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One-man bandってどういう意味?音楽関連の英語イディオム14選

One-man bandってどういう意味?音楽関連の英語イディオム14選

音楽は、世界中の国々で文化の重要な一翼を担っていますが、英語圏でも例外ではありません。

さて、みなさんは英語で音楽にまつわる面白い表現やイディオムをいくつ知っていますか? 

英語には、音楽をテーマにした興味深いフレーズがたくさん存在します。特定の状況や感情を表現する際に、これらのイディオムは意外と役立つものです。

この記事では、音楽と言葉が織りなす面白い関係にスポットを当て、その中からいくつかをピックアップしていきます。

耳を傾けて、英語の表現力を音楽を通じて楽しみましょう!

音楽関連の英語イディオム

Good note/bad note

直訳:良い音/悪い音

To start/begin on a good note は、良い印象で始める、良いスタートを切るという意味です。例えば、新しいプロジェクトや新しい関係を始めるときに、良い印象を与えることが大切です。

一方、bad note は、悪い印象で終わる、悪い終わり方をするという意味です。例えば、友情やビジネス関係が「bad note」で終わると、後で修復するのが難しいことがあります。良い関係を維持するためには、悪い印象で終わらないように気をつけることが大切ですね。

Jesse was excited to begin her new job on a good note, so she brought doughnuts for all of her co-workers.
「ジェシーは新しい仕事を良い形で始めるため、同僚全員にドーナツを持参しました」
The meeting ended on a bad note when both sides became frustrated at being unable to agree on a price.
「両者が価格に合意できないことに不満を感じ、会談は不調に終わった」

March to the beat of one’s own drum

直訳:自分の太鼓のビート(リズム)に合わせて行進する

この表現は、他の人とは異なる独自の方法で物事を進める、自分らしいやり方で行動することを指します。個性的で自己主張の強い人を表現する際に使われることが多いです。

I've always admired Jane for marching to the beat of her own drum. She's very confident and doesn't mind standing out.
「私はいつも、自分らしいやり方で物事を進めるジェーンを尊敬している。彼女はとても自信に満ちていて、目立つことを気にしない」

Sing a different tune

直訳:別の歌を歌う

Sing a different tune というフレーズは、態度や意見、行動を変えることを意味します。特定の問題や状況に対するスタンスや視点を変えることを指し、以前はある見解を示していた人が、今は異なる、あるいは反対の見解にシフトした場合によく使われます。皮肉で使われることが多いです。

He said he's going to buy the jacket, but I bet he'll be singing a different tune when he sees the price.
「彼はジャケットを買うつもりだと言ったが、値段を見たら考え直す(意見を変える)でしょう」

Get into a rhythm

直訳:リズムに入る

これは特定の行動や作業を続けることに慣れ、一定のペースやリズムを持つことを意味するフレーズです。つまり、何かを習慣的に行い、その行動に規則性や調子を持たせることを指します。

例えば、仕事やスポーツで「リズムに入る」ということは、作業やプレイがスムーズで効率的に行われる状態を指します。

It took me a little while to get into the rhythm at my new job, but now I feel quite comfortable.
「新しい職場に慣れるまで少し時間がかかったが、今はかなり快適に感じている」

Music to one’s ears

直訳:耳に音楽

これは、何かが個人や人々にとって非常に喜ばしい、楽しい、あるいは好ましいものであることを表します。その情報や出来事がその人にとって聞いて嬉しいものであることを強調する言葉です。

Hearing that I didn't have to go to the office tomorrow was like music to my ears.
「明日は会社に行かなくていいと聞いてかなり嬉しかった」

Tone-deaf

直訳: 音痴

Tone-deaf とは、音楽や音の認識能力が乏しいことを意味する表現です。具体的には、音楽のメロディーや音程を理解したり、音楽を楽しむ能力が欠如している人を指します。日本語では「音痴」と言いますね。

これを比喩的に使うと、「トンチンカン」という意味になります! 空気が読めない、周りに配慮していない、というニュアンスが含まれる表現です。

The politician was criticized for making tone-deaf comments during his speech.
「この政治家は演説中にトンチンカンな発言をしたと批判された」

To the tune of~

直訳:〜の歌(メロディー)に合わせて

この表現は、何かがいくらかかるか、または特定の金額を強調するために使われます。

Our charity campaign received donations to the tune of $50,000. We can help a lot of people with that money!
「私たちのチャリティ・キャンペーンには50,000ドルもの寄付が寄せられた。そのお金で多くの人を助けることができる!」

