GPSやSCUBAも!軍隊に由来する英語の略語10選
Jeep(ジープ)という言葉は、もともと軍用車から来ていることをご存知ですか?
Jeep は、General Purpose「汎用」または Government Purposes「政府目的」の略語である「GP」に由来すると考えられています。やがて「GP」は「Jeep」へと変化し、戦後もその名が定着したのです。
このように、軍隊に由来する言葉や略語は日常的にたくさん使われています。
今回は、英語でよく使われる軍隊由来の略語を見ていきましょう!
日常英語でよく使われる軍事略語
AWOL(Absent Without Leave)
AWOLとは、適切な許可を得ることなく、与えられた任務や場所を不在にする人のことを指します。今では、会社やバイトなどの「無断欠勤」を表すことが一般的です。
POW(Prisoner of War)
POWとは「Prisoner of War(戦争捕虜)」の略で、紛争中に敵に捕らえられ、拘束されている人を指します。日常英語では、困難な状況に追い詰められたり、閉じ込められたりしていると感じている人を表す比喩として使われることが多いです。
MIA(Missing in Action)
MIAとは、特に軍事や緊急事態において、所在不明または行方不明になった人を表すのに使われる略語です。
SWAT(Special Weapons and Tactics)
SWATは、危険度の高い状況に対処するために訓練された専門の法執行部隊を指す言葉として使われます。
PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder)
これは「Post-Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)」の略で、心的外傷となるような出来事を経験したり、目撃したりした後に起こりうる心理状態のことです。
PTSDは当初、退役軍人の体験と関連していたものの、今では事故、自然災害、暴力など、あらゆる外傷的出来事から生じる可能性があります。
技術における軍事略語
続いて、軍隊に由来する技術にまつわる略語を見ていきましょう。
GPS(Global Positioning System)
GPSは衛星を利用したナビゲーション・システムで、正確な位置を把握し、正確なナビゲーション指示を提供するために使用されます。
LASER(Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation)
当初軍事目的で開発された laser(レーザー)は、焦点の合った光線を放出する装置で、手術、バーコードスキャン、娯楽などさまざまな用途で一般的に使用されています。
RADAR(Radio Detection and Ranging)
Radar(レーダー)とは、電波を使って物体を探知・追跡する技術です。この単語の起源は軍用ですが、その他にも気象予報、航空管制、ナビゲーション・システムなどさまざまな民間用途で広く使用されています。
SONAR(Sound Navigation and Ranging)
軍に起源がある sonar(ソナー)とは、音波を使って水中の物体を探知し、位置を特定する技術です。
SCUBA(Self-Contained Underwater Breathing Apparatus)
SCUBA(スキューバ)は、背中に背負った携帯用空気供給装置を使って水中で呼吸するダイビング・システムです。SCUBA自体はもともと軍によって開発されたものではないものの、軍と民間のダイバーの両方に広く採用されています。
英語には意外な起源をもつ単語がたくさん!
いかがでしたか?
日常英語で使われる単語や略語は、意外なバックグラウンドを持っていることが多いです。
今回は軍事用語に由来する英語を紹介しましたが、もちろん他にもたくさんあります。
この知識を少しでも日々の英会話で活用していただければ幸いです!