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「No」の代わりになる表現ってそんなにあるの?シチュエーション別の例を紹介

「No」の代わりになる表現ってそんなにあるの?シチュエーション別の例を紹介

英語を勉強していると、たくさんの単語の同義語を覚える必要がありますよね。

でも、最も基本的な単語の一つである「No」の代わりになる表現を知らない人は意外と多いのではないでしょうか?

実は、同じ意味を伝えるためのいろいろな言い回しがあるんです。ただし、すべての状況で使えるわけではありません。

この記事では、提案や誘いを断るときに使えるいくつかの言葉や表現を紹介します。それぞれの説明をよく読んで、正しく使えるようになりましょう!

「No」を表す基本的な表現

No, thank you.

まずは最も一般的な表現から紹介します。シンプルに「No」だけだと不親切に聞こえてしまうため、最後に thank you を加えることをお勧めします。

Would you like something to eat?
「何か食べたい?」
No, thank you.
「いいえ、大丈夫です」

I’m afraid not. / Unfortunately, no.

この2つのフレーズは、「残念ながら」というニュアンスを持つ否定の表現です。

Are you coming to the party later?
「後でパーティーに来る?」
I'm afraid not. I have to work.
「いいえ、残念ながら行けないと思います。仕事があるため」
Can you swim?
「あなたは泳げますか?」
Unfortunately, no. I never learned when I was a kid.
「残念ながら泳げません。子供のときに習わなかったので」

強い「No」の言い方

拒絶の言葉を力強く、強く響かせたいこともあるのではないでしょうか。そんなときに使える表現を紹介します。

Under no circumstances

この表現は、あなたが同意する、あるいは 「Yes」と言う可能性が全くないことを強調します。

Under no circumstances will we agree to their demands.
「どんなことがあっても、彼らの要求に応じることはありません」

Out of the question.

これは 「No」という強い言い方であり、否定的な回答を示すものです。「論外」「問題外」「不可能」といったニュアンスを持ちます。

Flying coach is out of the question. I only fly business class or higher!
「エコノミークラスは論外です。ビジネスクラスかそれ以上のクラスにしか乗りません!」
Can we push back the deadline to next week?
「締め切りを来週に延期することはできますか?」
That's out of the question; we need to be on time.
「それは不可能です。時間通りに行わないといけません」

Of course not.

この表現は、質問に対する答えが明らかに 「No」であることを意味します。

Is Lisa coming to the game?
「リサは試合に来るの?」
Of course not. She hates sports.
「もちろん来ないよ。彼女はスポーツが嫌いだから」

Most certainly not. / Absolutely not.

これらはどちらも非常に強い断り方です。「Most certainly not」は少し堅苦しく聞こえます。

Do you think his plan will work?
「彼の計画はうまくいくと思う?」
Most certainly not. / Absolutely not.
「間違いなくいかない/絶対にない」

Not at all.

これは「100%ない」「全く(ない)」という意味です。

Do you like classical music?
「クラシック音楽は好き?」
Not at all. It's too slow for me.
「全く。私にはゆっくりすぎる」

関連記事:「At all」を活用しよう!質問文・否定文を強調する表現

カジュアルな「No」の言い方

何かを断るからといって、毎回真面目に行う必要はありません。面白い表現やカジュアルな表現もたくさんあります。ただ、これらの表現は親しい関係の人にだけ使うようにしてください!

No way, José.

José(ホセ)はスペイン語の名前ですが、その発音が no way(ノーウェイ)と韻を踏むため、ちょっとした面白さを加えるために使うことがあります。日本語とは違って、英語では「ホーゼィ」のような発音になります。

Let's go inside that old haunted house!
「あの古いお化け屋敷の中に入ろうよ!」
No way, José! You can go alone!
「絶対嫌だね! 1人で行きな!」

Not in a million years.