One-man band

直訳:1人のバンド

バンドでは、ドラム、キーボード、ギターといったさまざまな楽器を演奏するために、複数の人間が必要ですよね。ほとんどの人は一度に複数の楽器を演奏することはできません。

つまりこれは、一人の人が複数の仕事や役割をこなすことを指しても使われます。一人で何役もこなす多才な人や、多くの責任を抱えた人を指す隠喩的な表現です。

Daisuke is really a one-man band; he programmed the game, made all of the art, and even wrote the music himself.
「大輔はまさにワンマンバンドで、ゲームのプログラム、すべてのアート、そして音楽まで自分で作っている」

この表現は一般的に肯定的な意味で使われますが、批判するときや、誰かが他の人の助けを借りたほうがうまくいくとコメントするときにも用いられます。

I think you should stop trying to be a one-man band and accept help from your friends.
「ワンマンバンドになろうとするのはやめて、仲間の助けを受け入れるべきだと思う」

Without skipping a beat

直訳:拍子抜けせずに

何かを続ける間に、途切れたり中断したりせずに、スムーズに進行することを指します。

Although the pandemic had a negative effect on many businesses, we were able to continue without skipping a beat.
「パンデミックは多くのビジネスに悪影響を及ぼしたが、私たちは一歩もブレーキを踏むことなく事業を継続することができた」

One-hit wonder

直訳:一発屋

One-hit wonder は、一つの曲だけで成功を収め、それ以降の作品で注目されないアーティストやバンドを指します。同様に、人気のある商品やサービスを1つしか持っていない組織や個人に対して使うこともできます。

Years after his first invention, Steve showed everyone that he wasn't a one-hit wonder when he returned with several more successful products.
「最初の発明から数年後、スティーブは一発屋ではないことを皆に示した」

Face the music

直訳:音楽と向き合う

Face the music は、ミスや成績不振に対する罰や批判を受け入れるということ。言い換えれば、ネガティブなことの責任を取るという意味です。

The students were forced to face the music when the teachers discovered they were cheating on their assignments.
「生徒たちが課題でカンニングをしていたことが教師に発覚し、生徒たちは責任を取らないといけないことになった」

Play it by ear

直訳:耳で聞いて演奏する

これは日本語では「耳コピ」と言われる表現です。日常会話では、play something by ear は、計画や準備なしに何かをすることを意味します。

We haven't made clear plans for our vacation; we're just going to play it by ear.
「休暇の明確な計画は立てていない。その場の状況に応じて臨むつもりだ」

Toot one’s own horn

直訳:自分のホルンを鳴らす

Toot は動詞で、トランペットやサックスなどのホルンで短い音を出すことを指します。Tooting your own horn(自分のホルンを鳴らす)とは、自慢話や自信過剰な振る舞いを意味するフレーズです。

He loves to toot his own horn about how much money he makes.
「彼は自分の稼ぎを自慢するのが大好きだ」

しかし、この表現は否定的に使われることも多く、誰かが自分について肯定的なコメントをする前に、自画自賛の気持ちを表すために使われます。

I don't want to toot my own horn, but this pasta I made is delicious.
「自画自賛はしたくないが、私が作ったこのパスタは本当に美味しい」

Play second fiddle

直訳:2番目のフィドルを演奏する

Play second fiddle は、「二番手を弾く」や「二番手である」といった意味。Fiddle はヴァイオリンの別称です。

音楽の世界以外では、この表現は否定的なニュアンスを持ち、ある人やものが他のものより重要でないことを意味します。他の人を指すには to が必要であることに注意です!

Jake was tired of playing second fiddle to Max, so he left to start his own group.
「ジェイクはマックスの二番手を担うことに疲れ、自分のグループを立ち上げるために去った」

音楽関連のイディオムで会話を盛り上げよう!

どの言語を勉強しても、音楽に関連する慣用句は必ずと言っていいほど見つかるのではないでしょうか。

これらの慣用句は、音楽が世界中の文化にとって、いかに重要であったかを思い起こさせてくれます。

ここで紹介した音楽慣用句は、みなさんの会話に彩りを添えるだけでなく、英語話者がよく使う独創的な表現方法のヒントになるかもしれません。

意外に思われるかもしれませんが、これらの慣用句はほとんどすべて一般的で、仕事の場面でも適切です。一度覚えたら、日常会話で試す機会を探してみてください!

Written by David J
Adapted by さな