西東 たまき
(更新)
身の回りの誰かが結婚することになったら、素敵なメッセージを贈りたいですし、結婚式でスピーチをするとなったら気の利いたことを言いたいですよね。
また、本人やご家族と顔を合わせたときのご挨拶も、心からきちんと伝わるようなひとことを用意しておきたいものです。
そこで今回は「結婚式で使える英語フレーズ」をご紹介します。
お祝いのメッセージや挨拶から参列者との会話例など、結婚式当日のさまざまな場面で役立つ英語フレーズをお送りしますね!
英語の「おめでとう」は Congratulations です。いつも最後に s を付けた複数形で使います。
結婚だけでなく、あらゆる場面の「おめでとう」で使える万能フレーズ。インフォーマルな場面では、Congrats と省略した形で使用できますよ。
そして、〜on your wedding を続けることで「結婚おめでとう」という意味になります。名前を知っている間柄であれば、ぜひ相手のお名前を添えて言うようにしましょう。
「結婚おめでとう」
「ハンナ、結婚おめでとう!」
さらに、喜ばしいニュースを聞いて「良かったね」と相手のことを喜ぶフレーズを使うと、より気持ちが伝わりやすくなりますよ。
「本当に良かったね」
「嬉しい限りです!」
新郎新婦に、自分を招待してくれたことへのお礼を伝えたい場合は、このように言うことができます。
「結婚式への招待ありがとう」
「お二人の大切な一日に参加させていただき、ありがとうございました」
「結婚」という言葉を使わなくても big day といえば、「人生における大事な日」を意味します。
そしてお相手の方に初めて会うなら、次のようなフレーズを使うことができます。
「お噂はいろいろ伺っていますよ」
「やっとお会いできて嬉しいです!」
喜ばしい一日にするには、参列者同士も和やかな会話をしたいもの。
初めて会う人には、初めて人に会ったときの定番挨拶を思い出しましょう。まず、Nice to meet you に続けて自分の名前を名乗るのが基本です。
そして参列者は皆、新郎(groom)や新婦(bride)を共通の知り合いに持つ人の集まりですから、次のようなフレーズで会話を広げてみてはいかがでしょうか。
「新婦/新郎とは、どういうご関係ですか?」
「新婦/新郎とは高校時代からの知り合いです」
「新婦/新郎とは古い友人なんですよ」
「新婦/新郎の同僚です」
「新婦/新郎に会うのは初めてなんです」
ここで、お気付きでしょうか。
日本語では「新郎新婦」ですが、英語の場合は bride and groom とbride(新婦)が先に来ます。
また、bride/groom の代わりに、本人の名前を使うこともできますよ。
「ハンナは幼稚園の頃からの親友です」
「ジョンとは、彼が隣に引っ越してきたときからの付き合いです」
結婚に際してメッセージを送る場面は多々あります。
お祝いのフレーズには定形文も多いので、結婚に限らず、必要なときにすぐに思い出せるものを1つ、2つ持っているとスマートですよ。
まず、Warm wishes や Best wishes は、「心を込めて」や「幸せをお祈りします」に相当するような定番フレーズです。
「この特別な日に心を込めて」
仲の良い家族や親友であれば、Warmest wishes と最上級形を使って伝えることもできます。
「幸せな結婚をお祈りします」
結婚のメッセージでは、「その日の喜びが今後もずっと続くように」と願うのも定番です。
「今日も、これからも幸せに」
結婚を人生の新たな幕開けになぞらえる表現も素敵です。New chapter(新たな幕開け)は卒業・転職・退職など、人生のさまざまな節目で使える表現です。
「人生の新たな幕開けに幸運をお祈りします」
そして最後に、「神のご加護がありますように」という意味を持つ God bless you は、結婚の祝福でもよく使われるフレーズです。
「お二人に神のご加護がありますように」
外国の映画で、友人などの結婚式でスピーチをするシーンを見たことはありませんか? 実は、wedding speech には期待されているさまざまな要素があるのです。
主に、新郎新婦との関係からはじめ、新郎新婦との面白いエピソードや思い出話をし、なぜ二人が良いカップルなのかを語り、最後に新米夫婦の幸運を祈る言葉で締めます。
そしてもし自分がスピーチで何かひとこと発信することになったら、引用文を使うというのもよくあることです。
ここでは紀元前の中国の哲学者・老子と、19世紀アメリカ文学の巨匠、マーク・トウェインの言葉をご紹介します。機会があればぜひ使ってみてくださいね!
“Being deeply loved by someone gives you strength, while loving someone deeply gives you courage” -Lao Tzu
「誰かに強く愛されると強くなれる、誰かを強く愛すると勇気が与えられる」 -老子
“To get the full value of joy you must have someone to divide it with” -Mark Twain
「分かち合う人がいてこそ、本当の喜びを知ることができる」 -マーク・トウェイン
ところで、結婚式の招待状を受け取ったら、そこにはきっと RSVP という文字があります。
これは Please respond(返事を下さい)という意味のフランス語 Répondez s'il vous plaît の頭文字です。出欠の有無の確認なので、必ず連絡をしましょう。
これは結婚式に限らず、出欠連絡が求められる招待状に付きものの表現です。
before 〇〇 や by 〇〇 のように、連絡の締め切り日も書いてあるはずです。accept/decline のような選択肢がある場合は、前者が「参加」、後者が「不参加」の意味になります。
参加にしろ不参加にしろ、できればちょっとしたメッセージを添えると好印象ですよ。
「ご招待いただいて嬉しいです」
「参加できず、とても残念です」
海外での結婚式でもウェディングドレスやケーキなど、どこも共通だなという点もあれば、その国ならではのユニークさを発見することもできます。
例えば、アメリカの結婚式を見ただけでも、多くが日本とはちょっと異なることがわかるはずです。
結婚式への招待状を受け取ったその時点で、文化やお国柄の違いを知ることになる場合もありますよ。
もし、海外の結婚式や外国人の方の結婚式に参列する機会があれば、ぜひその貴重な機会を逃さないようにすることをお勧めします。
そしてその際は、今回ご紹介したフレーズを使ってみてくださいね!