go in, get in, get into, enterの違いと使い分けポイント
go in / get in / get into / enter という4つの英語表現は、どれも「入る」という意味が共通しています。
とはいえ、それぞれのニュアンスや使い方には微妙に違いがあります。
今回は go in / get in / get into / enter の表現の違いと使い分けについてご案内していきます!
「入る」を英語で表現するには?
「入る」という意味の英語表現を探すと、よく出てくるのが go in / get in / get into / enter などです。
日本語ではどれも「入る」と訳せるものの、それぞれの英語表現が持つ語感を無視しては、「言いたいことは通じるけれどニュアンスに違和感…」という印象になってしまいます。
これら4つの表現のポイントや使い分けを順番に見てみましょう。
go in
どこかに「入る」というのをシンプルに表す英語表現が go in です。
ところで、Please come in(お入りください)と言ったりするように、come in もまた「入る」という意味に訳されますよね。
go(行く)とcome(来る)という正反対の意味のはずなのに、go in も come in も同じ和訳になるというのはどういうことかと思うでしょう。
英語では相手の方に向かって移動するときに使うのが come、第三の方向に向かう移動で使うのが go です。同じ「入る」と言うにも、向かっていく方向によって使い分けないと意味が通じなくなります。
どこに入るかという目的語を続ける場合は、go into または go in to にします。それによって「足を踏み入れて○○に移動する」ニュアンスが生まれます。
ちなみに、go in to は、誰かや何かと目的をもって行動したり、交流したりすることを意味し、go into は特定の目的や対象を強調することなく、単に場所や空間に入ることを意味します。
get in
続いて、同じ「入る」でも、get in になると少しニュアンスが変わってきます。
go in や、後ほど紹介する enter は単なる平行移動のニュアンスですが、get in は入るために困難があるところを頑張って入ろうとしている印象を感じさせます。
また、get in は「到着する」という意味も持っています。
さらには車(乗用車)に「乗る」という表現で使うのも get in です。ただし、同じ「車」でもバスや電車に乗るときは get on になります。この使い分けがあることもあわせて覚えておくとよいでしょう。
get into
get in と同様に、get into にも困難や障害を克服するというニュアンスがあります。
例えば、「乗る」というより「乗り込んだ」、「入る」というより「入り込んだ」のような感じです。
目的語を取らず単に「入る」の意味で使える get in に対し、get into の後ろには、どこに入るのかを指す目的語を続けて「~に入る」の形にします。
get into もまた「到着する」の意味で使えます。こちらも、どこに到着するのかを指す目的語を続けて「~に到着する」という形にします。
目的語を学校にすれば「~に合格する」という意味にもなります。
そして go in や get in とは異なり、get into は、抽象的な意味で使うことが多いです。例えば、「位置につく」と言うときに get into を使うことができます。
また、趣味や活動に「ハマる」や「のめり込む」という意味でも使えます。
get into には意外とたくさんの使い方があります。ここでいくつか紹介しますのでぜひあわせて覚えていってください!
- get into trouble:トラブル・揉め事に巻き込まれる、(親などから)怒られる
- get into a fight:喧嘩になる
- get into an argument:口論になる
- get into debt:借金をする
- get into a mess:混乱に陥る
enter
最後に、enter について説明します。
入口を「エントランス/entrance」と言ったりしますよね。これは動詞 enter の名詞形です。enter は go in と同じく「入る」という意味ですが、前者 enter の方が少しかしこまった響きを持っています。
どこに入るかを指す目的語は enter のすぐ後ろに置きます。in や to など方向性を表す前置詞は要らないのが enter の特徴です。
enter の後ろに国名を続ければ「入国する」になります。
IDやパスワードなどを「入れる、入力する」という意味で使われるのも enter です。パソコンなどのキーボードには Enter キーがありますね。
また、「~に参入する」という意味でも使われます。
「~に参入する」から連想すれば、「~に参加する」という意味になることも納得できるでしょう。
同様に、enter は、次の例文のように「参加する」という意味を持ちます。
「入る」の英語表現を正しく使い分けよう!
今回は go in / get in / get into / enter という4つの英語表現の使い分けのコツをまとめました。
どれも「入る」という意味を持つものの、単に「入る」だけなのか、「入る」ために努力や困難を感じさせるニュアンスがあるかどうかといった違いがありました。
また、後ろに目的語を取るか取らないかといった使い分けもありましたね。
どれも簡単な英語ですし、意味も似通っていますが、あらためて確認してみるとなかなか奥が深いかもしれません。そういうときは使い慣れて覚えるのが一番です!