【TOEIC 初中級者向け】3ヶ月でリスニングスコアを100点UPさせるための3つの提言

TOEIC はリスニングとリーディングパートから構成されており、リスニングのほうが語彙も比較的易しいことから点数を取りやすいと言われています。

しかしそれでも、リスニングに苦手意識があり、何を言っているかさっぱりわからない!と焦っている間に、リスニングセクションの45分間が過ぎてしまう方も多いでしょう。

今回は、そんな英語初中級者、TOEIC スコアで〜450点ほど、リスニングセクションで200点台の方向けに、およそ3カ月でリスニングを効果的にUPさせる方法をご紹介します。

 

TOEIC リスニング: 200点台ってどれくらい?

TOEIC はリスニングとリーディング合わせて990点満点。マークシート形式ですので、勘で塗ったとして単純計算で250点取れると言われています。

そんな中で全体スコア450点未満、リスニング200点台というレベルは、あと一歩で初心者を卒業できそうなレンジではあるものの、自信を持って聞き取れる英語はまだまだ少ない、ということができるでしょう。

リスニングは「単に音を聞き取れる」だけでは正解できません。聞き取った上で意味を理解し、さらに「何が問われているか」を理解し、適切な選択肢を選ばなければなりません。

そうしたことから考えると、この点数レンジの方というのは、「音を聞き取る力」そのものと「聞き取った英語の意味を理解する力」がまだまだ不足していると考えられます。

①基礎英文法を身につける

では、この点数レンジの学習者がリスニングの点数を伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。

そもそも、英語の基盤というのは文法語彙です。したがって、まずはここから着手しましょう。

この手間なしに、ただ英語の音を聞きまくったとしても、リスニングが伸びることはありません。なぜなら、音が聞き取れたとしても、単語や文の意味が分からないからです。平易な語彙のみの単文ならなんとか分かったとしても、少し長い文になると途端に理解不能になってしまうことでしょう。

 

なんで英文法は重要?

He likes his cat.
「彼は飼い猫が好きだ。」

例えば、このように短くて簡単な英語なら聞き取れたとしても、少し長くて複雑になるとどうでしょう。

What he thinks about his cat is it doesn’t follow what he says.

何が主語で、どれが文の要素としての動詞なのか、聞いただけではすぐに理解できないのではないでしょうか。そして、What は疑問詞の「何」としてのみ覚えていたりすると、疑問文ととらえてしまったり、文全体の意味をとらえるのはほぼ不可能ですよね。それを解決するのが「文法」なわけです。

ちなみにこの文の主語・動詞等は以下のようになっています。

細かな文法解説はここでは省きますが、このように、まずは文の主語・動詞を真っ先にとらえられないと、リスニングで瞬時に英語の意味を理解することはできないというわけです。

 

英語は“かたまり”でとらえる

さらに、(What he thinks about his cat)で主語として一つのかたまり、(it doesn’t follow what he says)で補語として一つのかたまりというように、英語は単語単位ではなく、単語と単語がつながった「意味を作っているかたまり(語句)」でとらえていかなければなりません。

そして、どの単語とどの単語がつながるかというルールを作っているのが英文法です。まずは面倒でも、中学レベルの英文法からおさらいしてみてください。英文法の基礎は中学英語です。

それは TOEIC においても同じこと。TOEIC リスニングに出そうな文法だけやるというのも短期的には有効かもしれませんが、英語のルールは基礎から積み重なるようにできていますので、スポット的に手を付けるよりも、やはり基盤からしっかり整えるのが遠回りなようで近道だと筆者は考えます。

最低でも中学英文法は完璧にマスターしましょう。最初にも述べましたが、リスニングパートの文法と語彙は、リーディングパートに比べて平易なものが多く、つまりは基礎文法を使ったものが多いため、こうした文法の基礎力を上げることが点数UPにつながりやすいのです。

やり方としては、あなたが「読みやすい」と思える文法参考書を読みつつ、知識が定着したかどうか、練習問題を解いて確認します。間違っても正解しても、かならず解説を読んでください。

スケジュール的には、中学英文法は習慣化して毎日やるのが理想です。1カ月程度で一通りやったら、今度は再度練習問題だけやって、間違いの多い項目をもう一度見直してみてください。そのようにして「苦手な項目」をひとつずつ潰していくのです。3回ほど繰り返せば、「苦手項目」もかなり少なくなり、基礎が整うはずです。

【おすすめ教材】
・「中学英語もう一度ひとつひとつわかりやすく」
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→ 1冊で中学3年分の文法が復習でき、練習問題もついている。分かりやすさに定評がある。

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高校英文法を超基礎レベルから解説。こちらも練習問題つきなので、1冊で復習が完了。解説が丁寧。

 

②語彙を増やす

さらに、450点未満レンジの学習者の特徴として、圧倒的な語彙力不足が挙げられます。

音が聞き取れてもその単語を知らなければ意味がないですよね。よって、まずは基本的な1000単語程度を押さえた、薄めの単語本を1冊、完璧に仕上げましょう。

 

