地球温暖化や気候変動に関する基礎英語
毎日のように見聞きする言葉「地球温暖化」は世界共通の問題であり、世界中の人と共有できる話題です。
英語を勉強しているなら、人類の未来に差し迫るこの問題についての英語表現は、もはやオトナの基礎知識として頭に入れておきたいところです。
そこで今回は、英語でのコミュニケーションスキルを高めようとしている学習者はぜひ知っておきたい「地球温暖化にまつわる英語表現」をご紹介していきます。
キーワードとなるこれらの頻出単語を知っておけば、トピックの理解が早まりますよ!
Global warming? Climate change?
日本語では地球温暖化という言葉をよく聞きますが、実は英語では global warming(地球温暖化)よりも climate change(気候変動)という言葉を耳にする方が断然多くなっています。
例えば、global warming をGoogleで検索すると7億2600万件ヒットしますが、climate change だと15億4000万件と、倍以上の結果になることからも明らかです(2023年4月時点)。
どちらの言葉も同じような文脈で使われるので違いがわかりにくいですが、global warming は人間の活動によって大量の温室効果ガスが大気中に放出されて地球の気温が上昇すること。そしてその影響により気候に起きるさまざまな変化が climate change です。
気候の変化による洪水・土砂災害、猛暑、森林火災などが世界各地で増えていますね。
Carbon / carbon dioxide / carbon footprint / greenhouse gas の違いは?
地球温暖化の最大原因であるCO2とは、ご存じの通り二酸化炭素のこと。英語では carbon dioxide です。Carbon とだけ呼ばれることも多いです。
CO2やメタンガスなど地球を暖める効果(温室効果)をもたらすガスをまとめた呼び方が温室効果ガスです。英語では greenhouse gas と呼びます。
Greenhouse は「温室」のこと。ちなみに、私たちが日本語でメタンと呼ぶ methane(メタンガス)は、英語では th の発音になるので注意しましょう。
そして、温暖化の話題でよく出てくるもう一つの言葉が carbon footprint。直訳すると「炭素の足跡」です。製品やサービスの生産・流通・最終処理までのライフサイクル全体で発生するCO2の合計を示す言葉です。
このように、具体的に見ると微妙に意味が違いますが carbon/carbon dioxide、greenhouse gas、carbon footprint は、どれも排出削減の対象として似たような文脈で出てきます。
地球温暖化にまつわる基礎英語
carbon neutral(カーボンニュートラル)
Carbon といえばカーボンニュートラルという言葉も聞きますね。Neutral は「中間」という意味なので、carbon neutral というと温室効果ガスの排出量と吸収量がプラスマイナスゼロ(中間)の状態になるという表現になります。
排出をゼロどころか更に減らすとcarbon negative と表現されます。Negative は「マイナス」という意味があります。
ちなみに、日本語でよく耳にする「脱炭素」を英語にすると decarbonization となります。
emissions(排出/排出量)
地球温暖化の話題でもっとも多く出てくる単語かもしれません。通常は emissions と複数形で使われます。
fossil fuels(化石燃料)
Fossil fuel(化石燃料)は fossil=化石、fuel=燃料という文字通りの言葉です。具体的には石油や石炭、天然ガスなどを指します。地球温暖化の最大の原因です。
- 石油:oil/petroleum
- 石炭:coal
- 天然ガス:natural gas
renewable energy / renewable power(再生可能エネルギー)
Renewable(再生可能な)は、renew(再生する)+-able(可能な)という作りの単語です。
太陽光・風力・地熱・水力など自然由来のエネルギーを指します。限りある化石燃料に対し renewable energy は自然由来のエネルギーなので無限=再生可能ということです。
主に次のような種類があります。なお、英語では energy と power は同じ意味で使われますよ。
- solar energy/power(太陽光エネルギー)
- wind energy/power(風力エネルギー)
- geothermal energy/power(地熱エネルギー)
- hydropower(水力エネルギー)
planet(地球)
「地球」を意味する英語だと Earth や globe などが思い浮かびますが、地球温暖化の話題では、危機に瀕している地球という「惑星」を守るというニュアンスで planet という表現が目立ちます。
関連記事:「サステナブル」って実際どういう意味?関連の英語表現まとめ
食品ロスの英語は food loss ではない?
英語では food loss と food waste という2つの言葉があり、使い分けられています。
私たちが普段食品ロスと呼ぶものは英語では food waste です。Food loss は生産〜流通過程で無駄になった食品を指すという違いがありますよ。
「地球温暖化の問題で食品ロスの話?」と思うかもしれません。しかし、多くのエネルギーを使って生産された食品を無駄にしたうえ、それを処分するのにさらにエネルギーを使うのは温暖化に直結する負荷をかけることになります。
地球温暖化について英語で会話してみよう
地球温暖化の影響がジワジワと進行するなか、地球温暖化やその被害に関するニュースを耳にしない日はありません。
英語での表現は最初は難しいと思うかもしれませんが、地球温暖化の話題で繰り返し出てくる言葉ばかりです。すぐに慣れてしまうでしょう。
また、英語がわかれば膨大な情報量にアクセスできます。地球温暖化について知りたかったら、今回ご紹介したような英語の基礎表現を覚えることから始めてみては?