西東 たまき
(更新)
新年を迎えたときや新年度の始まり、誕生日などを機に、夢やゴールに向かって「目標」を設定する人は多いと思います。
英語を学習中の方なら、英語で目標を立ててみるのもいかがでしょうか。
当記事では、英語で目標を設定するときに使える英語表現やフレーズを集めてみました。
英語の場合、プライベートとビジネスでは目標設定の際に使う英語表現が少し異なります。その点にも注目してご一読ください!
ところで、「目標」と似た言葉で「目的」もありますね。
「今週の目標」とは言いますが、「今週の目的」とは言いません。試験に合格することが「目的」だとしたら、毎日必ず〇時間勉強するなどが「目標」になります。
このように、本来この2つは同じではありませんが、「達成するために努力をしながら目指すもの」という意味ではどちらも同じように使われていたりします。
当記事では、「目標」や「目的」を表す英語表現を挙げ、それぞれのニュアンスの違いを見ていくという方法で進めていくことにします。
まずは、「目標」や「目的」を表す6つの英語表現を確認していきましょう。
日本語でもよく使われている「ゴール」と同じニュアンスで使えます。最終的に到達すべき地点のことです。
「今年中に達成すると決めた5つの目標がこちらです」
goal よりも堅苦しい言葉ですが、同じような感覚で使えます。厳密には、「目的」に到達するために1つずつクリアしていく「目標」の方に近い英語表現です。
「目的達成のため、3つの目標を設定する」
ご存知、射撃などの「的」のことです。なので、狙い定められるくらい具体的な目標を指して使います。
たとえば、最近ますます耳にするようになったSDGs(持続可能な開発目標)では、17の「goal」とその実現のための169の「target」が定められていることを考えると、goal と target の関係も分かりやすいと思いますよ。
「目標に達するには、もっと多くの人たちにアプローチする必要がある」
target customers/market「ターゲットとする顧客層・市場」、target price/level「ターゲットとする価格・レベル」のようにも使われます。
target と同じく「狙い」を意味する英語表現です。こちらも具体的で明確な狙いや意図を語るときに使います。
「私たちが目指すのは、お客様の期待を超えるサービスを提供することです」
「目的、目標、意図」といった意味で広く使える英語表現です。multiple purpose/multipurpose「多用途」のように「用途」という意味もあります。
「各アクションの目的を各自が理解していなければならない」
「決意する、決議する」といった意味を持つ動詞 resolve の名詞形です。「決意、決心=目標、目的」を改まった言葉で表現するときに使うのが resolution です。
「自分の新年の抱負を覚えてさえいないや」
目標について表現するときは、「設定する」「達成する」などの動詞を知っておかなければなりません。
「目標」や「目的」を語るときによく一緒に使われる動詞を集めてみます。
目標や、その達成期限を「設定する」は文字通り set を使います。goal setting で「目標設定」です。
「次期の目標と達成期限を設定すべきだ」
目標を「達成する」には achieve、attain、accomplish などを使います。
「これは私があと5年で達成したい目標です」
目標に「達する」には reach や meet が使えます。
「一つ目の目標に到達できたかどうかを期末に評価します」
ときには、どのくらい目標に近付けたか進捗具合を確かめる必要がありますね。measure「計測する」や assess「評価する」を使います。
「達成の度合いは、どうやって測りましょうか?」
目標を「見直す、評価し直す」は review を使います。
「目標は四半期ごとに見直す」
「短期目標」「数値目標」など、目標設定にもいろいろなタイプがありますね。
それらを表現する形容詞を知っておくと便利ですので、少し挙げておきましょう。
英語 | 日本語 |
individual | 個人の |
personal | 個人的な |
common | 共通の |
main | 主な |
vague | あいまいな |
specific | 具体的な |
ultimate | 最終的な |
short-term/long-term | 短期的な/長期的な |
attainable/unattainable | 達成可能な/達成可能でない |
realistic/unrealistic | 現実的な/非現実的な |
ここからはプライベートな目標を英語で立てるときの具体的な文例を挙げていきます。
標語のように「〇〇する」「〇〇すること」と表現する場合は、英語の命令形にします。
「1日に1万歩歩く」
「食品ロスを減らす」
「週2回オンラインレッスンを受ける」
主語のある文章にして述べるなら、決意を表す I will~ または I need to~ や、願望を表す I want to~ または I hope~ のような文型を使います。
「今年中に英語でスピーチできるようになる」
「よく考えてから発言するようにする」
「海外で仕事をしたい」
「サイドビジネスを始めたい」
また、何かを「しない」という目標を表現するには no/not あるいは、さらに強い決意を表現する never を使った否定文にします。
「日曜はSNSをしない」
「ペットボトルの水は買わない」
「決して後ろを振り向かない=前進あるのみ」
自分1人のために設定するプライベートな目標とは異なり、会社や複数の仲間と立てる目標は人と共有するものなので I「私」ではなく we「私たち/当社」、my ではなく our を使って表現するのがポイントです。
「当社は、エシカルの観点から供給契約を評価するようにする」
「私たちの目標は新しいビジネスモデルを生み出すことである」
また、ビジネス上の目標を立てるときは個人個人によって認識に違いが出るのを避けるためにも、期日や数値などを示して具体的に表現すると効果的です。
「今回のイベントによる収益目標額は100万円です」
「今後3年間で市場シェアを10%アップさせる」
「半年以内に売上げを倍増させる」
以上、「目標・目的」を英語で表現する方法とコツについてまとめました。
中には違いが分かりにくい言葉もありますが、それぞれの単語のニュアンスを感じ取りながら言葉選びをしてください。
ちなみに「目標や目的がない」ときは、1単語で表せる aimless や purposeless という言葉があります。
また、目標があっても的外れだったりする場合は pointless「的外れな」という英語表現もあるので、こちらも覚えておくと便利でしょう。