英語を学んでいれば、おそらく like の基本的な動詞としての意味を学習の初期に習得するでしょう。
実は、like には「好き」以外の意味も多くあります! このシンプルな単語は、実はカジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで使える便利な単語だと知っていましたか? ネイティブスピーカーは日常会話で何度も like を使いますが、シチュエーションによって意味が異なることもよくあります。
今回の記事では、そんな like のさまざまな使い方を一挙にご紹介します。「好き」だけじゃない like の表現を覚えて、英会話のレベルをさらにアップさせましょう!
Likeの意味と使い方
楽しさや満足を表す「好き」

これは最も基本的な使い方のひとつですね。
I really like the pasta at that restaurant on the corner.「あの角のレストランのパスタが本当に好きなんだ」
Did you like the movie?「その映画は気に入った?」
My sister doesn't like dogs.「私の妹は犬が好きじゃない」
「〜に似ている」「〜のようだ」
次に、さまざまな物事を比較するときに使われる前置詞の用法もあります。
The weather in this city is just like in my hometown.「この街の天気は私の故郷に似ている」
This shirt feels like wool.「このシャツはウールのようだ」
My brother looks like a famous actor. People sometimes ask for his autograph!「私の兄は有名な俳優に似ています。サインを求められることもある!」
「似たような方法や形で」

また、何かがどのように行われるかを表すのにも使われます。
Turn the handle just like this.「このようにハンドルを回してください」
He plays the guitar like a professional.「彼はプロのようにギターを弾く」
English isn't his first language, but he sounds like a native speaker.「英語は彼の母国語ではないが、ネイティブスピーカーのように聞こえる」
「まるで〜のように」
「As though〜」や「as if〜」と同じ意味で使うことができます。
She looked like she was going to cry.「彼女は泣きそうに見えた」
You look like you haven't slept in days!「何日も寝ていないみたいだよ!」
I felt like a rock star when I stepped on the stage.「ステージに立ったとき、まるでロックスターになった気分だった」
This movie doesn't look like it was made by a student, but it was!「この映画は学生が作ったようには見えないけど、実際そうなんだ!」
これは比喩的な表現でもよく使われます。
Jesse runs like the wind.「ジェシーは風のように走る」
Harry eats like a pig! Didn't he ever learn any manners?「ハリーは豚みたいに食べる! 礼儀を学んでないのかな?」
何かについて尋ねる表現
質問では、誰かや何かについて詳しく尋ねるときに使われます。
What's Kenya like?「ケニアはどんな国?」
What's it like being your own boss?「自分で好きにできるってどんな感じ?」
I haven't met her yet. What's she like?「私はまだ彼女に会っていません。彼女はどんな人ですか?」
例を紹介する表現

Like には「たとえば」や「など」という意味もあります。
We'll visit several cities during our tour, like Vancouver, Chicago and Toronto.「ツアーでは、バンクーバー、シカゴ、トロントなど、いくつかの都市を訪れる予定です」
I was inspired by artists like Kandinsky.「私はカンディンスキーなどの芸術家から影響を受けた」
I saw some celebrities at that fancy new restaurant downtown.
「ダウンタウンの新しいおしゃれなレストランで、有名人を何人か見かけたよ」
欲求や希望について話す表現
誰かが何を望んでいるか、希望しているかを話すときに使います。
I'd like to swim with the dolphins one day.「いつかイルカと一緒に泳いでみたいな」
この使い方は、レストランや接客の場面でもよく使われる表現です。
Are you ready to order? What would you like?
「ご注文はお決まりですか? 何になさいますか?」
I'd like the steak, please. Medium rare.
「ステーキをお願いします。ミディアムレアで」
誰かが言ったことや思ったことを伝える表現

カジュアルな英語では、like は誰かが言ったことの前に使われることがあります。
When Frank won the contest, he was like, "YES!"「フランクがコンテストで勝ったとき、彼は『YES!』って感じだったよ」
When I told her what happened, she was like, "No way!"「私が彼女に何が起こったか伝えたら、彼女は『嘘でしょ!』って言ってた」
Everybody was like, "What?"「みんなが『何?』って感じだった」
つなぎ言葉としての用法
とてもカジュアルな英語では、like は意味を持たない filler(つなぎ言葉)としてよく使われます。話しているときに、何を言おうか考えている間の沈黙を埋めるために使われることが多い言葉です。
So, like, what are we gonna do today?「で、えっと、今日は何しようか?」
この話し方は Valley girls の特徴的な話し方だと考えられています。Valley girls とは、主に南カリフォルニアに住む若い女性たちを指し、この表現には否定的なイメージが伴うことがあります。話し手が知的でないように聞こえると考える人もいるのだとか。ご存知でしたか?
名詞としての用法
もちろん、like が名詞として使われることも忘れてはいけません。Like はSNSでの「イイネ」を指し、通常、親指を立てたイメージと一緒に使われ、支持や同意を表します。
My post got over 300 likes.「私の投稿は300件以上のイイネをもらったよ」
The campaign's success will be determined by how many likes and retweets it gets on social media.「キャンペーンの成功は、どれだけのイイネやリツイートをソーシャルメディアで得られるかにかかっている」
同様に、「何かをイイネする」という動作を表す動詞としても使われるでしょう。
Don't forget to like this video and subscribe to my channel!「このビデオにイイネとチャンネル登録を忘れないでね!」
また、シンプルに「好きなもの」という意味の名詞としての用法もあります。
Tell me about your likes and dislikes.「あなたの好きなものや嫌いなものについて教えて」
Like を使いこなそう!
Like は単なる動詞以上の意味を持っています。ご覧のとおり、フォーマルな場面からとてもカジュアルな場面まで、さまざまな状況で便利に使える言葉ですね。とてもよく使われるので、覚えておけば英会話での出番も多くあるはずです!
ひとつの使い方に慣れたら、次の使い方に挑戦し、すべての用法が自然に使えるようになるまで練習してみましょう!
Written by David
Adapted by Amy