Studyとlearnの違いとは?「勉強」を表す英語表現9選
「勉強する」を英語で表したいとき、study と learn という単語を知っておけば十分表現できます。
しかし、「読み込む、詰め込む、知識に磨きをかける、熟知する」などの言い回しも使えると、表現がだいぶレベルアップしますよね。
実際、ネイティブや英語上級者とのやりとりでは study と learn 以外で「勉強する」が表現されることも多くあります。
今回は、「study」以外で「勉強する」を表す英語表現をご紹介していきます。どれも、納得のいく言い表し方だと思ってもらえるはずです!
Study と learn の違いとは?
Study と learn、どちらも「勉強する、学ぶ」といった意味で英語学習の最初に習う基礎単語でしたね。日本語では「勉強する、学ぶ、習う」などの言葉の違いをあまり意識することがありません。
そのため、study と learn の違いもわかりにくくなっていますが、この2つの単語は使われ方が明確に異なります。
例えば、 Oxford Learner's Dictionaryで study と learn の意味を見てみましょう。
[study]to spend time learning about a subject by reading, going to college, etc.
「書物を読んだり、学校に通うなどして特定の科目・事柄について時間をかけて学ぶこと」
Oxford Learner's Dictionary
[learn]to gain knowledge or skill by studying, from experience, from being taught, etc.
「勉強や経験をする、教わるなどして知識やスキルを身につけること」
Oxford Learner's Dictionary
Study の方は日本語の「勉強する」と同じような感覚で使えそうです。一方、learn の方は「習得する」というニュアンスです。
勉強したところで必ずしも習得できるとは限らないことを考えると、study と learn は使い分けしないとつじつまが合わない話になってしまうということです。
ちなみに、learn の過去形には learned と learnt の2種類があります。learnt は主にイギリス英語に見られる表記であって、どちらも正しいことには変わりありません。
「勉強する」を表す英語表現
「勉強する」を表す英語は study や learn ばかりではありません。異なる表現を使ってニュアンスをカスタマイズしてみましょう。
Prep
Prep とは、動詞 prepare(準備する)または名詞 preparation(準備)を省略したカジュアルな言葉です。
なお、prep school (preparatory school) といえば「予備校」のことになります。
Read up on
特定の何かについて知識を得るために「読み込む」の意味です。「~し尽くす」というニュアンスを持つ前置詞 up が付いていることからイメージも掴みやすいのではないでしょうか。
Brush up on
brush は「ブラシで磨く(動詞)、ブラシ(名詞)」という意味の英語。日本語でも、努力してレベルアップさせることを「磨きをかける」と言ったりしますね。
英語でも同じニュアンスで brush up という表現があります。カタカナで「ブラッシュアップする」と言ったりもしますね。
Learn the ropes
ロープ、縄を意味する英語 rope には「コツ」といった意味もあります。learn the ropes で「コツを学ぶ」という意味のカジュアルな表現になります。
Cram for an exam
Cram とは「無理に詰め込む」という意味です。日本語でも無理やり覚えるような勉強方法を指して「詰め込む」と表現しますね。
Hit the books
これは「勉強を始める」や「読書や学習に真剣に集中して取り組む」という意味のカジュアルな表現。
Self-taught
同じ「勉強する」でも自分自身で学ぶことを強調する「独学」という言葉もありますね。英語でも文字通りの表現 self-taught(自らに教えた=独学した)という形容詞があります。
Know something inside and out
「裏も表も知り尽くしている」という日本語表現と文字通り重なる英語フレーズです。すなわち「知り尽くす、精通する、熟知する」といった意味です。
似た表現で know something backwards and forwards(直訳:裏も表も知っている)というものもありますが、これは新しい情報を学ぶというよりも、映画や本などを暗記することを指す傾向があります。
Work
普段 work は「仕事をする、働く」という意味で使うことが多いです。しかし、実際は「作業を行う、務め・任務を果たす」といった広い意味を持った言葉なので、文脈によって和訳が変わってきます。
例えば、仕事の場面で work といえば「仕事をする」という意味になりますが、学ぶ場面で使えば「学ぶ、勉強する」になるわけです。
「勉強」のさまざまな英語表現を覚えよう
「学ぶ」を表す英語表現として、誰もが最初に習ったのが、study と learn という英語だと思います。
両者の使い分けについては、さほど意識せずにきた人は少なくないかもしれません。でも、どちらも基礎的な英単語だからこそ、意味の違いを理解し身に付けておきましょう。
また、本文で挙げたような study 以外の表現にも慣れ親しんでみましょう。日本語でも単に「勉強する」というだけでなく「読み込む、磨きをかける」など、言い換えることで表現が豊かになりますよね。
ぜひいろいろな英語表現にチャレンジしてみてください!