
LieとLayの違いって?混乱しやすい英語表現を徹底解説


なんて、混乱してしまったことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、これらの動詞は、ネイティブスピーカーでさえもときどき間違ってしまう表現だと知っていましたか?
英語には、いくつか使い方や発音、形が似ている単語があります。覚えたつもりでも、いざ使おうとすると忘れてしまうこともありますよね。
今日は多くの人が混乱しやすい lie と lay の違いについて、詳しく解説していきます!
基本的な違いを理解して、たくさんの例文で練習すれば、きっと自信を持って使えるようになるはずです!
Lieの基本的な意味と使い方

Lie は「横たわる」「横になる」という意味の自動詞です。ここで重要なのは、「自動詞」だという点。つまり、目的語を必要としない動詞なのです。
主に、人や動物が自分の意思で横たわる動作を表現するときに使用します。
また、「嘘をつく」という意味でも使われますが、今回は「横たわる」の意味に焦点を当てて説明していきます。
時制による変化も覚えておきましょう!
- 現在形:lie
- 過去形:lay
- 過去分詞:lain
- 現在分詞:lying
この変化は少し不規則で覚えにくいかもしれませんが、実際の使用例を見ながら理解を深めていきましょう。以下は、具体的な例文です。
→ 自分の意思で横になる行為を表現しています。
→ 動物が自然に横たわる様子を表現しています。
→ 過去分詞(lain)を使用した現在完了形の例です。
→「lie」の過去形は「lay」です。この文章では、物が過去に散らばって置かれていた状態を表しています。
→ 現在分詞(lying)を使った進行形の例です。
Layの基本的な意味と使い方

Lay は「横たえる」「置く」という意味の他動詞です。
「他動詞」というのがポイントで、必ず目的語(動作を受けるもの)が必要になります。誰かが何かを置く、または横たえる動作を表現するときに使います。
時制による変化はこちら!
- 現在形:lay
- 過去形:laid
- 過去分詞:laid
- 現在分詞:laying
Lie と比べると、比較的覚えやすい変化ですね。過去形と過去分詞が同じ「laid」となります。
実践的な例文を見てみましょう!
→ 本(目的語)を置くという他動詞の基本的な使い方です。
→ 誰か(主語)が他の人やものを横たえる行為を表現しています。
→ 過去分詞(laid)を使用した現在完了形の例です。
→ 現在分詞(laying)を使った進行形の例です。
→ 句動詞としての使用例です。
Lie と Lay の使い分け方・見分け方
それでは、基本的な使い方がわかったところで、見分け方です!
この2つの動詞を簡単に見分けるポイントを紹介していきますね。
目的語の有無をチェック
- Lie → 目的語なし(誰かが横たわる)
- Lay → 目的語あり(誰かが何かを置く)
動作の主体を確認
- Lie → 動作の主体が自分で横たわる
- Lay → 動作の主体が他のものを横たえる
能動的か受動的か
- Lie → 自分の意思で横たわる(能動的)
- Lay → 他のものを横たえる(他者への働きかけ)
簡単な覚え方
- Lie は i を含むので、「自分」が行う動作を表すと覚えましょう。
- Lay は a を含むので、「他のもの=another thing」に対する動作と覚えると良いでしょう。
混乱しやすい例文を比較してみましょう。
現在形での比較
過去形での比較
現在完了形での比較
関連した表現

Lie と lay を使った日常的な表現やイディオムをご紹介します。これらの表現を覚えることで、より自然な英語が使えるようになりますよ!
Lie low(目立たないようにする、身を潜める)
困難な状況が過ぎ去るまで、注目を集めないようにすることを表します。
Lay off(解雇する、やめる)
ビジネスの文脈でよく使用される表現です。また、「~するのをやめる」という意味でも使われます。
Lay into(激しく攻撃する、非難する)
言葉や行動で強く非難することを表現します。
Lay it on thick(大げさに言う、お世辞を並べる)
この表現は、相手を褒めたり、自分の感情を過剰に表現したりすることを意味します。「厚く塗る」ように、言葉を大げさにするというイメージです。
Lie in state((要人の遺体が)公開安置される)
この表現は、主に国や政府が重要人物(例えば、元大統領など)の遺体を公開の場で安置し、一般の人々がその遺体を参拝できる状況を指します。「状態に横たわる」という意味で、非常に尊敬される人物に使われます。
Lay the groundwork(基礎を築く、準備をする)
この表現は、物事が成功するために必要な基盤や準備を整えることを意味します。Groundwork は「地面」を意味し、しっかりとした土台を作ることに例えています。
使い分けに注意してみよう!
いかがでしたか? ややこしい2つの単語でしたが、使い方はなんとなくわかったのではないでしょうか!
今回紹介したような違いを意識して練習することで、正しい使い分けができるようになっていきます。
最初は複雑に感じるかもしれませんが、基本的なルールを理解し、実際の会話や文章の中で使っていくうちに、自然と身についていくはずです。
特に日本人にとってわかりやすい覚え方は、日本語の「(自分が)横たわる」=lie と「(何かを)置く」=lay の違いの感覚で使い分けていくと、より理解しやすいでしょう。実際に日々の生活のなかで意識して使ってみてくださいね。
コツコツと練習して、自信を持って使いこなしちゃいましょう!