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英語で「やりがいがある・ない」はどう表現する?

英語で「やりがいがある・ない」はどう表現する?

2020年に日経メディカルによって行われた「仕事の対するやりがいの意識調査」によると、「現在の仕事にやりがいを感じることはありますか?」という回答に「頻繁にある」と答えたのは22.6%のみでした。

年齢が高くなるほどその割合が増えていくのに対し、30歳以下の方では仕事にやりがいを頻繁に感じている人はたったの13.2%しかいませんでした。

「やりがい」と聞くと、仕事においての「やりがい」を思い浮かべる人も多いと思いますが、この「やりがい」って英語でどう表現するんだろう?と疑問に思ったことはありませんか?

今回は「やりがい」の英語表現を例文も交えて紹介したいと思います!

「やりがいがある」の意味

「やりがい」は漢字だと「遣り甲斐」と書き、「そのことをするだけの価値と、それにともなう気持ちの張り」という意味になります。

例えば「仕事のやりがいがある」というのは、仕事に対する充足感・手応え・張り合いがあるということです。

まずは日本語で「やりがいがある」を使った例文を見てみましょう。

私の仕事はとてもやりがいがあったが、出産のため辞めることにした。
人生に何かやりがいのあることがあると、楽しくなるよね。

では「やりがいがある」は英語だとどのように表現すればよいか見ていきましょう。英語の「やりがいがある」は大きく3つに分けることができます。

  1. 努力するかいがあるという意味の「やりがいがある」
  2. 充実感や満足感を得られる「やりがいがいがある」
  3. それをするだけの価値があるという意味の「やりがいがある」です。

「努力するかいがある」を英語で表現

大変ではあるけれど、努力するかいがあることってありますよね。努力をすれば何らかの見返りがある、または努力する意義があることを言うときは、rewarding や challenging などを使って表現します。

Rewarding

Rewarding には「〜するかいがある・報いがある」という意味があり、何かをすることで何らかの利益があることを言います。これはお金やお礼などの金銭的・物品的な利益だけでなく、満足感など精神面での利益を言うこともできます。

Teaching elementary school kids is hard but very rewarding.
「小学生を教えることは大変だが、とてもやりがいがある」

子供たちを教えるのは大変だが、努力すれば見返り(ここでは子供たちの成長を見ることができるなど)があるというニュアンスです。

This job is financially rewarding.
「この仕事は経済的にやりがいがあるんだよね」

この仕事は、努力すればお給料という金銭的な利益、または報酬が大きいことを言っています。

Challenging

Challenging には「能力を必要とするような・難解だが興味をそそる」という意味があり、何か難しいことや、困難なことだが、努力する意義があると言いたいときに使えます。

Tom found a challenging job as a financial analyst.
「トムは金融アナリストというやりがいのある仕事を見つけた」

金融アナリストという能力が必要な職種ではあるが、トムにとっては努力するかいがある仕事だという意味です。

Being a social worker in New York is challenging, but it benefits many people and their families.
「ニューヨークで社会福祉士として働くことはやりがいがあり、多くの人とその家族のためにもなる」

ニューヨークで社会福祉士をするのは困難なことではあるが、多くの人々のために努力する意義があるというニュアンスです。

「充実している」を英語で表現

次に「充実している」という意味のある「やりがい」を見ていきましょう。ここでは充実感や満足感を得られるから「やりがいがある」という言い方を紹介します。

Fulfilling

Fulfilling は何かをすることで、充実して満たされるという意味の「やりがい」を意味します。

I’m finding my new job much more fulfilling than my last one.
「前の仕事より新しい仕事の方がもっとやりがいを感じる」

新しい仕事は充実していて満たされるからやりがいがあるというニュアンスです。

I opened my own business when I was 25, and last year my company went public on the Tokyo Stock Exchange. I have had a fulfilling career!
「25の時に開業し、昨年私の会社は東証に上場した。私はやりがいのあるキャリアを送っている」

この人の仕事の人生は、充実して満たされていると言っています。

Satisfying

Satisfying は何かをすることで、満足を与えるという意味の「やりがい」を意味します。

It’s hard work being a farmer, but it's also really satisfying.
「農家の仕事は大変だけど、同時にとてもやりがいがある」

農家の仕事は重労働なことが多いが、家畜の世話や、作物の収穫など満足を与えてくれるからやりがいがあるというニュアンスです。

It’s very satisfying growing your own vegetables.
「自家栽培で野菜を育てることは、とてもやりがいある」

家で野菜を育てるのが好きな人は、ガーデニングが癒しになったり、収穫が楽しみだったり、満足を与えてくれるからやりがいがあるというニュアンスです。

Worth を使った英語表現

次に worth を使った英語表現を見てみましょう。Worth は、それをするだけの価値があるから「やりがいがある」という意味です。

Worth ~ing

Worth doing で「〜するだけの価値がある」という意味です。

His book is worth reading.
「彼の本は読みがいがあるよ」

「読む価値がある」=「読みがいがある」と言えますね。

These stretches are worth trying. My back pain is gone now.
「このストレッチは試しがいがあるよ。腰痛が治ったもん」

「試す価値がある」=「試しがいがある」と言えますね。

Worthwhile

Worthwhile は「時間やお金をかける価値がある」という意味です。

This will be a worthwhile experience for you.
「これはあなたにとって価値ある(やりがいのある)体験となるはずです」

「時間やお金をかけてまで体験する」=「やりがいのある、価値のある体験」というニュアンスです。

I don't feel like my job is worthwhile anymore. 
「仕事にやりがいを感じられなくなりました」

〜is/isn't worthwhile で「〜はやりがいがある/ない」という表現を作ることができます。

Worthless/meaningless を使った英語表現

では最後に「やりがいのない」という反対の言い方を紹介します。

Worthless

Worthless は「価値がない・無益の」という意味で、「価値がない」から「やりがいがない」と言えます。

All of his "recommendations" were worthless. He didn't know what he was talking about!
「彼のおすすめはすべて無価値だった。彼は自分が何を言っているのかわかっていなかった!」

「無価値だった」=「彼のおすすめに耳を傾け、検討する価値(かい)がなかった」というニュアンスです。

There is no such thing as a worthless job. 
「やりがいのない仕事なんてない」

「価値のない仕事」=「やりがいのない仕事」という意味です。

Meaningless

Meaningless は「無意味な・目的がない」という意味で「無意味」だから「やりがいがない」と言えます。

All my hard work seemed like such a meaningless effort.
「私の頑張りは、努力のかいがないように思われた」

「無意味な努力」=「努力のかいがない」というニュアンスです。

My job feels so meaningless. I just stand there and greet customers all day. 
「私の仕事はやりがいがないように感じる。一日中、ただ立ってお客さんに挨拶しているだけだもん」

「無意味で目的のない」仕事=「やりがいがない」という意味です。

まとめ

今回は英語で「やりがいがある」をどのように表現するかを紹介しましたが、いかがでしたか?

使う単語によって、意味が微妙に変わってきましたね。それぞれの表現がどんな場面で使えそうかを考えながら学ぶと覚えやすいと思います。

みなさんの英語学習も「やりがいのある」ものとなるよう応援しています!