ネイティブでも知らない言葉ってあるの?レアな英単語10選
日本語も、100年前に使っていた言葉や表現が、今も使われているとは限りません。死語として扱われたり、意味が変わったりと、時代にあわせて言語も変わるのはごく普通のことですよね。
新しい言葉がどんどん生まれていくこともよくあることです。
そこで今回は、英語ネイティブの人でもあまり見聞きすることのない英単語をまとめてみました。
古く文学的な言葉から、新しくてまだ浸透していない言葉など、さまざまなワードを集めたので、ぜひこれを機に覚えていってくださいね!
レアな英語表現10選
agelast(エージラスト)
意味:a person who never laughs|何があっても決して笑わない人
Agelast は、19世紀の終わりに小説家・詩人のジョージ・メレディス(1828-1909)が初めて使ったとされている言葉です。
関連の表現で、17世紀より使用されているという agelastic という単語もあり、これは「決して笑わない、不機嫌、笑いが嫌い」という意味を持ちます。
形容詞がのちに名詞に変化するという例はたくさんありますが、これもそのパターンの一つですね!
caliginous(カリジナス)
意味:dark, dim, or misty|暗い、薄暗い、霧深い
霧深く、薄暗い場所や雰囲気。そんな状況を表したいときに使えるのが 、この caliginous という言葉。
不気味でミステリアスなニュアンスを持つ表現ですね。
clinomania(クリノマニア)
意味:an excessive desire to remain in bed|ベッドで寝ていたいという過度な欲求
誰にでも「ベッドから出たくない!」と思う日はありますよね。常にベッドにいたいという欲求のことを英語では clinomania と言います。
Clino- は「もたれる」という意味のギリシャ語由来の接頭辞。そして mania は「依存」や「中毒」「熱中」などの意味合いを持ちます。日本でも「マニアック」や「〜マニア」と言うことがありますが、意味の由来は同じですよ。
dulcify(ドゥルシファイ)
意味1:to make sweet|甘くする
意味2:to calm or soothe|落ち着かせる、なだめる
英語では、「甘くする」と言いたい場合は、一般的には sweeten や to make sweet(er) という表現の仕方があります。
これと全く同じ意味なのがこの dulcify という言葉。
「dulce(ドルチェ)」はスペイン語で「甘い」という意味で、日本でも聞くことがありますよね。dulce も dulcify も、同じラテン語のルーツを持つ単語なので、覚えやすいかと思います!
また、「甘くする」の他にも、「落ち着かせる」や「なだめる」という意味合いがあります。
embox(エンボックス)
意味:to enclose in or as if in a box|箱に入れる、または箱の中にあるように
Unbox という言葉を聞いたことはありますか?「箱に入れる」という意味の動詞 box に、「(とある動作を)取り消す」という意味の un を box の前にくっつけることで、「箱から取り出す」という意味になります。
よくYouTubeなどで、新しく入手した製品を箱から取り出す「unboxing video(アンボクシング・ビデオ)」が投稿されていますが、商品を箱から取り出して紹介するから、こういったタイトルがつけられています。
その unbox の反対語にあたるのが embox(エンボックス)という言葉です。
em- という接頭辞は「〜に入れる」「ある状態にする」を意味するので、わかりやすいですよね! ほかにも、empower(力を与える) や embody(肉体化・体現する) という言葉があります。
nibling(ニブリング)
意味:a gender-neutral term for niece and nephew|「姪」や「甥」に代わる性別を特定しない言い方
さて、nibling という言葉を聞いたことはありますか?
ニブリングとは、「姪」や「甥」に代わる、性別にとらわれない表現です。1950年代初頭に作られた言葉だそうですが、近年になってまた復活しています。
兄弟・姉妹を表す sibling と似ているので覚えやすいでしょう!
nomophobia(ノモフォビア)
意味:fear or worry at the idea of being without your mobile phone or unable to use it|携帯電話がない、使えないという不安・心配
スマホを忘れたときや、電波がなくて不安なとき。英語には、そんな状況を表す言葉があるんです!
現代はスマホなしでは生きていけないほど人間はテクノロジーに頼っているかと思います。「No Mobile Phone Phobia」を略した nomophobia はこの時代にぴったりな単語ですね。
octothorp/octothorpe(オクトソープ)
意味:the symbol #|ハッシュタグのシンボル
SNSを使っていれば、何度も目にしたことがあるであろうシンボル「#」。
通常「hash mark(ハッシュマーク)」や「number sign(ナンバーサイン)」、または「pound sign(パウンドサイン)」と呼ばれるので、この octothorpe という言葉を耳にすることはなかなかありません。音楽の世界では「sharp sign(シャープサイン)」と言いますね。
そんな万能なシンボルは、1971年に初めて使用されたとされていますが、名前の由来は未だ謎だそう。
pot-valor(ポット・ヴァラー)
意味:boldness or courage resulting from alcoholic drink|飲酒による大胆さまたは勇気
お酒を飲むと、恥ずかしさがなくなったり、知らない人とでも話せるようになる人は少なくないはずです。筆者もそのうちの一人です。
こういった状態を表す言葉があるとはびっくりですね! Valiant はそもそも「勇ましい」「勇敢な」を意味する単語なので、drinking pot(古代ギリシャの飲用ポット、今でいうとコップ)と合わせることで、飲酒によって勇ましくなる状態を指しています。
また、potvaliancy や pot-valiant という形で使うこともありますよ。
shero(シーロー)
意味:a woman regarded as a hero|英雄と見なされる女性
She(彼女)と hero(ヒーロー/英雄)をかけ合わせたこの単語。Heroine(ヘロイン)という言葉もありますが、shero はなんだか遊び心があって響きもいいですね!
最新の言葉っぽいですが、1836年に初めて使われたそうですよ。
まとめ
見たことも、聞いたこともない言葉が多かったのではないでしょうか?
筆者も聞いたことがない単語ばかりでした!
Merriam-Websterのような辞書のウェブサイトには、たくさんの面白い単語や情報が載っているので、たまに見ると面白いですよ。クイズやブログもあって、語彙力を伸ばす機会にも繋がります。
ぜひ今回ご紹介した単語を覚えて、ネイティブの方を驚かせてみてください!