Kurumi
(更新)
【英検3級対策完全ガイド】二次試験（面接）《スピーキング編》
こんにちは！
以前は高校で英語の教員をしていて、現在は英会話講師をやっていますKurumiです。
今回は、前回の（リンク）【英検3級対策完全ガイド】一次試験対策《リーディング・ライティング編》、《リスニング編》に続き、二次試験（面接）の《スピーキング》についてです。
英検は4技能（聞く、話す、読む、書く）が公平に評価される試験なので、全ての技能において対策が必要。本記事では、スピーキングの試験内容とポイントを確認してから対策方法をお伝えします！
英検3級 二次試験（面接）: スピーキングのポイント
一次試験を突破すると二次試験（面接）があります。二次試験は一次試験の合否発表3週間後にありますので、その期間にしっかりと準備・対策をしましょう。
面接時間は５分程度で、応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの項目を評価されます。
二次試験の合否はスピーキングの結果のみでの判定となり、*英検CSEスコア550点中353点をとると合格できます。
*英検CSEスコアの詳細い関しては、こちらの記事をご参照ください。
面接の内容と流れ
二次試験が行われる面接室に入室してから退室するまでの流れは、「英検バーチャル二次試験」を見ればすべて理解できます。
このアニメーションでは、素晴らしい模範解答をスクリプトつきで出してくれていて、本当に参考になります。試験の前は必ず見てイメージトレーニングするようにしましょう。
実際の問題と解答ポイント
英文とイラストが記載されているカードを受け取り、これらの内容に関する質問に答えていきます。
問題は大きく分けて4形式。今回紹介する例題は、すべて英語検定協会HP 二次試験問題と解答のサンプルから引用しています。
音読
20秒間黙読する時間が与えられた後に、カードに書かれている3文程度のパッセージを音読します。
ポイント
- 時間制限はないのでゆっくり読んで大丈夫。
- 堂々と大きな声ではっきりと読みましょう。
- わからない単語も予想して、知っているかのように読みましょう。
- 20秒間の黙読の際には、後から内容について聞かれるので、文の概要を出来るだけ頭に入れておきましょう。
（音読した）パッセージについての質問
- 【質問と解答例】
- Q1 : What can people learn from the radio?
Model answer : They can learn English and other languages (from the radio).
《和訳》
人々はラジオから何を学べますか？
英語と他の言語を学ぶことができます。
ポイント
- カードを見ながら話せばOK! 解答に当たるパッセージに書かれている表現をなるべくそのまま答えましょう。
- ただし、"People" を "They" に変換するなど、内容に合わせて応用が必要。
イラストについての質問
- 【質問と解答例】
- Q1 : What is the man going to do?
Model answer : He's going to read (a [the] newspaper).Q2 : How many cups are there on the table?
Model answer : There are two (cups) (on the table).
《和訳》
Q1
男性はこれから何をしますか？
新聞を読みます。
Q3
テーブルの上にいくつのコップがありますか？
２つのカップがあります。
ポイント
- イラストの状況を説明しますが、主語と動詞に注意してください。例えば、"the man" を "He" にします。今回の場合は三人称でそのまま "is going to" を使います。
- 単語だけで答えるのではなく、文章で答えるようにしましょう。例えば "two" だけではなく、SVの文 "There are〜" にしましょう。
受験者自身についての質問
- 【質問と解答例】
- Q1 : What do you like to do on weekends?
Model answer : I like to play tennis.Q2 : Have you ever been to a foreign country?
Model answer :
Yes → Please tell me more. → I've been to America.
No → What country would you like to visit? → I'd like to go to Mongolia.