「一生行うことはない」「絶対にやらない」という意味です。直訳すると「百万年経っても無理、やらない」という意味ですね。

Would you ever go bungee jumping?
「バンジージャンプって試してみたいと思う?」
Not in a million years! I'd try skydiving, though.
「絶対ないね! スカイダイビングはやってみたいけどね」

When pigs fly.

豚には翼がないため空を飛べないですよね。これは上記の表現と同じ意味を持ちます。

It's your turn to sing a karaoke song, James.
「ジェームス、カラオケで歌う番だよ」
When pigs fly! Someone else should sing next.
「絶対嫌だね! 他に誰か歌ってよ」

Nope. / Nah.

これらはとてもインフォーマルなので、ビジネスシーンなどでは使わないようにしましょう。親しい同僚や上司とは使用しても大丈夫です。

Have you seen that new movie yet?
「新しい映画は観た?」
Nope. How was it?
「ううん。どうだった?」
Can you cook?
「料理はできますか?」
Nah, not really, but I'd like to learn one day.
「いやぁ、あんまりできない。でもいつかは習いたいよ」

Forget it.

要求やお願いを強く断るために使われる表現です。「もうやめてよ」「もう忘れな」というニュアンスが含まれます。

Can you lend me $10?
「10ドル貸してくれる?」
Forget it. You never paid back the money I lent you last month.
「無理だね。先月貸したお金もまだ返してないじゃん」

Not on your life.

これもまた何かを強く断る言い方です。In your life ではなく on your life なので、そこは気をつけましょう!

Have you ever thought about moving to another city?
「他の都市に引っ越すことを考えたことはありますか?」
Not on your life! I love my hometown and I never want to leave.
「絶対にない! 私は自分の故郷が大好きで、絶対に離れたくない」

イギリス英語では、「Not on your nelly!」というフレーズがよく使われます。

Yeah, right.

英語では、皮肉を込めて肯定的な言葉を使って否定的な意味を表現することが多いです。これはその例の一つです。

Did Yuki go to the concert?
「ユキはコンサートに行ったの?」
Yeah, right. You know he hates big crowds.
「絶対にないね。彼は人混みが大嫌いなの知ってるでしょ」

Please.

前述の表現と同様に、この「please」は皮肉を込めて、明らかにあり得ないことや全く馬鹿げたことを拒否するために使われます。これは、「Please, don't say such foolish things.(どうか、そんな馬鹿げたことを言わないでください)」という長い言い方を短縮したものだと考えてください。

Have you been to that fancy new restaurant downtown?
「あのダウンタウンにある新しいおしゃれなレストランに行ったことある?」
So I can pay too much for my food and be surrounded by stuck up people? Please.
「ぼったくられるために、そして気取った人たちに囲まれるために? 冗談じゃないよ」

このように「please」が使われる場合、そのイントネーションは平坦か、または下がるのが一般的です。「お願い」という意味で使うときのように上がりません。

Give me a break.

これは前述の「please」と同様に使われます。よく聞く表現なので覚えておきましょう!

Do you think Charles will help us?
「チャールズは私たちを手伝ってくれると思う?」
Charles? Give me a break. He's too lazy to help.
「チャールズ? 冗談はやめてくれよ。彼は怠け者すぎて手伝ってくれないよ」

Are you kidding (me)?

このフレーズは、皮肉な形で驚きを表現します。話し手にとって、その答えが明らかに「No」である場合に使います。

Do you want to join the marathon with me?
「一緒にマラソンに参加しない?」
Are you kidding? I'm too out of shape to do that. I need to lose some weight first!
「冗談でしょう? 私、そんなことをするには体力がなさすぎるよ。まずは少し体重を減らさなきゃ!」

「Out of shape」は、健康的でない、または体力がないという意味の表現です。

他の表現を使って「No」を表してみよう

いかがでしたか?

「No」の代わりに使える表現はたくさんありましたね。

シンプルに「No」と言うのではなく、今回紹介した表現のなかからぜひ新たなフレーズを選んで使ってみてください。ネイティブらしい会話ができるようになるでしょう!

Written by David J.
Adapted by さな