Hiroe H
(更新)
「日本人はすぐ謝るよね」
「すぐに謝るのは日本人の悪い癖だと思う」
「なんで日本人は申し訳ないと思っていないのに謝るの?」
みなさんは外国人がこのように言っているのを聞いたことがありますか?
「すみません」という日本人の謝罪文化は奥深く、謝罪の他にも感謝の気持ちを伝えるときに使ったりもします。例えば、電車で席を譲ってもらったとき、近所の人から何かを頂いたとき、感謝の意味で「すみません」と言うことがありますよね。
このように「すみません」と言うことには慣れている日本人ですが、逆に英語で謝られたときに何て答えて良いかわからない方は多いのではないでしょうか。
今回は、英語で謝られたときにどのように返したら良いか、友達から謝られたときと職場で謝られたときの2つの場面に分けて紹介したいと思います!
誰でも一度は友達に言葉や態度で傷つけられたり、がっかりさせられたりしたことがあると思います。友達が謝ってきてくれたけど、“That’s OK.” と答えることしかできなかった人も多いのではないでしょうか。
ここでは友達から謝れたときの返し方を、いくつかのシチュエーションを使って見ていきたいと思います。
ジェニーとケイトは金曜の夜、映画を見にいく予定でしたが、ジェニーは彼氏のベンからデートに誘われ、ケイトとの映画をキャンセルすることにしました。ベンとのデートを優先したことを知ったケイトにジェニーは謝っています。
バイト先の人たちに誘われて飲み会に出掛けたサラ。その次の日は親友ヘザーの誕生日で朝から他の友達も一緒に出掛ける予定だったのに、大寝坊した上、二日酔いで気分が悪く、みんなはサラ抜きで出掛けることになってしまいました。その夜、サラはヘザーに謝っています。
“We’ve all been there.” は、ここでは飲み過ぎて二日酔いになったり、寝坊したりするのは、誰もが経験したことがあることだからその気持ちはわかるよ、というニュアンスです。
風邪で寝込んでいたトムは、ハナとコンサートに出かける予定をキャンセルしました。コンサートをとても楽しみにしていたハナは、がっかりしてトムに不満をぶつけたところ、二人は口論になりトムはハナとの会話の途中で電話を切ってしまいました。落ち着いたトムは、ハナに電話を掛け直し謝っています。
謝られた後、自分の非も認めて謝りたい場合は、”I’m sorry, too. I should have …” を使った言い方ができます。
ジェーンとレイチェルは小学校からの親友です。ある日、ジェーンはレイチェルの秘密を別の友達グループに話してしまいます。それを知ったレイチェルは怒ってジェーンと絶交してしまいました。
まだ許すのに時間が必要なとき、またはまだ許せないときはこのような言い方もできます。
次は職場で謝られたときの返し方です。
職場で同僚に嫌味を言われたり、八つ当たりされたり、嫌な思いをしたことがある人も少なくないでしょう。職場だと友達と違い、プロフェッショナルに対応するのが大人ですよね。そこで、職場で謝られたときはどのように答えるのが良いか、こちらもいくつかのシチュエーションで見ていきたいと思います。
ジャックは仕事がうまくいかずイライラが絶頂の状態です。後ろにタラがいるのに気が付かず、備品庫で物に当たってイライラを発散していました。
“I accept your apology.” は少しかしこまった言い方なので、職場などで使うと良いでしょう。
新しい企画の打ち合わせをしていたブライアンとケリーは、意見の食い違いからだんだんヒートアップし、ケリーはブライアンに声を荒げてしまいました。
“No harm done.” は、相手の言動によって何の害もなかったということを意味し、「大丈夫だよ」「問題ないよ」というニュアンスです。
以前同じチームで働いていたトビーとジェームズ。いつも意見が合わず二人のせいでチームの雰囲気はギクシャクし始め、チームを降りることにしたトビー。久しぶりに会社でトビーに出会ったジェームズは、彼に声をかけてみることにしました。
“That’s all water under the bridge” は、「橋の下の水」が流れていることから、「過ぎてしまったこと・過去のこと」という意味になります。
今回は英語で謝られたときの返し方を、シチュエーションに分けて紹介しました。いかがでしたか?
友達から謝られたときと、職場の同僚から謝られたときで、答え方を使い分けたり、いろいろな答え方を学んだりすることで、会話のスキルだけでなく、コミュニケーション力も高めることができます。
日本の素晴らしい「すみませんの文化」を持つ私たちが、英語の謝罪に対する返事もマスターできたら、完璧ですよね!