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「雨が降る」は “rain” だけじゃない! お天気にまつわる英語フレーズ

「雨が降る」は “rain” だけじゃない! お天気にまつわる英語フレーズ

初めて会う人と何を話したらいいかわからずに沈黙。そんな経験、誰もが一度はあるのではないでしょうか。

そんな時に助かるのがお天気の話題です。

お天気をあらわすボキャブラリーは意外と知られていないものが多いので、バリエーションを増やして表現の幅を広げてみましょう!

天気の会話をするときのコツ

傘の下で空を見上げる女性と男性

私が住んでいるニュージーランドの人々はお天気の話が大好き。知らない人とでもカフェやスーパーなどで気軽にスモールトークで天気の話をすることがよくあります。

そんなネイティブとの会話から学んだ、天気の話をするときのコツがあります。

付加疑問文を使う

付加疑問文とは、 “It's 〜, isn't it?” や “It was 〜, wasn't it?” のような文章で、文章の最後が疑問文のようになっています。実際には相手に質問をするというよりも、「〜だよね」や「〜だったよね」のように相手に軽く同意を求めるニュアンスに。

この付加疑問文がちょっとした天気の話には欠かせません。例えば、以下の2つの文章を見比べてみてください。

  • 1. It's cold today.
    「今日は寒いです」
  • 2. It's cold today, isn't it?
    「今日は寒いよね」

1のように事実だけを淡々と言われるよりも、2のように「〜だよね」と言われたほうが話が弾みそうですよね。

天気の話を振るときには、ちょっと気持ちを込めて “(It's) cold, isn't it?” と話しかけてみましょう。

会話の流れはポジティブに持っていこう

ふたつめは、雨やくもりなどのそれほどいい天気ではないときでも、話をポジティブに持っていくこと。

例えば雨の日でも “Not a very nice day, is it?(お天気あんまりよくないね)” だけで終わらせずに、“Well, we need rain!(雨は私たちに必要だからね!)” と付け加えてみたり、強風の日でも “It's very windy today, isn't it?(今日はめっちゃ風が強いね)” だけではなく “At least clothes dry faster!(洗濯物が早く乾くわね)” とポジティブに会話を持っていきましょう。

そうすると明るいムードで話を終えられるので、天気が悪くてもなんだかスッキリした会話になります。

晴れ・雨・くもり・風

ここからは実際に使えるボキャブラリーを【定番表現】と【プラスα表現】に分けて紹介していきます!

晴れ・いい天気

  • 定番表現
    fine, sunny
  • プラスα表現
    beautiful, gorgeous, lovely, balmy, clear, mild

晴れていて気持ちがいい日には “Gorgeous day, isn't it?” や “What a lovely day!” と言ってみてもいいでしょう。“balmy” とは「温かくて気持ちのいい」、“clear” は「快晴の」という意味です。

冬なのにそれほど寒くなく、いい天気が続いている場合や、穏やかな天候が続いている場合は “mild” もよく使われます。

This winter has been mild, hasn't it?

「今年の冬はお天気が穏やかだね」

くもり

  • 定番表現
    cloudy
  • プラスα表現
    gloomy, dark, gray, overcast

“gloomy” は「陰鬱な」という意味ですが「暗く、どよんとした」天気をあらわす場合も使われます。“overcast” は「雲で一面覆われた」という意味に。“gray” にもどんよりしているという意味はありますが、日常会話ではあまり使いません。

It’s been gloomy and windy all morning.

「午前中はずーっとどんよりしていて風が強いです」

Looks like it's going to be overcast this afternoon.

「午後は曇天になるみたいだね」

  • 定番表現
    rain / rainy

雨の表現は “rain” や “rainy” だけではありません。雨の強さや雨の降り方によっていくつかの表現があります。

  • プラスα表現
    drizzle/ drizzly, shower/ showery, stormy, pouring, wet

“drizzle” とは「小雨」や「霧雨」のようなパラパラとした雨のこと。“shower” は「にわか雨」をあらわします。それぞれに “-y” が付くと「小雨の降る」「にわか雨の降る」という意味に。

また、“pour” には「注ぐ」という意味だけではなく「雨が激しく降る」という意味もあります。

It's going to be showery tomorrow.

「明日はにわか雨が降るでしょう」

It's pouring outside.

「外はどしゃ降りですよ」

風が強い

  • 定番表現
    windy

「風が強い」は “windy” がとてもよく知られていますが、もちろん違う表現もあります。

  • プラスα表現
    gusty, blowy, stormy, blustery, wild

「突風」を意味する “gust” の形容詞 “gusty” は強風のときによく使われる単語です。荒れ狂ったような風を表現するときは “stormy” や “blustery”、“wild” がピッタリです。

It's blowy and cold out there.

「外は風が強くて寒いです」

The weather was so wild that all the flights were cancelled.

「天候は大荒れで全てのフライトは欠航になった」

暑い・寒い・ジメジメした

夕日とサングラス

暑い

  • 定番表現
    hot

「暑い」といえば “hot” が定番中の定番ですね。真夏には「めちゃくちゃ暑い」と言ってしまう機会も増えますが、そんな時には “very hot” の代わりに、以下のような単語を使ってみてもいいでしょう。

  • プラスα表現
    scorching, sweltering, sizzling, boiling

“scorching” は「焼けるように暑い」、“sweltering” とは「うだるような暑さ」をあらわします。肉などが焼けるときの「ジュージュー」という音が “sizzle”。“sizzling” は「とっても暑い」を意味します。

The office was sweltering with no air conditioning.

「そのオフィスは空調がなくてうだるように暑かった」

It's sizzling out there!

「外はめっちゃくちゃ暑いよ」

寒い

  • 定番表現
    cold

「寒い」も「暑い」と同じく、定番表現で片付けてしまいがちですが、寒さの種類によっていろんな表現を使い分けてみましょう。

  • プラスα表現
    freezing, chilly, nippy, icy

「とっても寒い」「凍るように寒い」をあらわしたい時にオススメなのが “freezing”。「肌寒い」は “chilly”、風・空気などが刺すように寒いときには “nippy” なども使えます。

It's freezing, isn't it?

「凍えるほど寒いね」

It's getting chilly in the mornings.

「朝がだんだん肌寒くなってきた」

ジメジメした

  • 定番表現
    humid

日本の梅雨を表現する際に使われることが多い “humid”。湿度が高くて不快な状態をあらわしますが、他にもいくつか表現があります。

  • プラスα表現
    muggy, sticky, damp, steamy

“muggy” は、「生暖かくて湿度がひどい」のように不快指数が高い場合によく使われます。肌に湿気がべったりとまとわりつく感じをあらわすには “sticky” がピッタリです。

It was so muggy last night, wasn’t it?

「昨日の夜はすごく蒸し暑かったね」

It's really steamy in here, isn't it?

「ここ(この中)、めちゃくちゃムシムシしてるね」

さいごに

たかが天気の話、されど天気の話。

定番の話題と言われても、スモールトークや話のきっかけとしてこれほど使える話題はありません。

使い慣れた定番の表現だけではなく、今回紹介したプラスα表現の中からもひとつずつ実際の会話に役立ててみてくださいね。

【会話を盛り上げるために!】