Amy
(更新)
日本語で話題を変えるときによく使う「そういえば」というフレーズ。
英語ではどうやって表現するのでしょうか?
今回は「そういえば」の英語表現について、場面ごとの使い分けやそれぞれの表現のニュアンスの違いを学んでいきましょう。
「そういえば」という日本語のフレーズは、英語で by the way とか speaking of which と表現されることが一般的です。
これらのフレーズは、それまで話していた話に関連する話題を新たに話し始める際に使われる接続表現ですが、続いている会話に関連した情報を追加するためにも、話題を変えるときにも使うことができます。
それぞれのフレーズを使った例文をいくつか見てみましょう。
おそらく映画に関連する話をしていたのでしょう。話し手が追加の話題を導入したことがわかります。
こちらの例文では関連する内容に話題が変えられているのがわかりますね。
会話の流れを変えずに自然に相手を誘っています。このような場面でも使いやすい接続表現ですね。
もちろん文脈によっては、厳密な翻訳が異なることもありますが by the way と speaking of which は一般的に似たような意味を表すことのできる表現です。
この二つのフレーズは似たような表現であると紹介しましたが、微妙な違いがあります。両方とも英語でよく使われる表現ですが、ここでは微妙な違いについて見ていきましょう。
By the way は、話題が切り替わる前に使われることが多く、追加の情報を提供するために使われます。
このように会話のなかで突然思いついたことや、関連するけれども直接の話題とは異なる情報を伝えるときに使います。
そのため、この表現の後には少しそれまでの話題とは外れたトピックを導入することが多いですね。相手が前の話題について興味を持っているかどうかにかかわらず、他のことを付け加える際にも使うことができます。
Speaking of which は、すでに話題に上っていることと関連する新しい情報を導入するために使われます。By the way の表現では話を完全に変えることもできましたが、こちらは少し違います。
既に話している話題に対して、さらに関連性のある情報を付け加えるときに使用しているのがわかりますね。これによって話題の変化は先ほどの例文よりも比較的スムーズになっています。このフレーズは、前の話題に対して相手が興味を持っていることを前提にしています。
このように by the way と speaking of which は似たような意味を表すことのできる接続表現ではありますが、微妙な違いがあります。
上の例文で、by the way は直前の話題とは関連しない追加情報を提供していますが、speaking of which はすでに話題に上っているイタリア旅行に関連する新しい話題・情報について話を広げています。
微妙な違いを理解して使いこなせるようになると、さらに英語を話すのが楽しくなるかもしれませんね。
これまでに紹介した by the way と speaking of which の他にも「そういえば」や似たような意味を持つ表現がありますので紹介していきますね。
「偶然に」「ついでに」という意味で、日本語の「そういえば」や「ちなみに」と近い表現です。話題の変化をスムーズにし、追加の情報を提供する際に使われます。
「別の話題として」「それはそうと」という意味で、前の話題からの軽い切り替えを意味します。
Speaking of which の元となっている表現ですね。「話題になっていることについて言えば」という意味で、すでに話題に上っていることに関連する新しい情報を紹介するときに使われます。
「〜に関連して」という意味で、前の話題に対して関連性のある情報を付け加える際に使用します。
これらの表現は、前後の流れや文脈によって使い分けられますが、いずれも会話の流れをスムーズに保ちながら新しい情報や話題を提供するのに役立ちます。
同じ表現ばかりではなく、さまざまな表現を実際に使ってみることで身につけていきましょう。
これまで出てきた表現の by the way と speaking of which はビジネスシーンでも一般的に使用することができます。シンプルな表現ですが、フォーマルな場でも使える表現だというのが嬉しいですね。
他にもいくつかビジネスシーンで使用できる「そういえば」の表現を紹介します。
「関連して言えば」という意味で、前の話題に関連する新しい情報を導入する際に適しています。
「~に関連して」という意味で、前の話題に対して関連性のある情報を付け加える場合に使われます。
ビジネスシーンでは、丁寧な言葉遣いと適切なフレーズの使用が重要です。相手に誤解を招かないように、文脈に合った表現を選んで使用しましょう。そして、会話の流れをスムーズに保つために、適切なタイミングでこれらのフレーズを使うことが大切です。
ビジネスシーンでは誰も間違った表現をしたくないものですよね。そこで、上で紹介した表現をビジネスシーンで使い分けるポイントを紹介します。
ビジネスシーンでは、相手との関係や状況によってフォーマリティの度合いが異なります。一般的に、By the way や On a related note は比較的カジュアルではありますが、フォーマルな場面でも使用することのできる表現です。
一方で、In connection with などのフレーズはよりフォーマルで堅い印象を与える場合があります。ビジネスメールや重要な会議などのフォーマルな場面では、フォーマルな表現を選ぶことが重要です。
適切な表現を選ぶ際には、前の話題との関連性を考慮する必要があります。By the way は、前の話題から比較的関連性が低い別のトピックを導入する際に使用されます。一方、On a related note や In connection with は、前の話題に対してより直接関連する情報を伝える際に使われます。
ビジネスコミュニケーションでは、会話のスムーズさを重視することが重要です。By the way や Speaking of which は、比較的自然に会話の流れを変えることなく新しい情報を導入できます。一方で In connection with は、会話の流れをやや堅くする場合があるので、文脈によって使い分けることが必要です。
これらの3つのポイントを考慮して、ビジネスシーンで適切な表現を選び、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることが重要です。
ビジネスコミュニケーションにおいては、相手に適切な印象を与えるためにも言葉遣いとフレーズの選択に注意を払う必要があるので、特にビジネスメールにおいては丁寧に表現を選択する必要がありますね。
今回は日本語でよく使われる「そういえば」の英語表現について紹介しました。実際にすぐ使える表現ばかりなので、まずは実際の会話やチャットの中で使ってみましょう!
その際には一つの表現だけを繰り返し使うのではなく、今回紹介した中からさまざまな表現を使ってみて、違いを実感しながら学習するのがおすすめです。
ぜひみなさんも気軽に「そういえば」と言ってみてくださいね!