【シチュエーション別】Previous や former など「前」を表す英語表現
これらは日本語だとすべて「前」で言えてしまいますが、英語だとなんと言うかご存知ですか?
日本語のように全て同じ一語で言えると簡単ですが、英語の「前」にはいろいろな言い方があるんです。
今回は英語の「前」のそれぞれの意味や使い分け方を詳しく解説していきます。Previous や former など「前」を表す英語表現をここでしっかり覚えてみてください!
物理的空間の「前」を表す Front
人や物の物理的空間の前を表す場合は front や in front of を使って表現できます。
家や駅という物理的空間の「前」の他にも人の空間の「前」を言うときにも使える言い方です。
「前の方へ」を表す Forward と Ahead
Forward や ahead は、時間や将来への方向性を示す「前へ」や物理的進路を示す「前へ」を意味します。
ここでは時間的の向きを示す「前へ」を使っていますね。
物理的に「前の方へ」進む意味で使われています。
「前に」を表す Ago, Before
Ago, before は時間だけでなく順序が他のものより「前に」ある場合に使えます。
ここでは「今から〜前に」という時間を表す「前に」を使っています。
before は「今から〜前に」という意味と「その時から〜前に」という意味があり、ここでは今から24時間前ではなく、出発の24時間前と特定の時から前のことを言っています。
ここでは「帰る前に」と、順序を表す before を使っています。
「前もって」「前に」を表す Previously, Beforehand, In advance
Previously, beforehand, in advance は、ある時点より前にある何かを言う場合に使えます。
previously は「(順序的に)1つ前の」という意味があるので、祖父は今の所有者の1つ前の所有者ということがわかります。
ちなみにここの three years ago は、前項の「今から〜前に」という時間を表す「前」ですね。
beforehand は「前もって」「あらかじめ」「事前に」という意味で、ここでは「今より前に知っていたかった」と言っています。
in advance は「先立って」「事前に」という意味で、「コンサートの日より前に」と言っていますね。
「時間的に〜より先」を表す Former, Last, Prior
Former, last, prior は、ある時間より前のことを言うときに使えます。
former は「かつての」という意味で、former manager「かつてのマネージャー」は1つ前のマネージャーという意味にも取れますし、2つ前のマネージャー、または3つ前のマネージャーにも取れます。
last は連続した物の一番最後の物を指し、ここでは「すぐ前の」を意味します。なので last night「すぐ前の夜」は「昨夜」、last page「すぐ前のページ」は「前のページ」になります。Former との違いに気をつけてください。
prior は時間的な順序で前にあることや、重要度において優先されるべきことを表すときに使われます。ここでは午後の会議の前に別の会議があったことを言っていますね。またこの会議は午後の会議より重要度が高かったとも取れます。
人数に相当する数量を表す「前」
日本語で1人前、2人前などの「前」は portion や for を使って表せます。
名詞と接頭辞の ex
ex は「元恋人」「元配偶者」「前の恋人」「かつての配偶者」という意味のカジュアルな言い方です。
ex が名詞として使われる場合、前に恋愛関係にあった人や婚姻関係にあった人のことを言います。
ex が接頭辞として使われる場合、以前の状態や職を表します。
その他の「前」
ここまで紹介した「前」の他にも、日本語ではいろいろな「前」がまだまだあります。ここではその他の「前」を紹介します。
正しい「前」を使ってみよう!
今日は previous や former など「前」を表す英語表現を紹介しましたが、いかがでしたか?
日本語だと「前」と一語で言えてしまうのに対し、英語の「前」はたくさんあって混乱しそう、と思った人も多いのではないでしょうか。
丸暗記をしようとするとなかなか身に付かないので、例文から意味やニュアンスを捉え自分でも例文を作ってみると良いですよ!
しっかり覚えて、ネイティブのように使い分けられるようになりましょう!