「〜していい?」
「〜は可能ですか?」
「〜させていただいてもよろしいでしょうか?」
このように、日常生活で誰かに許可を求める場面はよくありますよね。カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも、許可の取り方や与え方を知っておくことは、英語を使う上でとても大切です。
今回は、英語で許可を求めたり、許可を与えたりする方法をわかりやすくまとめました。例文を参考にして、自分のシチュエーションに合った表現をぜひ使ってみてください!
許可を求める際の基礎表現
まずは基礎表現から見てみましょう。
Can
Can I pet your dog?「犬を撫でてもいいですか?」
Do you mind… ?
Do you mind if I sit here?「ここに座ってもいいですか?」
Is it OK if… ?
Is it OK if we turn the music up a little louder?「音楽をもう少し大きくしてもいいですか?」
May… ?
May I have your name, please?「お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
Would you mind if… ?
Would you mind if we shared this picture of you on our social media channel?「この写真を私たちのソーシャルメディア・チャンネルで紹介しても構いませんか?」
Would it be possible for… ?(フォーマル)
Would it be possible for me to interview you for my school assignment?「学校の課題で、あなたにインタビューさせていただくことは可能でしょうか?」
Could I possibly… ?(かなりフォーマル)
Could I possibly borrow your pen for a moment?「ちょっとペンをお借りできますか?」
Might I… ?(かなりフォーマル)
Might I ask you for recommendations for a good restaurant near here?「この近くでおすすめのレストランはありますか?」
許可を与える際の基礎表現
ここまでは、許可を求めるための表現を見てきました。次は、許可を与える際に使う表現をチェックしていきましょう。まずは以下の単語から:
これらの単語はどれも、誰かに何かをする許可を与えるという意味を持っています。ただし、使う場面によってフォーマルさが異なります。「let」は最もカジュアルで、「permit」と「grant」はもっとフォーマルな場面で使われます。
My parents won't let me drive the family car until I pass my driver's test.「両親は、私が運転免許試験に合格するまで、家族の車を運転させてくれない」
The old man doesn't allow anyone to enter his private property.「その老人は自分の私有地に誰も立ち入ることを許可しない」
Smoking is permitted only in special areas.「喫煙は特別な場所でのみ許可されています」
A gold membership grants access to exclusive privileges.「ゴールド会員になると、特別な特権が与えられる」
「Let 」についての補足事項
Let は機械やコンピューターなどの無生物にも使われます。
The program won't let me print the document. What's wrong?「プログラムで文書を印刷できません。何が問題なのですか?」
These special glasses let you look at the eclipse without damaging your eyes.「この特別なメガネを使えば、目を傷めることなく日食を見ることができます」
Let は動作に続くことが多いですが、文末に来る場合は代名詞に続くこともあります。
Jane can't come out tonight because her mom won't let her.「ジェーンはお母さんが許さないので今夜は外出できません」
アポストロフィの有無
英語の話し言葉では考える必要はありませんが、文章を書くときは、アポストロフィをいつ使うべきかを知っておくことが重要です。
Lets(アポストロフィなし)=「Let」の現在形
This pass lets you ride the bus as many times as you want in one week.「このパスを使用すると、1週間に何度でもバスに乗ることができます」
Let's(アポストロフィあり)=「Let us」の略
Let's go out for dinner tonight.「今夜は夕食に出かけましょう」
許可に関するよりフォーマルな用語
もう少しフォーマルな用語も見てみましょう。
Authorized
「Authorized」とは、正式に許可された、または権限を与えられたという意味です。
Only senior members are authorized to enter this part of the building.「上級職員のみが建物のこの部分に入ることが許可されています」
The junior employee was not authorized to speak to journalists about the situation.「若手職員には、この状況についてジャーナリストに話す許可がありませんでした」
Agree to / Consent to
他人の提案や要求に対して同意や承諾を示すことを意味します。
The client agreed to our price, so now we have a deal.「クライアントが私たちの価格に同意したので、契約が成立しました」
The actor consented to his image being used in the ad campaign.「俳優は、自分の画像が広告キャンペーンで使用されることに同意しました」
Have (someone's consent) と言うこともあります。
Do I have your consent to begin the project?「プロジェクトを開始することに同意していただけますか?」
Get (someone’s) approval
他の人からの同意や賛成を得ることを意味します。
We need to get our supervisor's approval of this budget before we can spend any money.「お金を使う前に、この予算について上司の承認を得る必要があります」
I want to get my partner's approval before I make a decision.「決定する前にパートナーの承認を得たいです」
Give one’s blessing (to)
誰かの行動や決定に対して同意や承認を与えることを意味します。
Max has given us his blessing to use his equipment as long as necessary.「マックスは、必要な限り彼の機材を使用することを私たちに許可してくれた」
許可に関するイディオム
これらの表現はカジュアルな場面で使われることが多いですが、ビジネスシーンでも使われることがあります。ただし、スピーチや重要な相手へのメールなど、特にフォーマルな場面では避けた方が良いでしょう。
Give the OK (to)
Has the head office given us the OK to start construction?「本社から工事着工の許可は出ましたか?」
(Get the) green light
英語では信号機の色は青ではなく「緑」です。つまり、この表現は「青信号」に由来しています。「青信号が出る」=「(何かを)進めても良いという許可が出る」という意味です!
We're just waiting for the green light from the boss before we get started.「始める前に上司からのゴーサインを待っているところです」
A blessing
Blessing は「祝福」という意味ですが、これは許可を意味するフォーマルな言葉でもあります。
I know it's old-fashioned, but I want to get your father's blessing before we get married.「古いやり方だとは分かっていますが、結婚する前にあなたのお父様の許可を得たいのです」
英語で「許可」を適切に表現しよう
許可に関する微妙なニュアンスを理解すると、フォーマルな場面でもカジュアルな場面でも、よりスムーズにコミュニケーションを取れるようになります。
例えば、「May I」や「Would you mind」といったシンプルなフレーズから、少し複雑な表現まで身につけることで、さまざまな状況で自信を持って対応できるようになるでしょう!
Written by David J.
Adapted by さな