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「真面目」って英語でどう表現するの?慣用表現もまとめてマスター!

「真面目」って英語でどう表現するの?慣用表現もまとめてマスター!

「あの人って真面目だよね」

「真面目にやってよ!」

このように、日本語の会話で「真面目」という言葉はよくみられます。

それでは、英語ではどのように表現するのでしょう? 実は「真面目」を表す単語は多くあります。しかし、少しずつ意味が違うというのも事実です。

少なくとも10の単語で「真面目」を表現することができ、慣用句などのフレーズも入れると、さらに多くの表現があります。それでは、なぜこんなに多くの表現が存在するのでしょうか? 

これは、「真面目」という言葉の概念の難しさにも関連しているのかもしれません。今回は、「真面目」に関する認識についてと、英語表現について紹介します。英語表現を選ぶ際の参考にしてくださいね。

「真面目」を英語で表現する難しさ

どうして「真面目」を英語で表現することは難しいのでしょうか?

それは、日本語と英語の文化的な違いによる理由が大きいでしょう。まず、日本語の「真面目」という言葉は、単に真剣であるだけでなく、責任感や誠実さ、そして勤勉さなど、複数の意味や感情を含んでいます。

そのため、これらのニュアンスを完全に捉え、別の言語で表現するのは簡単ではありません。

さらに、英語と日本語の文化的な違いにより、「真面目」の概念が異なることが挙げられます。日本では真面目さは高く評価され、社会的に重要視される一方で、英語圏では日本に比べて真面目さが強調されないことが多いのです。そのため、真面目を英語で適切に表現するには、この文化的な違いも考慮する必要があります。

その上、真面目を表す英語の単語やフレーズの幅広さも難しい理由のひとつです。英語には serious や diligent、conscientious などこれから紹介する単語で「真面目」を表すことができます。

しかし、これらは真面目の一部の側面を捉える言葉なのです。つまり、ひとつの英単語で日本語の「真面目」が意味する全てのニュアンスを表現することは難しいということです。

また、これらの単語も日本語の真面目と同じく、文脈によって微妙な違いがあります。こう聞いただけでも、複雑で難しいことがわかりますね。

したがって、真面目を英語で表現する際には、文化的な背景や文脈を考慮し、適切な言葉やフレーズを選択する必要があります。そのためには、英語の豊富な表現力を理解し、使いこなせるように練習することが重要です。

英語で「真面目」を意味する単語

Serious

意味: 深刻な、真剣な、重大な。

使い方: 問題や状況に対して真剣に取り組む様子を表す表現です。また、真面目な性格や態度を表す際にも使います。

Her serious approach to her studies made her one of the best students in her class.
「真面目に勉強に取り組む姿勢は、クラスでもトップクラスだった」

Diligent

意味: 勤勉な、根気強い、努力家の。

使い方: 努力して仕事に取り組む人や、コツコツと努力して成果を出す人を形容するのに使います。

The diligent employee arrived early every day to organize the office and plan her tasks.
「勤勉な従業員は毎日早く出勤し、オフィスの整理整頓と仕事の計画を立てていた」

Conscientious

意味: 良心的な、誠実な、責任感がある。

使い方: 仕事や責務を真剣に受け止め、責任を持って取り組む様子を表現します。また、他人や環境への配慮がある人を表すのにも使える表現です。

As a lover of nature, he is always conscientious of how his lifestyle affects the environment.
「自然を愛する者として、彼は自分のライフスタイルが環境にどのような影響を与えるかを常に意識している」

Earnest

意味: 真剣な、真面目な、誠実な。

使い方: 誠実で真摯な態度を持つ人を表現するのに使われます。また、真剣に取り組む姿勢や、誠実な感情を表すのにも使います。

The earnest student listened closely to the teacher's instructions and asked insightful questions.
「真面目な学生は、教師の指示を注意深く聞き、洞察に富んだ質問をしました」

Sincere

意味: 誠実な、心からの、真心のこもった。

使い方: 心から誠実であり、本心からの感情や行動を示す様子を表現します。また、誠実な意見や行動を評価する際にも使える表現です。

Her apology was sincere.
「彼女の謝罪は誠実なものだった」

Assiduous

意味: 勤勉な、根気強い、努力家の。

使い方: 努力を惜しまず、継続的に取り組む姿勢を表現するのに使われます。特に、難しい仕事や目標に対して根気よく取り組む人を形容するのに使います。

His assiduous attention to detail made him an excellent editor.
「その徹底した細部へのこだわりが、彼を優れた編集者にした」

