西東 たまき
(更新)
よく「語学をマスターするには、恥ずかしがったり間違いを恐れたりしてはいけない!」と言われます。しかし、そうは言っても実行するのは簡単ではないでしょう。
実際、日本語がわからず困っている人を見かけたときでさえ、言葉に不安があって話しかけられなかったといった経験談はよくあります。
その一方で、片言の単語だけでも果敢に突き進んでコミュニケーションを完成してしまう人もいますね。
人の性格と語学学習には関係があるのでしょうか? 内向的な性格はハンデになるのでしょうか? どうしても積極的になれない人はどうしたら良いのでしょうか?
今回は人の性格と語学学習の関係性、そして性格別の学習ヒントについて紹介していきます!
間違いを恐れず積極的になれる人が語学をどんどん上達させていくというイメージがあります。実際、積極的に使っていくからこそ間違いにも気付けるし、間違いを正してもらえるチャンスも増えます。その結果、みるみる上達していくというわけです。
ではここで、語学が得意な人の特徴を考えてみましょう。
語学を身に付けるには間違いや失敗をするのは当然だと割り切った心構えが持てるかどうかは大きな差を生みます。
「間違いたくない、間違ったら恥ずかしい」と思っているうちは、自分の上達を実感することは難しいでしょう。間違いをして、それに気付いてこそ、正しさを知ることができるからです。
そのためには、そもそも間違いが許される環境に身を置くのも大事なことです。間違いや失敗を笑ったり咎めたりする環境だったら、尻込みしたくなるのは当然ですね。
人とコミュニケーションを取ることが好き・楽しいと思える人は、語学上達のために努力することが苦になりません。
言葉を覚えれば覚えるほど充実したコミュニケーションが取れるようになるからです。「語学を上達させるには友達や恋人を持つのが近道」などと言われるゆえんです。
言葉や言語表現に興味を持てる人、好奇心や知識欲が旺盛な人はそれを満たすために知識を増やし学ぶ努力ができます。
知識が増えれば自信が生まれ、その結果、積極的になれるという好循環を起こすことができます。
日本に住んでいる限り外国語を知らなくても暮らしていけます。それでもなお、外国語を勉強しようと思い何らかの行動を起こせるような前向きな人。
例えば、「毎日一つの単語を覚える」といった小さな行動でも実際に行動する人と、思うだけの人がいます。
語学を習得しやすい人の傾向を見てきましたが、自分は当てはまらないと感じる人が英語を上達させるにはどんな心がけが可能でしょうか。
興味のないことを続けるのは苦痛ですし、頭にも入りくいということは言うまでもありません。言葉を上達させるには興味やモチベーションを維持することは必須事項です。
といったことは明確にしておく必要があります。
せっかく英語を学んでもそれを生かすチャンスがないと、いずれ学習意義が見いだせなくなってしまいます。
仕事や暮らしのなかで使う機会が持てれば理想的ですが、そうでなければ自分で機会を作り出さなければなりません。英語で人と話してみようと思えるなら英会話教室、サークル、オンラインレッスンなどを利用してみましょう。
人と話すにはまだ躊躇してしまうと感じるならSNSを使ってみましょう。英語でSNSに投稿してみるのです! たった一行の投稿だって構いません。反応が得られれば、やる気も高まります。
話すのは苦手だけど、書くのは好きというスタイルを目指したっていいですよね。
「このフレーズはどういう意味だろう?」「この単語はどんな意味だろう?」そんな疑問を持ったら、すぐに調べるようにすれば言葉はどんどん増えていきます。
スマートフォンが身近にあるならすぐにインターネットや辞書アプリを使うことができますよね。忘れる前にサッと調べるのを習慣化することをおすすめします。
その表現が使われた状況を理解した上で意味を知れば、その表現が持つニュアンスまで掴めるというメリットがあります。
英語学習ではインプットとアウトプットをバランスよく発揮することが理想です。インプットというと単語を覚えたり英文を読んだりなど、教材になるものと向き合って自分で学習するイメージでしょうか。
しかし、人が話しているのをしっかりと「聞く」ことも大事なインプットです。積極的に英語を使って人と交われば英語が上達しますが、引っ込み思案でも人が話す英語を「聞く」ことで得られる学びがあります。
話すのが苦手な人は、人の話に注意深く耳を傾け、言葉や表現の使われ方に気を付けてみましょう。
語学の上達には積極的・外交的である必要があると思われがちです。
もちろん、そうできれば良いでしょうが、語学の学び方や求めるゴールは人それぞれに異なります。
性格や状況に合った「自分なり」の学び方を見つけることは、語学学習の長い道のりにおいて思いのほか重要です。ときには自分の学習スタイルについて考えてみましょう。