
英語学習に役立つ「ロールプレイング」とは?効果的な活用法

英語学習をしていくなかで、「ロールプレイング」という言葉を何度か聞いたことがあるのではないでしょうか?
レッスンでは講師と、教室では生徒同士で、お互いに「演じる」役を決め、会話をするという勉強方法です。
今回は、ぜひともみなさんに使用して欲しい学習方法「ロールプレイング」のメリットや例を解説していきます!
「ロールプレイング」とは

「Roleplaying(ロールプレイング)」とは、用意されたシチュエーションのなかで、それぞれ役になりきって体験してみること。Role は「役」という意味の英語ですので、わかりやすく言うと、役者さんがセリフを覚えて役になりきって演技をすることと同じです!
文法やリーディング、ライティングなどを頑張っていたとしても、実践が大切な英会話においては、実際に話してみないことには実践での会話の流れにスムーズに乗ることができません。
そこで、シチュエーションごとにある程度の会話の流れをおさえて練習体験をしておくことで、実際にそのシチュエーションに直面したときに会話がパッと出てきやすいという利点があります。
そのため、多くの英語学習者がこの学習方法を取り入れています。
「ロールプレイング」の利点
先ほど「ロールプレイング」の利点について少し触れましたが、この学習方法を用いることで、大まかに以下のような利点を得ることができます。
会話の流れをおさえることができる
英会話は、いざやれと言われても、なかなかできるものではありません。言い回しがパッと出てこなかったり、どんな返しをしたらいいのかわからなかったりと、その状況になって初めて英会話の大変さを知り、あんなに勉強しているのに喋れなかった自分が嫌になってしまうこともあるでしょう。
どんなに勉強をしても、実際にスピーキングの練習をしていなければ、いざとなったときに喋れないのは当たり前です。状況別に会話の流れを頭に入れ、ある程度よく使われる表現の暗記、使用をすることで、のちのち実践場面に直面した際に、スムーズに会話をすることができるようになります。
文法に縛られない話し言葉を学ぶことができる
日本語に書き言葉と話し言葉があるように、英語でもそれは存在します。文法ばかりに縛られてしまうと、自然な話し言葉が身につきにくいです。
ロールプレイングで自然な会話の流れや話し言葉で使われる表現を掴むことにより、より自然で違和感のない「話し言葉」を学ぶことができます。
事前に練習体験をすることで、実践で焦らず会話できる
何事も、いきなり本番が来てしまっては、自分の力を最大限に発揮することができないと思います。英会話も同じです。
最初はいきなり話しかけられてパニックになったという人も多いかもしれません。しかしロールプレイングの練習をたくさんしていると、練習した同じシチュエーションに直面した際、焦ることなくスムーズに会話をすることができます。
できるだけ多くのシチュエーションを練習することで、どの状況になっても対応できるようになりますよ!
「ロールプレイング」の仕方と例

ロールプレイングの仕方は色々ありますが、主に教材などで使われているのは1対1での会話の流れになります。
空港内でありがちな会話の流れや、カフェやレストランなどでの注文の仕方、ホテルのチェックインや電話などで使われる英会話など、さまざまなシチュエーションが取り入れられます。役を交代しながら、店員と客など、両方の立場の会話をおさえていきます。
代表的なシチュエーションは以下の通りです:
- 買い物(店員と客)
- ホテルの予約(受付と客)
- 仕事の面接(面接官と応募者)
- 病院やクリニック(医者と患者)
- タクシー(運転手と客)
- 初デート
- 恋人/夫婦の喧嘩
- 友人と予定を立てる
- レストラン(店員と客)
今回は、レストランでの会話例を見てみましょう!

店員
Good evening. Do you have a reservation?
「こんばんは。ご予約はございますか?」









私
Yes.
「はい」











店員
What’s your last name?/Can I have your last name?
「苗字は何ですか?」









私
Saito.
「斎藤です」











店員
Alright. Follow me, please.
「わかりました。ついてきてください」
〜席にて〜











店員
Here is the menu. Would you like something to drink?
「こちらがメニューです。お飲み物はどうしますか?」









私
Can I just have some water for now?
「今のところは水をいただけますか?」











店員
Sure. I’ll be right back (to take your order).
「もちろんです。(オーダーを取りに)すぐ戻ります」
〜オーダーする際〜











店員
Are you ready to order?/What would you like to order?
「オーダーの準備はできましたか?/何をオーダーされますか?」









私
Yes. Can I have ___?/May I have ___?/Can I order ___?/I’ll have ___./I would like to have ___.
「はい。___をください」











店員
Anything else?
「他に何かありますか?」









私
No, that’ll be it. Thank you.
「いいえ、これで以上です。ありがとうございます」











店員
Alright. Please let me know if you need anything else.
「かしこまりました。何かあったら言ってください」
〜食事中〜











店員
Is everything okay?
「全て順調ですか?(他に何かありませんか)」









私
Yep. Everything is perfect!/Can I actually have some more water?
「はい、全て完璧です!/お水をもう少しいただけますか?」
〜会計〜









私
Can I have the check/bill, please?
「お会計お願いします」











店員
Sure. I’ll be right back. Here you go.
「もちろんです。すぐ戻ります。どうぞ」









私
Thanks.
「ありがとう」
ロールプレイング学習法を最大限に活用するコツ
ロールプレイングをするにあたって1番重要なことは、会話の流れ、そして使用する英語表現を考えなくても口から勝手に出てくるくらいに丸暗記をすることです。
これを怠ってしまうと、たくさんにロールプレイングで練習をしていても、実戦で表現がスラスラ出て来ずにあまり意味がないものになってしまいます。使われる表現は徹底して覚えましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ロールプレイングは、英会話の練習にもなるので、実践に役立つとても優秀な学習方法です。
しかし、単に教科書などを読みながら練習するだけでは、効果があまりありません。コツは、会話に使われる表現と会話の流れを完璧に覚えることです。
やはり覚えていなければ実践でスラスラ話すこともできません。できるだけたくさん練習をして、考えなくても口が勝手に話し出すくらいになれば、緊張感のある実践でもスラスラと会話が出てくるようになります。
みなさんも、ロールプレイングという学習方法を最大限に活用してみてください!