Yoko
(更新)
日々の生活の中で、誰かに「どうしたの?」と声をかける機会って意外とありませんか?
例えば、友人がいつもより少し元気がない時や、職場で同僚がパソコンを前にして困っていそうな感じがしたら「どうしたの?」と声をかけますよね。
さらに、足から血が出ている人を見たら「その足、どうしたの?」なんていうふうに声をかけると思います。
また、誰かに「ちょっとだけ時間ある?」と聞かれた時にも「うん。どうしたの?」と返事をすることもあるのではないでしょうか?
そんな「どうしたの?」を表すフレーズはいくつかあるので、今回はその中から8つを紹介します。
使い方やニュアンスの違いを理解して、サラッと言えるようになりましょう!
まずは「どうしたの?」の定番とも言える表現を2つ紹介します。いろんな場面で使える基本表現なので、この2つは必ず覚えておきましょう!
友人同士や親しい人に対して言うカジュアルな「どうしたの?」によく使われるのが、この “What's wrong?”。
“wrong” には「悪い」という意味だけではなく「問題や困難を引き起こしている」という意味もあるので、“What's wrong?” は何か問題があると見て分かった(感じた)場合によく使われます。
例えば、怒っている・泣いている・落ち込んでいる・怒鳴っているといった感情や言動が普通ではない場合や、問題を抱えて困っていたり悩んでいたり、目の前の何か普通でないものに対して「何が問題なの?」と尋ねる場合ですね。
「泣いてるの?どうしたの?」
「どうしたの?ちょっと顔色悪いよ」
また、文末に “with+人(物)” を付けると「〜はどうしたの?」を表すことができます。
「ベンはどうしたの?なんで叫んでるの?」
「テレビどうしたの?」「わかんない。ただ動かないんだ」
“with+人” をつける場合には、シチュエーションや声のトーン次第で少し攻撃的な「何か問題でもある?」というニュアンスになってしまうことがあるので、“with you” をつける場合には特に注意が必要です。
「どうしたんだよ(何なんだよ)?何でそんな態度なの?」
“matter” はもともと「事柄」という意味で、“the matter” で「心配・悩み・問題(の理由)」という意味になります。
基本的には上で紹介した “What's wrong?” と同じですが、“What's wrong?” よりも直接的ではないので丁寧な印象があります。
知らない人やそれほど親しくない人にも使える、カジュアルすぎない「どうしたの?」の表現です。
「トム、どうしたの?」
「脚どうしたんですか?血が出ていますよ」
「どうしたのですか?」「喉が痛いんです」
こちらも “What's wrong?” と同様、文末に “with+人(物)” をつけることができます。
ただ、こちらも “with you” にする場合は、言い方やトーン次第で相手を責めるようなニュアンスが出てしまうことをお忘れなく。
「どうしたのよ(何なのよ)?私に怒ってるの?」
“happen(起る)” の過去形を使った “What happened?” は、何か出来事が起きた後に状況を把握するための「どうしたの?(何が起こったの?)」と聞く場合によく使われます。
「どうしたの?」「さっき車の事故があったんだよ」
「君の携帯電話どうしたの?画面がバリバリじゃないか!」
“happen(起る)” の現在進行形を使った “What's happening?” や “go” の現在進行形を使った “What's going on?” は、今現在起きている出来事・状況に対しての「どうしたの?(何が起きているの?)」を表すのにピッタリです。
「どうしたの?」「ガチョウの群れが道を渡ってるんだ」
「どうしたの?何でみんなここにいるの?」
友達同士のカジュアルな挨拶としてよく使われる “What's up?” は、インフォーマルな「どうしたの?」という意味でも使われます。
また、ここでも “with+人(物)” を文末につけると「〜はどうしちゃったんだ?」というニュアンスが含まれることがあります。
「ケン、ちょっとだけ時間ある?」「もちろん。どうしたの?」
「リズは今日はどうしちゃったんだい?機嫌悪そうだね」
上で紹介した “What's wrong with you?”、“What's the matter with you?”、“What's up with you?” の「どうしちゃったのよ?」という使い方と同じなのが、この “What's with you?” です。
相手の言動がいつもと違っておかしい(変)な時の理由を尋ねるカジュアルな「どうしたのよ?」にあたります。
「どうしたのよ?今日は何でそんなに静かなの?」
「彼どうしちゃったの?酔っ払ってるの?」
何かを心配していたり悩んでいそうな人に対して声をかける時の「どうしたの?」によく使われるフレーズです。
“bother” とは「〜を悩ませる」という意味なので、“What's bothering you?” で「何があなたを悩ませているの?」が直訳となります。
「やあサム。今日はちょっと元気ないようだけど、どうしたの?」
「どうしたの?(何か心配事でも?)」「何もないよ」
具合が悪そうな人や、怪我をしている(してしまったかもしれない)人に対して、体調・健康・安全などを心配する「どうしたの?」にあたるのが、この “Are you all right?” です。「大丈夫?」というニュアンスになります。
「どうしたの?震えてるじゃない」
「どうしたの?迷子になったの?」
今回紹介した8つの「どうしたの?」は、ニュアンスの違いが少しあるとは言え、どれを使ってもさほどニュアンスは変わらない場合も多いです。
例えば、最初に紹介した “What's wrong?” と “What's the matter?” は意味は同じなので、普段の会話では神経質になって使い分ける必要はないと思います。
ただ、“with you” を文末につける場合には声のトーンや言い方に注意する必要がある、ということだけはしっかり覚えておいてくださいね。