洋楽で英語のことわざを覚えよう!英語の歌詞に出てくることわざ11選
日常のなかでも使う頻度が多いことわざ。それだけに歌のなかにも含まれていることがたくさんあります。
しかし、「なかなか英語のことわざが覚えられない!」という方もいるのではないでしょうか。そんな悩みを持つ人たちのために、今回は「洋楽」で覚えることわざをご紹介します!
曲名やサビで繰り返される歌詞は、耳に残ることが多いですよね。その歌詞がことわざであれば、さらに覚えやすいはずです。
では英語の曲名に出てくることわざ11選を早速見ていきましょう!
洋楽の歌詞に出てくることわざ11選
You Can’t Judge a Book By Its Cover|Stevie Wonder
かなり有名なことわざで、「人やモノを外見で判断してはいけない」という意味です。実際は can’t ではなく don’t judge a book by its cover と表記されることが多いです。
これから読もうと手に取る本も、表紙だけで選ぶのではなく、内容を見てから選ぶことが一般的ですよね! スティーヴィー・ワンダーのファンキーな歌声が、このことわざを忘れられないものにしてくれるはずです。
では、実際にこのことわざを使っている例文を見てみましょう。
The Hand That Feeds|Nine Inch Nails
To bite the hand that feeds you は、助けてくれている人、助けてくれた人に対して悪い態度をとることを意味することわざです。日本語でいう「恩を仇(あだ)で返すな」に当たるかと思います。また、「恩知らず」と訳すこともできます。
直訳すると、養ってくれる手(餌や食べ物を与えてくれる手)を噛むということです。
1988年に結成したアメリカのロックバンドNine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)の曲に出てくるこのことわざは、実際にはどのように使うのでしょうか。見てみましょう!
Still Water (Love)|The Four Tops
Still water runs deep ということわざは、無口や内気な人は実際はとても知的で深い考えを持っているということ。直訳すると、「静かに流れる川は深い」です。
また、穏やかな外見には、情熱や繊細な性質が隠されているというふうに捉えることもできますね。
The Four Tops(フォー・トップス)は、1960年代の Motown(モータウン)サウンドを代表するアメリカの4人組ボーカルグループです。モータウンは、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト発祥のレコードレーベルで、多くの有名ミュージシャンを生み出したことで知られています。
彼らの代表曲のなかには「Reach Out I’ll Be There」や「I Can’t Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch)」などがあります。では、このことわざを用いた例文を見てみましょう!
Ignorance Is Bliss|Living Colour
次は、少しヘビーでファンキーな曲ですが、「知らぬが仏」と同義である英語のことわざがタイトルに使われています。
Ignorance は「無知」という意味で、bliss は「至福」という意味。つまり、「無知であることが至福」なので、ものごとを知りすぎない方が良いときもあるということです。
Living Colour(リヴィング・カラー)は1980年代から90年代にかけて活躍していたアメリカのロックバンドです。「Cult of Personality」という曲が大ヒットしました。
Practice Makes Perfect|Billie Holiday
Billie Holiday(ビリー・ホリデー)は、1930年代から活躍していたアメリカのジャズシンガー。彼女の代表作のなかには、人種差別を歌った「Strange Fruit」などがあります。
暗めな雰囲気漂う「Strange Fruit」とは異なり、「Practice Makes Perfect」はアップテンポで明るめなムードが楽しめる楽曲です。
この曲名に使われていることわざは、「practice(練習)が perfect(完璧)をつくる/うむ」と訳せますね。ある活動や技能を定期的に行うことで、その技能に習熟することができることを示す表現です。
It Takes Two to Tango (This Is for the Girls)|Todd Rundgren
It takes two to tango は、困難な状況に巻き込まれた両者が責任を負わなければならないことを強調したいときや、ある活動を実現するためには、参加する意思のある2人の人間が必要であることを言いたいときに使われることわざです。
ダンスのタンゴをするには2人必要であることにちなんで、喧嘩をするときも2人必要ということを表しています。
Todd Rundgren(トッド・ラングレン)はアメリカ出身のミュージシャンで、「Hello It’s Me」がもっとも有名な曲です。
Easy Come, Easy Go|Elvis Presley
イギリスのロックバンドQueen(クイーン)の名曲「Bohemian Rhapsody」にも easy come, easy go という歌詞が出てくるため聞き覚えのある人は多いかと思いますが、今回は King of Rock and Roll*・エルヴィス・プレスリーの楽曲を紹介します!
Easy come, easy go は、努力せずに手に入れた関係や所有物を、後悔せずに捨てたり失ったりできることを意味することわざです。要するに、「得やすいものは失うのも早い」という捉え方ができますね。
*King of Rock and Rollは、エルヴィス・プレスリーの愛称。「ロックンロールの王様」という意味です。
The Pen Is Mightier Than the Sword|Van Morrison
The pen is mightier than the sword(ペンは剣よりも強し)ということわざは、1839年に小説家・劇作家のEdward Bulwer-Lytton(エドワード・ブルワー・リットン)が歴史劇「Cardinal Richelieu(リシュリュー枢機卿)」で初めて書いた言葉だそう。
言葉は無数の人々に影響やインスピレーションを与え、無限に生き続けることができますよね。文章は暴力よりも力があるということを表しています。
Van Morrison(ヴァン・モリソン)は北アイルランド出身のミュージシャン。「Brown Eyed Girl(ブラウン・アイド・ガール)」や「Into The Mystic(イントゥ・ザ・ミスティック)」が代表作です。
Out Of Sight, Out Of Mind|Shocking Blue
Out of sight, out of mind は「もう見えない、存在しない人や物をすぐに忘れてしまうこと」を表すことわざ。視界から消えたものは、心からも消えるという意味ですね。
Shocking Blue(ショッキング・ブルー)は、1967年にオランダで結成されたバンドです。「Venus(ヴィーナス)」という曲がもっとも有名なので、みなさんも聞いたことがあるかもしれません。
Good Things Come|Eric Hutchinson
アメリカ出身のシンガーソングライターEric Hutchinson(エリック・ハッチンソン)の曲「Good Things Come」もタイトルにことわざを用いています。
Good things come to those who wait はそのままの意味で、忍耐強く待つ人ほど、いい結果が訪れ満足をするということです。「Patience is virtue(忍耐は美徳)」などとも言いますね。
Grass Is Greener|Sampa The Great
最後に紹介する曲とことわざは、the grass is always greener on the other side (of the fence) を用いた「Grass Is Greener」です。
Sampa The Great(サンパ・ザ・グレイト)は、アフリカのザンビア出身のシンガーソングライター・ラッパー。彼女はオーストラリアを拠点に活動していたので、ほとんどの曲が英語で歌われています。
そしてこの曲のタイトルに使われているのは、「隣の芝生は青い」に当たることわざです。他人の人生や状況は、常に自分の人生よりも良く見えてしまうということを指しています。
Sampa The Greatの楽曲は、カッコいいラップをジャジーな演奏に乗せているものが多いので、BGMとして流せたり、リラックスしたいときに聞くのに最適な楽曲が多いですよ。おすすめです!
洋楽でことわざを覚えよう!
知っている曲や好きな曲はありましたか?
洋楽を聞くのは、とても効果的な英語学習法の一つです。筆者はフランス語やドイツ語を勉強していますが、各言語の音楽を聞くようにしています。
また、リスニング学習にも役立つツールですので、一石二鳥ですね!
みなさんもぜひ好きな洋楽を見つけて、イディオムやことわざが隠れていないか探してみてくださいね!