《和訳》
Q1
週末に何をするのが好きですか？
テニスをするのが好きです。
Q2
今までに外国に行ったことがありますか？
はい。アメリカに行ったことがあります。
いいえ。モンゴルに行きたいです。
ポイント
- なるべくシンプルに簡潔に答えましょう。模範解答は一文ですので、一文で大丈夫です。
- YES / NO で答える疑問文(whatなどの疑問詩で始まらない疑問文）に関しては、まず "Yes" か "No" と答えましょう。その後の追加の質問は主語を "I" にした後、質問で使われた表現をなるべくそのまま使って答えましょう。
- 最後の受験者自身の質問について、自分の意見を上手く表現できない場合は、真実を言う必要はありません。（例えば、テニスが好きでなくてもテニスと答えてOK!）
その他注意点
- すべての質問に共通することですが、面接官の質問を聞き逃してしまったり、言っている意味がわからない時は "Pardon?" や "Sorry?" と言って聞きなおしましょう。一度ぐらいであれば、attitude（態度）の減点にはなりません。
- 笑顔でハキハキと大きな声で答えていると、面接官に声が良く届き、自信をもった印象を与えます。また、点数UPにも繋がります（経験談）。
- どうしても緊張してしまい立ち振る舞いが不安という人は、次の対策でもお伝えするように、「バーチャル二次試験」を何度も見てイメージトレーニングしてください。試験中の部屋の様子や立ち振る舞い、最初の簡単な挨拶への答え方（How are you today?など)などが確認できます。
スピーキング対策
英検3級のスピーキングでは、例題からもわかる通り、問題に対して非常にシンプルな解答をします。自身のことについて答える問題も日常会話で聞かれるような内容になっています。
そこで、英検3級の試験対策というよりは、聞かれたことを理解してすぐに返答する練習をすることを提案します。おすすめの対策は以下の２つです。
模擬テスト演習＆イメージトレーニング
旺文社の二次試験対策問題集で、模擬テストをやってみましょう。
【CD+DVD付】7日でできる! 英検3級二次試験・面接完全予想問題 (旺文社英検書)
出典：Amazon
問題カードがついていますので、本番に備えて実践的な練習ができます。また、付属のDVDは、実際の試験の様子をイメージするのに最適です。
先ほど紹介した英語検定公式の「バーチャル二次試験」も活用して、本番の流れや内容を確認しておきましょう。
オンラインレッスンで話す練習
一番おすすめの二次試験対策はオンラインでの英語学習。
先生があなたの間違いを見つけて、正しい英語を指導してくれます。また、本番の試験は面接官とのコミュニケーションですので、実際に相手を意識して英語を声に出す練習が非常に重要。
さらに、日頃から先生と話す練習をしていれば、英語で話すことへの抵抗がなくなっていきます
そして、オンラインレッスンでは、先生がいろいろと質問をしてくれます。つまり、日頃のレッスンが「あなた自身に関しての質問」の練習にもなっているのです。
一対一のオンラインレッスンで、相手の目を見て積極的に話す練習を重ねれば、本番でも緊張せずに素晴らしいattitude(姿勢)を発揮できるはず。
DMM英会話の英検二次対策オススメ教材
Conversation
『Conversation教材』は英語初心者の方が、自己紹介やあいさつの際に使う基本表現から、「好きなこと」など自分自身のことについて話す練習ができる教材です。
中でも特にオススメのチャプターは以下。
Lesson 03 Greetings （level 2）
非常に簡単なあいさつ表現ですが、実際の問題に入る前の、名前の確認と緊張を和らげる質問 "How are you today?" などの応答の練習がしっかりできます。
▷この教材をチェック
Lesson 06 Daily Habits (level 3)
普段あなたがやっていることについて説明をする練習ができる教材。こちらは面接の最後の問題の対策になります。
▷この教材をチェック
Lesson 04 Hobbies （level 4）
こちらも、二次試験の最後の部分「あなた自身への質問」対策にぴったりです。
▷この教材をチェック
Describing Pictures
写真描写の練習ができるのがこちら。
写真を見て説明をする問題（イラストについての質問）対策にぴったりの教材です。写真を描写するのに役立つ単語を確認した後、文を作り先生にチェックしてもらいましょう。
▷この教材をチェック
スピーキングに力を入れよう
3回に分けて英検3級の内容と対策についてご紹介しました。
よく生徒さんに「英検3級のための勉強はどうすればよいですか？」と聞かれます。その質問に対する答えを、この3本のブログに凝縮しました。
今回ご紹介した方法は、英検以外の資格試験対策にも応用できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね！
英検は努力が必ず報われる試験です。合格目指して頑張っていきましょう！！！
