいいか分からないし……」というお悩みを少しでも解消するべく、今回は簡単に使える様々な英語の感嘆詞表現を例文付きで紹介したいと思います。感嘆詞と一緒に、よく使われる言い回しやフレーズなども覚えて、バリエーションを広げてみてください。
なお、ネイティブがよく使う表現の中でも、私たち英語学習者が使う際には少し気をつけたいものも紹介します。
まずは、驚きや感情を反射的にパッとワンワードで表せる表現を紹介します。頭であれこれと考えることなく、タイミングを逃さずに感情を表すことができ、とっても便利です。
Wow! You look stunning!
「うわぁ、すっごいキレイだね!」
驚きを表現する定番中の定番は、やはり "Wow"。「うわぁ」や「わー」といった単純にビックリした時や、感動するほど素晴らしいものを見たり聞いたりした時に使われます。日本語で「わぁ」と言うような場面であれば同じように使えるので、便利な表現ですよね。
"I just won a million dollars!" "What?"
「100万ドル当たったよ!」「え!?何だって?」
驚きは驚きでも「何だって!」や「えぇ?」という意外さや、ちょっとした怒り・いらだちを込めた驚きを表す場合に使えます。
"Did you know that she got a divorce?" "Oh, did she?"
「彼女、離婚したって知ってた?」「え?そうなの?」
"Oh, no!" などでお馴染みの "Oh" ですが、単独でも使えます。驚きだけではなく、何かに対してのリアクションとして喜怒哀楽を幅広く表すことができる言葉です。
"That's my new Porsche." "Woah, that's cool!"
「あれ、僕の新しいポルシェ。」「うわぁ、スッゲー!」
"Wow" と同じように使われるのが、この "Whoa / Woah"。「うわぁ」と驚くような時に使われる言葉で、「ウォゥ」と発音します。もともとは馬を停止させる時のかけ声「どうどう」を表すことから、「まぁ落ち着いて」という意味で使われることもあります。
"Do you want some Natto?" "Oh, yuck!"
「納豆食べる?」「げーっ、気持ち悪い!」
汚いものや気持ち悪いものを見た時に、顔をしかめたりしながら反射的に使います。「ゲー!」や「うわっ(気持ち悪い)!」「オエッ」といったニュアンスで、読み方は「ヤック!」です。気持ち悪そうに言ってみましょう。
"Eww! I hate snakes!"
「気持ち悪い!ヘビって大嫌い!」
"yuck" と同じように、気持ち悪いものや生理的に受け付けないものを見たり聞いたりした時に使われます。「イゥ」のように発音されますが、"ew" をもっと伸ばして "eww" と言うと「気持ち悪いっ!」と強調したニュアンスが出せますよ。
"Phew, that was close!"
「ふうっ、危なかった!」
焦った後や難しいことを乗り越えた後にホッとした場合など、日本語で「ふうっ」や「やれやれ」と言うように大きく一息つくときに「フュー!」と使われます。ただ、"phew" 単体で使われるよりも、何で "phew" なのか理由を表すフレーズを続ける場合が多いです。
”Oops! I made a mistake.”
「おっと、間違えちゃった」
何か失敗してしまったととき、間違えてしまったときなどに使える表現です。日本語で言う「おっと」「しまった」に近いです。
”Huh? What did you say?”
「え?今なんて言った?」
“What” に似ていますが、それよりは少し柔らかいイメージです。聞き返すときや驚いたときなどに使えます。「え?」「ん?」「なんだって?」といった感じです。
”Hmm… Let me think.”
「うーん…ちょっと考えさせて」
日本語の「うーん」とほぼ同じ意味の表現で、音も似ています。何かを考えているときに使います。
”Hey! Are you listening?”
「ねえ!聞いてる?」
「ねえ」や「おい」など、呼びかけに使える表現。言い方によって優しい呼びかけだったり怒ってたり、ニュアンスを変えることができます。
”Yay! I’m so happy!”
「やったー!とっても嬉しい!」
喜びを表す言葉。日本語でも「イェイ」と言うことがありますね。「やったー」のようなニュアンスです。
”Boo! That’s not fair!”
「えー!それはずるいよ!」
ブーイングをするとき、不満を表すときに使われます。「ブーイング」という言葉は英語で “booing” です。また、人を驚かすときにも使われ、その場合は短く「ブゥ!」です。
”One plus one is two, duh.”
「1足す1は2だよ、当たり前じゃん」
「当たり前じゃん」や「何言ってるの?」のように、呆れている感じのニュアンスを表します。誰かが当たり前のことを聞いたり言ったりしたときなどに使えます。
”Ugh, I can’t believe it.”