Industrious

意味: 勤勉な、労働熱心な、勤勉家の。

使い方: 勤勉で努力家な人を形容する表現です。仕事に真面目に取り組む姿勢や、生産的な努力を表現するのに使います。

The industrious businessman dedicated long hours to building his company from the ground up.
「勤勉なビジネスマンは、会社を一から立ち上げるために長い時間を費やした」

Persevering

意味: 忍耐強い、粘り強い、あきらめない。

使い方: 困難や挫折にもめげず、根気よく努力を続ける姿勢を表現するのに使われます。困難な状況に立ち向かい、目標を達成しようとする人を形容する表現です。

Despite facing numerous setbacks, her persevering spirit allowed her to achieve success.
「何度も挫折を味わったが、彼女の忍耐強さが成功をもたらした」

Steadfast

意味: 不動の、しっかりした、堅固な。

使い方: 強固で変わらぬ信念や忠誠心を持つ人を表現します。また、困難な状況や試練にも動じない態度を表現するのにも使います。

His steadfast commitment to his principles earned him the respect of his colleagues.
「彼の堅実な原則へのコミットメントは、同僚からの尊敬を勝ち得ました」

Tireless

意味: 疲れを知らない、不断の、くたびれない。

使い方: 疲れることなく、継続的に努力を続ける姿勢を表現しています。継続的な努力や奮闘を持続的に行う人を形容する表現です。

He is a tireless artist, and his studio is full of interesting paintings and sculptures.
「彼はたゆまぬ努力を続ける芸術家であり、彼のアトリエは興味深い絵画や彫刻で溢れている」

これらの単語は、それぞれに微妙なニュアンスがありますが、真面目さや勤勉さを表現するのに使われることがある表現の数々です。微妙なニュアンスの違いを完全に理解するのは時間がかかりますが、挑戦する価値はあるでしょう!

「真面目」を表す慣用表現

真面目を表す英語は単語だけではありません。慣用句やフレーズもいくつかあるので、以下に紹介していきます。

All work and no play (makes Jack a dull boy).

「仕事ばかりしていると、人はつまらなくなる」

この慣用句は、真面目で勤勉な人も楽しいことをすることが重要だということを表すフレーズです。

John needs to remember that all work and no play makes Jack a dull boy. He should take some time off to relax and enjoy life.
「ジョンは、仕事だけでなく、遊びも大切であることを覚えておく必要があります。リラックスして人生を楽しむために、少し休暇を取るべきです」

Nose to the grindstone.

直訳は「鼻を砥石に向ける」となりますが、このフレーズは実際には直訳すると意味が通じないため、英語の慣用句として使われています。

一般的に「真面目に働く」「一生懸命取り組む」という意味を持ちます。具体的には、仕事や課題に集中し、一所懸命に取り組む様子を表すフレーズです。

With his nose to the grindstone, he worked all weekend to meet the project deadline.
「彼は週末中、プロジェクトの期限を守るために一生懸命働いた」

Steady Eddie.

Steady Eddie は、直訳すると「安定したエディ」となりますが、これも実際には英語の慣用句として使われる表現です。常に真面目で信頼できる人を指します。

Even with unexpected challenges, he remains a Steady Eddie, always reliable and consistent in his work.
「予期せぬ困難があっても、彼は常に信頼でき、一貫した仕事をする」

Straight arrow.

これは、誠実で正直な人を表す表現で、真面目さを強調します。具体的には、道徳的に正しく、真面目で信頼できる人を指します。

That politician is popular because of his reputation for being a straight arrow.
「その政治家が人気があるのは、非常に真面目だという評判があるからだ」

By the book.

この表現は、規則や手順に従って行動する真面目な態度を示します。

The new manager always does things by the book, never breaking any company policies.
「新しいマネージャーは常に手順に従って行動し、会社の方針を破ることはない」

これらの慣用句やフレーズは、真面目さや勤勉さを表現する際に使われますが、文脈によって微妙なニュアンスが異なる場合がありますので、使う際には注意が必要です。

文脈に応じて適切な表現を使おう!

「真面目」という日本語に含まれる、さなざまなニュアンスを表現することの難しさを理解していただけたでしょうか?

概念や認識の違いも存在するため、文脈に応じて適切な英語表現を選択することが重要なのです。

「真面目」を英語で表現することは難しいかもしれませんが、ニュアンスを理解することは自分の言いたいことを適切に伝えるためにも重要です。

今回の記事を参考に、適切な言葉選びの重要性と文化への理解を深めていきましょう!