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意外と使い方が多い!英語の so のさまざまな用法

意外と使い方が多い!英語の so のさまざまな用法

みなさんは so という単語を辞書で調べてみたことがありますか?

とても簡単そうな単語ですが、思った以上にたくさんの意味があるんです。

私が初めてアメリカに語学留学をしたとき、日本語を少し知っている語学学校の先生が「so は日本語で『そう』という意味だよ」と教えてくれました。しかし、「そう」では意味が通じない so がたくさんあることに気がつき、「先生、嘘ばっかり」と思ったのを今でも覚えています。

今回はこの so の使い方を詳しく解説していきたいと思います。ここで紹介する so の用法をしっかり覚え、so を完全マスターしちゃいましょう!

So の主な用法

So には副詞と接続詞の用法があります。すべての意味を丸暗記するより、副詞と接続詞に分けて覚えたほうが、頭に入りやすいと思うので、順番に見ていきたいと思います。So を使った慣用表現も紹介していますので、一緒に覚えてみてください。

副詞の so

副詞のso

副詞の so には様態・方法と程度の2つの用法があります。

様態・方法

Hailey
Do you think Hanna’s coming to the party tonight?
「今夜のパーティーにハナは来ると思う?」
Dan
I think so.
「そう思うよ」

この so は say, hope, guess, suppose, believe など、話し手の気持ちを表す動詞とよく一緒に使われるので、覚えておきましょう。

Jim
Why do we have to go to the party?
「なんでパーティーに行かなくてはならないの?」
Lara
Because I say so! / Because I said so!
「私がそう言うからだ!/そう言ったからだ!」

この so が私の語学学校の先生が言っていた「そう」なんですが、so にはこれ以外にもたくさんの意味があるんです。

I told you so!
「だから言ったでしょ!」

これは「そのように言ったでしょ」という意味です。一つのフレーズとして覚えておくとよいでしょう。I を削って、told you so と表現されることもよくあります。

It’s very disrespectful to act so in my country.
「私の国ではそのように振舞うのは大変失礼です」

ここでは「そのように」と振る舞いの様態を表しています。しかし今ではこの言い方は少し古臭く、代わりに so を like that と置き換えて言うことが多いです。

It’s very disrespectful to act like that in my country.
「私の国ではそのように振舞うのは大変失礼です」

このように、like that を用いることが一般的です。

You should hold your golf club like so.
「ゴルフクラブはこのように持つといいよ」

Like so は相手に何かのやり方を教えてあげながら言います。ここではゴルフクラブの持ちかたを教えてあげていますね。これもまた、like this と言う方が一般的です。

You should hold your golf club like this.
「ゴルフクラブはこのように持つといいよ」

程度

程度のso

程度の so は very と似ていますが、very が客観的なのに対し、so は主観的なので、話し手の感情を伝えるなら so を使うのが一般的です。

He was driving so slowly. 
「彼の運転はとても遅かった」

この so は、車のスピードの程度を表しています。

I’m so glad you came today.
「今日あなたが来てくれてとても嬉しいです」

この so は、嬉しさの程度を表しています。

Don’t hit the keys so hard.
「鍵盤をそんなに強くたたかないで」

この so は、鍵盤をたたく強さの程度を表しています。否定文で使われる場合は「そんなに」と訳すことができます。

There was so much food on the table.
「食卓にはたくさんの料理がありました」

So much は「とても多い」「たくさん」という意味です。また、日本語でも「ほんっとに多かった」や「めっっちゃ〜」のように文字を足して度合いを表すこともありますが、英語でも同じです。

There was soooo much food on the table!
「食卓にはほんっとうに大量の料理があった」

このように、so を伸ばして表現することで、同じような効果が得られます。

接続詞の so

接続詞の so には結論、目的、確認の3つの用法があります。

結論

結論のso

結論の so は「だから・なので」のように何かの結果や結論を表します。また therefore「それゆえに」で置き換えることができますが、so よりかたい言い方なので、口語の場合は so が使われます。そして結論の意味を持つ so はコンマを so の前につける必要があるので覚えておきましょう。

コンマを付けるかどうか迷ったときは、therefore で置き換えられるかどうかを確認し、置き換えられるならコンマを付ける!と覚えると簡単ですよ。

I got COVID last month, so I had to cancel my trip to Hokkaido.
「先月コロナにかかったので、北海道旅行をキャンセルしなければいけなかった」