「うわ〜、信じられない」
何か嫌なことがあったり、嫌悪感を感じているときにそれを表すことができます。日本語の「うわ」や「あ〜」に近いです。
ワンワードで表せる感嘆詞表現に続き、次はフレーズで使われるものを見ていきましょう。
"John just asked me out." "No way!"
「ジョンにデートに誘われたんだ」「ウッソー!?」
"No way!" は「絶対ナイ!」という強い否定を表す場合にも使われますが、ビックリする話を聞いた時にもよく使われます。否定を表す場合には顔をしかめたり、嫌な感じを出して "No" と言うのがポイントです。驚いた時に使いたいなら、驚いた顔と声を作ればいいだけなので簡単ですよ。
"I'm going to quit my job." "Are you serious?"
「僕、仕事辞めるよ」「マジでっ!?」
直訳すると「本気?」「冗談でしょ?」と微妙に違いますが、ニュアンスは同じなのでどれを使ってもOKです。語尾を上げながら、表情とともに驚いている感じを出すのがポイントです。
"She got into Oxford." "That's incredible!"
「彼女オックスフォード大学に入学したんだよ」「うわぁ、スゴイ!」
文字通り「信じられない!」を表すこの2つのフレーズは、ただ単に驚きを表すだけではなく、「それはスゴいね!」といった褒め言葉のニュアンスも含めて使われることが多いです。
"What a great view!"
「なんて素敵な景色なの!」
驚きや感動を表すフレーズで日常的に使われているのが、この "What (a) 〜!" というパターン。「〜」には「形容詞+名詞」が入ることが多く「なんて〜なの!」という驚きや気持ちの高ぶりを表します。例えば、"What a surprise!(ビックリだよ!)" と驚きをストレートに伝えられる表現もありますよ。
"How cute!"
「超かわいい!」
例えば、かわいい赤ちゃんを見た時に "very cute" という意味合いで、感動や驚きを強調したいときに使われます。正しくは "How cute he/she is!" ですが、口語では "How cute!" と「How+形容詞」だけで表すことも多く、"How 〜!" は日常的にとってもよく使われています。
映画や海外ドラマ、または周りにいるネイティブスピーカーが普段から何気なく使う感嘆表現の中には、私たちが使うにはちょっと気をつけたいものもあります。
特に気をつけたいのは、 "Oh my God!" という表現。驚いた時やショックなことを見たり聞いたりした時に反射的に使われる表現であり、私たち日本人にも馴染みのあるフレーズなので、すぐに使ってしまいがち。
しかし、キリスト教の教えでは "God" という言葉を軽々しく口にするのは神への冒涜だと捉えられており、本来は安易に使えるフレーズではありません。自分がクリスチャンではなくても、周囲の人が内心どう受け止めているのかは分からないので注意が必要です。
そこで "Oh my God!" のかわりになる表現をいくつか紹介しましょう。
(寝坊して)"Oh my goodness! It's almost 8 o'clock!"
「うわっ!もう8時じゃん!」
"I've lost my job." "Oh dear. I'm sorry to hear that."
「失業しちゃったんだ…」「あらまぁ、それはお気の毒に」
"I got you something." "Oh, boy!"
「渡したいものがあるんだ」(それを見て)「まぁ!」
"Oh my God" を気にせず使う若い人も多いですが、頻繁に使うのはあまり良い印象を与えないので、これらの婉曲表現を使うほうが無難かもしれません。
また、ちょっとした驚きを表す時に使われる "God" や "Jesus" のかわりとしては、以下のような言葉を使うこともあります。
Jeez! / Geez! / Gee! / Golly!
他にも、ネイティブがふとした時によく使うスラングに "Shit!(しまった!クソっ!)" を使った表現があります。
"Oh, shit" や "Holy shit" などのバリエーションがあり、つい口から出てしまうネイティブもたくさんいますが、これらは "swear word" (S-word)と呼ばれる汚い言葉です。親も先生も、子どもが口にしたら必ず注意するレベルの表現になります。英語学習者がわざわざ真似して人前で使うものではありません。
万が一、Sワードが口から出そうになったときは、以下のような表現をかわりに使うようにしましょう。
"Oh shoot! I lost my wallet!"
「クソっ!財布失くした!」
(好きなバスケチームが試合終了直前で逆転負けして)
"Holy cow!"
「なんてこった!」
今回は様々な英語の感嘆表現を紹介しましたが、いかがでしたか?
とっさの時に口から出てくると表現の幅も広がりますし、色んなバリエーションを知っていれば会話やコミュニケーションもよりスムーズになりますよね。
「いつも同じ表現ばかり使ってしまう」という方は、今回紹介した中で自分が使いやすそうなものから使ってみてください!