英単語学習の進め方

習得のペースについては、試験までに1冊の単語本を一周終えるというやり方もありますが、それだと終わる頃には前半の内容をすでに忘れてしまっている可能性が高いです。したがって、最初の1カ月で1冊一通り覚え、あとは苦手なところを中心に繰り返すのがおすすめ。

そこから逆算すると、10日で333語、つまり1日30語くらい覚えることになります。多いと感じるかもしれませんが、基本の1000語の中にはすでに知っているものも含まれているはずなので、ちょっとハイペースかな、というくらいで進めておくと、あとがラクになります。

やり方はいろいろありますが、単語、意味、例文を声に出して読むことをおすすめします。さらに、単語本に音声ダウンロードのサービスやCDもあれば、そういった音声をダウンロードして、スマホなどに入れて耳で聞き、口に出してみると耳と口の両方からインプットとアウトプットできるので覚えやすいでしょう。

さらに、定期的に自分でランダムに本の中から単語をピックアップして、覚えているかをテストし、覚えにくいものをマーク。マークの付いたものをまた定期的にテストする流れで進めていくと、苦手な語彙も徐々に減っていきます。1000語がクリアできたら2000語というように、徐々に語彙を増やしていくといいですね。

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→ 語彙数は多くはない(800語)が、語源やイラストなどを駆使し、覚えやすいと好評。単語暗記が苦手、英語学習がご無沙汰な人にオススメ。音声ダウンロード可。

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③シャドーイング

文法と語彙を学習しながら英語力の基盤を固めるのと同時に、もちろんリスニング練習も並行します。

英語を聞ける耳はすぐには育ちませんので、後回しにせず、学習の初期段階で日常に取り入れていきましょう。英語の音を耳で聞き、少し後から「影のように」追って発声するシャドーイングは初心者の方にもおすすめの学習法です。

シャドーイングの効果は何かというと、まず単語間の音のつながり「リエゾン」に慣れることで、「この音は、こういう風に聞こえるんだな!」と分かるようになることです。そして、シャドーイングすることで、音をボーっと聞くのではなく、注意して自分から音を取りに行くクセがつきます。

これは一回の放送で聞き取らなければならない TOEIC テストで必須のスキル。以上の理由で、シャドーイングはリスニングに効果があると言えます。しかも、発音をまねることで発音の上達にもつながります。

 

シャドーイングのやり方

では実際にどのようにシャドーイングを行うのかを説明します。

やり方は簡単。
英語音声を、少し後から影のように追いかけ、発声していきます。

音声素材選びのポイントは、まったく聞き取れない速さのものではなく、最初はゆっくりしたスピードのものを選ぶこと。それこそ、中学1年レベルの英語音声からでもOKです。

それでも最初のうちは、追いつけなくて途中でモゴモゴしてしまうことも多々あるかと思いますが、それでも大丈夫。とにかく「黙らない」「止まらない」をモットーに、モゴモゴしながらでも、音を拾える箇所で何とかつないで英文の最後まで頑張ってみてください。

そのモゴモゴした箇所があなたのリスニングの弱点です。口に出せないというのは聞き取れていない証拠ですので、聞き取れなかった箇所はあとでスクリプトで確認するようにしましょう

そして、英語を声に出すときのポイントとしては、間違ってもいいのでハッキリ発声することです。慣れないうちは、自信がないのもあり、小声になりがちですが、ご自宅でやるときなど誰もいない環境にいるときは特に堂々と声を出してみてください。

まずは音にとにかく集中して音を取ることです。そして思いっきりその音声を「マネして」発声してください。モノマネするつもりでマネします。発音が再現できれば、その発音は聞き取れているからです。

そして、先に述べた文法と語彙力がついてくると、聞こえた英語の意味も取りやすくなってきます。すぐには効果が感じられなくても、毎日習慣的に「今日はここからここまで」と範囲を決めてシャドーイングを行っていくようにしていきましょう。

【シャドーイングのポイント】
1.簡単な音声素材で始める
2.途中でゴニョゴニョになってしまってもとにかくつなげる。
3.まずは音の再現にフォーカスしてハッキリ発声。

【おすすめシャドーイング教材】
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→ その名の通り、シャドーイング初心者にイチからシャドーイングを解説した本。単語、単文、会話、長文、とステップごとに長さや難易度がレベルアップしていく構成。音声CDつき。

 

まとめ

・中学英文法を完璧にする。1冊を繰り返して苦手を残さない。
・基礎英単語1000語マスター。
・易しめの素材でシャドーイング。音を取りに行く聞き方に慣れる。

以上、TOEIC リスニングが200点台の方向けに、リスニング対策をまとめてみました。

英文法が分かっていないと、TOEIC ではリスニングでもリーディングパートでも点数が取れません。逆に言えば、英文法が分かっているとリスニングもリーディングでも点数が伸びるということ。これは初級から上級者まで共通です。

よって、もし文法に苦手意識があったとしても、今後の英語学習ライフにも必ず役立ちますので、基礎文法とベーシックな単語はぜひ押さえておいてください。そして、聞き流しではなく、しっかりシャドーイングをすることで、とことん耳を英語に慣らしていけば、リスニング力はぐんぐん伸びていきますよ!