コロナにかかった結果、旅行をキャンセルしました。

I couldn’t find my car keys this morning, so I took the train to work instead.
「今朝車の鍵が見つからなかったので、電車で仕事に行くことにした」

鍵が見つからなかった結果、電車で仕事に行きました。

My son was sick last night, so I took him to the clinic this morning.
「昨夜息子は気分が悪かったので、今朝クリニックに連れて行った」

気分が悪かったのでクリニックに連れて行くという結論に至りました。

どの例文も therefore で置き換えられるので、so の前にコンマを付けるのを忘れないようにしましょう。

目的

目的のso

目的の so は「〜するために・〜となるよう」という意味があり、従位接続詞 so that の that が省略された形です。

目的の so はコンマを付ける必要がないので、結論の so と混同しないよう気をつけましょう。

こちらもコンマを付けるか付けないかで迷ったときは、so that「〜するよう」や「そうすることによって」と訳してしっくりくるなら、コンマのない so と覚えておくと良いでしょう。

Can you turn on the light so (that) I can read?
「読書ができるように電気をつけてくれない?」

「読書ができるように」と so that の意味に訳せますね。

Let’s leave tomorrow morning so (that) we can get home before dark.
「暗くなる前に家に帰れるよう、明日午前中に出発しよう」

こちらも「暗くなる前に家に帰れるように」と so that の意味に訳せます。

Can you get some tomatoes on your way home so (that) I can make pasta for dinner tonight?
「今夜夕飯にパスタを作れるよう、帰りにトマトを買ってきてくれない?」

「パスタを作れるように」と so that の意味に訳せます。

上の例文は全て so that で置き換えられるので、コンマのいらない目的の so と言えますね。

確認・話題の変換

確認・話題の変換

この so は通常文頭に付け「では・じゃあ」のように確認や話題を変えるときに使います。

So, what do you do?
「それで、何の仕事をしているの?」
So, when was the last time you saw him?
「じゃあ、彼を最後に見たのはいつでしたか?」

So を使った慣用表現

So を使った慣用表現

So は上記で紹介した副詞と接続詞としての用法以外に、慣用表現として使うこともできます。そのなかでもよく見かける表現を紹介しますので、副詞と接続詞の so と一緒に覚えておきましょう。

so-so「まあまあ」

That restaurant's got great reviews, but the food was just so-so to me.
「そのレストランは評判がいいんだけど、私には料理がまあまあだった」

and so on「など」

There are lots of famous temples in Japan, such as Todaiji, Kiyomizudera, Sensoji, and so on.
「日本には東大寺、清水寺、浅草寺などのような有名なお寺がたくさんあります」

or so「〜くらい・ほど」

Sara
How long does it take to get there by car?
「そこに行くのに車でどのくらいかかるの?」
Nicky
It’ll only take 30 minutes or so.
「30分くらいしかかからない」

even so「たとえそうでも・それでも」

He can be stubborn at times. Even so, he is still a good man.
「彼はときどき頑固だけど、それでもいい奴だよ」

so to speak「いわば・あえて言うなら」

This is the toughest part of the process. We're in the eye of the storm, so to speak.
「ここが一番大変なところ。いわば、台風の目にいるようなものです」

so far so good「今のところ順調です」

Matt
How’s your new project going?
「新しいプロジェクトどう?」
Emma
So far so good.
「今のところ順調です」

so what「だから何」

Mia
Ugh, I can't believe I messed up that one part of my audition.
「うう、オーディションの一部分でミスをしたなんてありえない」
James
So what? The judges absolutely loved your performance!
「だから何! 審査員も大感激で、拍手喝采だったじゃん」

ちなみに、この意味の so は、what を削って「So?」だけで表すこともできます。日本語でいうと「だから?」に近いです。もちろんインフォーマルな表現になるので、フォーマルな場では使わないように気をつけましょう。

まとめ

今日は副詞と接続詞の so、そして so を使った慣用表現を紹介しましたがいかがでしたか?

So にはいろいろな意味がありますが、副詞と接続詞と分けて覚えた方が頭に入りやすいと思います。

意味だけを暗記するのではなく、例文と一緒に学習するとより覚えやすいでしょう。

So を使った慣用表現もここでしっかり覚えて、実際の会話でどんどん使ってみてくださいね!