現在進行形だけじゃない!「~ing」のさまざまな意味と使い方 【形容詞、副詞、名詞】
英語の動詞の~ing形は「現在進行形」を作る形として、英語学習の最初のころに習います。しかし、~ing の形は現在進行形を作るのに使うだけではありません。
実は、動詞の〜ing形は形容詞、副詞、そして名詞にさえなるのです。
それはつまり、「~ing=現在進行形」とだけ覚えていると、意味が通じなくなるケースが出てくるということでもあります。
今回は、知っておかないと困る英語の基礎知識「動詞の~ing形のさまざまな使われ方」を見ていきましょう!
現在進行形の「〜ing」
英語で「~ing」といえば、まず現在進行形ですよね。be動詞と動詞の~ing を組み合わせると現在進行形といわれる文章を作ることができます。
「〜をしている、〜をしているところだ」といった意味の文章です。
be動詞の部分を過去形、現在完了形、過去完了形にして、過去進行形、現在完了進行形、過去完了進行形にもできます。
未来形で使う will と組み合わせれば未来進行形です。
また、文脈次第によっては~ing形だけで未来を表す表現にもなります。
形容詞の「〜ing」
動詞の〜ing形は形容詞としても働きます。次のようなフレーズをよく使いませんか?
きっとこれらも普段よく使っているでしょう。感情を表す形容詞が多くありますね。
- interesting(興味深い)
- surprising(驚くべき)
- confusing(紛らわしい)
- overwhelming(圧倒的な)
なお、これらの後ろに -ly を付ければ副詞になります。
- interestingly(興味深いことに)
- surprisingly(驚くことに)
- confusingly(混乱して)
- overwhelmingly(圧倒的に)
形容詞として使われる~ing の例は、身の回りの言葉にもたくさんありますよ。
- challenging goal(難しい目標)
- energy-saving model(省エネモデル)
- opening hours(営業時間)
- closing time(閉店時間)
- daylight saving time(サマータイム)
副詞の「〜ing」
普段、副詞といえば語尾が -ly という形の単語が典型的ですが、動詞の~ing形を副詞的に使うこともできます。
また、次のようなフレーズはお決まりの言い回しとしてよく使われます。
- speaking of ~(~といえば)
- taking ~ into account,(~を考慮に入れると)
- going forward,(これからは)
while(~する間)と組み合わせて作る「~する間に」という副詞句も便利です。
- while sleeping(就寝中に)
- while driving(運転中に)
- while working(仕事中に)
名詞の「〜ing」
~ing形は名詞にもなります。名詞として働く動詞の~ing形は、「動名詞」という文法用語で呼ばれます。
英語のリスニング(listening、聞き取り)やライティング(writing、書き取り)、ドライビング(driving、運転)、スイミング(swimming、水泳)、クッキング(cooking、料理)など日本語でも使っていますよ。
可算名詞にもなります。
複数形になる例も。
- earnings(収入、稼ぎ)
- savings account(普通預金口座)
- key findings(重要な所見)
次のようなセリフも日常会話の基本フレーズとして、よく耳にしますよ。
さまざまな「〜ing」の使い方
今回は、動詞の~ing という語形が現在進行形だけでなく、さまざまな働きを持つことをお伝えしました。
動詞と名詞が異なる単語はたくさんあり、いつもはそれぞれを別途覚えなければなりません。
ときには名詞が思い浮かばなくて困ることもあるでしょう。
でももし、動詞を~ing の形にするだけで名詞として使えることを知っていれば助かることもあると思いますよ!