意外と使い方が多い!英語の so のさまざまな用法
みなさんは so という単語を辞書で調べてみたことがありますか?
とても簡単そうな単語ですが、思った以上にたくさんの意味があるんです。
私が初めてアメリカに語学留学をしたとき、日本語を少し知っている語学学校の先生が「so は日本語で『そう』という意味だよ」と教えてくれました。しかし、「そう」では意味が通じない so がたくさんあることに気がつき、「先生、嘘ばっかり」と思ったのを今でも覚えています。
今回はこの so の使い方を詳しく解説していきたいと思います。ここで紹介する so の用法をしっかり覚え、so を完全マスターしちゃいましょう!
So の主な用法
So には副詞と接続詞の用法があります。すべての意味を丸暗記するより、副詞と接続詞に分けて覚えたほうが、頭に入りやすいと思うので、順番に見ていきたいと思います。So を使った慣用表現も紹介していますので、一緒に覚えてみてください。
副詞の so
副詞の so には様態・方法と程度の2つの用法があります。
様態・方法
この so は say, hope, guess, suppose, believe など、話し手の気持ちを表す動詞とよく一緒に使われるので、覚えておきましょう。
この so が私の語学学校の先生が言っていた「そう」なんですが、so にはこれ以外にもたくさんの意味があるんです。
これは「そのように言ったでしょ」という意味です。一つのフレーズとして覚えておくとよいでしょう。I を削って、told you so と表現されることもよくあります。
ここでは「そのように」と振る舞いの様態を表しています。しかし今ではこの言い方は少し古臭く、代わりに so を like that と置き換えて言うことが多いです。
このように、like that を用いることが一般的です。
Like so は相手に何かのやり方を教えてあげながら言います。ここではゴルフクラブの持ちかたを教えてあげていますね。これもまた、like this と言う方が一般的です。
程度
程度の so は very と似ていますが、very が客観的なのに対し、so は主観的なので、話し手の感情を伝えるなら so を使うのが一般的です。
この so は、車のスピードの程度を表しています。
この so は、嬉しさの程度を表しています。
この so は、鍵盤をたたく強さの程度を表しています。否定文で使われる場合は「そんなに」と訳すことができます。
So much は「とても多い」「たくさん」という意味です。また、日本語でも「ほんっとに多かった」や「めっっちゃ〜」のように文字を足して度合いを表すこともありますが、英語でも同じです。
このように、so を伸ばして表現することで、同じような効果が得られます。
接続詞の so
接続詞の so には結論、目的、確認の3つの用法があります。
結論
結論の so は「だから・なので」のように何かの結果や結論を表します。また therefore「それゆえに」で置き換えることができますが、so よりかたい言い方なので、口語の場合は so が使われます。そして結論の意味を持つ so はコンマを so の前につける必要があるので覚えておきましょう。
コンマを付けるかどうか迷ったときは、therefore で置き換えられるかどうかを確認し、置き換えられるならコンマを付ける!と覚えると簡単ですよ。
コロナにかかった結果、旅行をキャンセルしました。
鍵が見つからなかった結果、電車で仕事に行きました。
気分が悪かったのでクリニックに連れて行くという結論に至りました。
どの例文も therefore で置き換えられるので、so の前にコンマを付けるのを忘れないようにしましょう。
目的
目的の so は「〜するために・〜となるよう」という意味があり、従位接続詞 so that の that が省略された形です。
目的の so はコンマを付ける必要がないので、結論の so と混同しないよう気をつけましょう。
こちらもコンマを付けるか付けないかで迷ったときは、so that「〜するよう」や「そうすることによって」と訳してしっくりくるなら、コンマのない so と覚えておくと良いでしょう。
「読書ができるように」と so that の意味に訳せますね。
こちらも「暗くなる前に家に帰れるように」と so that の意味に訳せます。
「パスタを作れるように」と so that の意味に訳せます。
上の例文は全て so that で置き換えられるので、コンマのいらない目的の so と言えますね。
確認・話題の変換
この so は通常文頭に付け「では・じゃあ」のように確認や話題を変えるときに使います。
So を使った慣用表現
So は上記で紹介した副詞と接続詞としての用法以外に、慣用表現として使うこともできます。そのなかでもよく見かける表現を紹介しますので、副詞と接続詞の so と一緒に覚えておきましょう。
so-so「まあまあ」
and so on「など」
or so「〜くらい・ほど」
even so「たとえそうでも・それでも」
so to speak「いわば・あえて言うなら」
so far so good「今のところ順調です」
so what「だから何」
ちなみに、この意味の so は、what を削って「So?」だけで表すこともできます。日本語でいうと「だから?」に近いです。もちろんインフォーマルな表現になるので、フォーマルな場では使わないように気をつけましょう。
まとめ
今日は副詞と接続詞の so、そして so を使った慣用表現を紹介しましたがいかがでしたか?
So にはいろいろな意味がありますが、副詞と接続詞と分けて覚えた方が頭に入りやすいと思います。
意味だけを暗記するのではなく、例文と一緒に学習するとより覚えやすいでしょう。
So を使った慣用表現もここでしっかり覚えて、実際の会話でどんどん使ってみてくださいね!