発音の仕方がたくさん!-ough の発音を徹底解説
突然ですが、みなさん、以下の文章を声に出して読んでみてください。
A rough-coated, dough-faced ploughman strode, coughing and hiccoughing, thoughtfully through the streets of Scarborough.
発音できましたか? よく見ると、-ough という文字が含まれている単語がたくさんありますね! その部分に着目して見てみましょう。
A rough-coated, dough-faced ploughman strode, coughing and hiccoughing, thoughtfully through the streets of Scarborough.
発音してみて、この文章に出てくるこれらの単語たちはすべて音が違うということに気づいた方もいるかもしれないですね!
今回は、英語にある -ough という文字の組み合わせが作り出すさまざまな異なる発音について解説していきます。
ちなみに、上記の文章を読み上げると以下の通りになります!
-ough の複数の発音の仕方
今回ご紹介する発音は8つあります。しかし1つ注意点として、イギリス英語には特有の発音が含まれるため、アメリカ英語に該当しない例もあるということを知っておくといいでしょう。
uff|アフ
最初の発音の仕方は「アフ」に近い発音です。例えば、以下のような言葉があげられます。
- tough
- rough
- enough
ここでは gh が f のような音になりますね。-ough に多数の発音と一緒であるように、この特性も、歴史が長く複雑な英語の単なる進化の結果だそう。そのため、定かなルールはないようです。
off|アーフ
次は、上記の発音と少し似ているのですが、「ア」の部分を少しだけ伸ばして発音します。
On/off の off は日本語では「オフ」と表記しますが、実際の英語の発音は「アーフ」に近いので注意しましょう。
例えば、cough という言葉を発音してみるとわかりますが、tough や rough よりも母音の部分を伸ばしますよね。Tough/rough と同じように発音してしまうと、袖口を意味する cuff という別の言葉に似てしまうので注意が必要です。
aw|オーゥ
続いて、thought や bought という単語で使われる「オーゥ」のような発音。日本語の「オ」の音と近いですが、少し長めに伸ばします。発音するときは、空気のボールを口で抱え込むようなイメージで、口の中のスペースを広く保つのがコツです!
以下の単語がこの発音になります。
- thought
- bought
- fought
- brought
カタカナではなかなか説明しきれないので、発音の音声を聞いてみましょう!
o|オゥ
次は、「オゥ」という発音。パンやケーキなどの生地を意味する dough や、though/although などの単語で使われる発音です。
- dough
- though
- although
ow|アオ
Plough という言葉に出てくる -ough は、「アオ」のような発音になります。これは「耕す」という意味の単語ですが、特にアメリカなどでは plow のようにスペルされることがあります。
他にも、bough や sough、drought などの単語がこのように発音されますが、あまり使うことがない言葉ばかりです。
ooh|ウゥー
次に、through や throughout という単語。これらは threw(投げた)という言葉とまったく同じ発音になります!
up|アップ
これは特殊な例ですが、みなさんは hiccup という単語をご存知ですか? 「しゃっくり」という意味の単語です。
実はこの言葉、イギリスでは hiccough と表記されることがあるのです。そして発音は hiccup と同じです。
-ough が -up と発音される例はこの単語だけなので、心配はありません!
uh|アッ
これは、イギリス英語のみに適用します。
Thorough や borough という単語は、アメリカの発音だと「オゥ」に近いのですが、イギリスの発音だと「アッ」「オッ」のようになります。カタカナで表記するのは少し難しいので、発音を聞いてみましょう。
【イギリス英語の発音】
【アメリカ英語の発音】
おわりに
今回は、発音が複数ある -ough という音についてご紹介しました。
英語は、日本語のように文字通りの発音にならないことが多い言語です。初めて見る単語は特に発音を間違えてしまうことが多いかもしれません。
しかし、これはネイティブの人も通る道です。筆者もいまだに正しく発音できない単語は数えきれないほどあります!
勉強を積み重ねて、ボキャブラリーだけでなく発音もどんどんマスターしていきましょう!