どれを受検したらいいの? 目的別に知っておきたいTOEIC、TOEFL、IELTS、英検の違い

目的別に知っておきたい英語資格試験の違い

英語を勉強しようと思っても、目標なくてはなかなか続かないもの。多くの人はテストの受検や資格取得をゴールに据えて学ぼうとしますが、いざ受検しようにもどれを選んだらいいのかわからないという方も多いのではないかと思います。

そこで今回は、英語テストの代表格である「TOEIC」「TOEFL」「IELTS」「英検」を比較。自分にあったテストはどれなのか、早速見ていきましょう。

 

ビジネスに活かしたいならTOEIC

toeic ビジネス

世界最大の非営利テスト運営機関ETS(Educational Testing Service)が世界180カ国以上で実施しているTOEIC(Test of English International Communication)は、毎年延べ2,400万人が受検している大規模なテスト。英語力向上を志す人なら必ず一度は聞くことになるメジャーなテストでしょう。
そんなTOEICは元々実践的なコミュニケーションスキルを測るために作られたもの。すなわち、海外とのやりとりや出張など、ビジネスで使えるような英語力が求められるのです。

テストはリーディングとリスニングの2部構成。

実際にTOEICプログラムを実施・運営する財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会の2013年「上場企業における英語活用実態調査」報告書(有効回答数304社)によると、75%の企業が「英語を使用する場面がある」と回答。28.5%の企業が「海外出張者選抜にTOEICテストを利用している」と答えています。

外資系企業に勤める人や、大手企業海外事業部などに所属している人、これからそうした方向に進みたい就活生などは受けておいて損はないテストです。

 

留学したいならTOEFL

TOEFL

各単語の頭文字をとっている点で、TOEICと混同されがちなTOEFL(Test of English as a Foreign Language)ですが、性質はかなり異なります。TOEICがビジネスシーンで求められる英語力を測るテストに対し、TOEFLは極めてアカデミックな内容で、留学する際に身につけておくべき英語スキルが凝縮されているのです。

TOEFLは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージランド、カナダのほぼ全ての大学と130カ国9,000以上の機関で英語能力の証明、入学や推薦入学、奨学金、卒業の基準として認められています。

最もメジャーなTOEFL iBTは到着した順にPCにログインして試験をスタートさせる形式。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4部門に分かれており、総合的な英語スキルが問われます。また、文系・理系の垣根を越えた専門的な知識が問われるので、自分の専門外の分野に関しても基本的な知識は押さえておかなければならないなど、英語力以外にも勉強する領域の広いテストと言えそうです。

汎用性が高いので、英語圏への留学を考え始め、まだ希望する学校がない場合でもTOEFLの勉強はし始めておくに越したことはないでしょう。

 

日本の大学受験やオーストラリアの高校への留学なら英検

英検

TOEICやTOEFLへの信頼性が高まる一方で、受験者が年々減っている英検(実用英語技能検定)。しかし、実際にはメリットがたくさんあります。

例えば、取得することで中学校や高校、大学への受験が有利になる優遇校が公表している学校だけで1,740校もあります。アメリカやカナダの約400もの学校で語学証明として認められているなど、海外留学にも有利に働く資格です。また、2014年にオーストラリア4州との間で「コラボレーションアグリーメント」を結ばれた関係で、オーストラリアの高校533校に留学する際の語学力証明として英検が使えるようになってからは、さらに海外留学への門戸が広がりました(中学3年生および高校生の英検準2級以上取得者)。

英検は5級から1級までの7階級(準1級と準2級を含む)に分かれており、毎回7割程度の正解率がボーダーラインとなり、合否が決まります。テストはリーディングとリスニングのマーク式。一部ライティングの設問が組み込まれているほか、3級以上は後日行われる2次試験で面接(スピーキング)のスキルも問われるため、総合的に英語力を伸ばしていける点でもオススメです。

設問も日本語ですし、カナダやアメリカ、特にオーストラリアへの留学を考えている高校生はとっつきやすく、実になる試験ではないかと思います。また、TOEICなどのように取得からある一定の時間が経過しても資格が無効になることもありません。

 

英語圏への移住やイギリスへの留学ならIELTS

IELTS

オーストラリアやカナダ、ニュージランド、そしてイギリスを含んだ135カ国で行われているIELTS。アカデミックマネジメント(AM)とジェネラルトレーニングマネジメント(GTM)がありますが、 AMは大学やその他高等教育機関への出願用として、GTMはオーストラリア、ニュージランド、イギリスへの移住をする際に必要になってきます。

AMは基本的にTOEFLと同じような用途で使われますが、特にイギリスではTOEFLよりもIELTSが重要視される傾向が強いと言えます。また、「リーディングの語数がTOEFLよりもやや多く難易度が高い」「スピーキングは面接官が相手なので、PC相手に回答するTOEFLよりも易しい」などの違いがあるようです。

テストはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングで構成され、スピーキングのみ翌日に持ち越す全2日間日程で行われます。合否はありませんが、各セクションの能力をバランスよく伸ばしていくことが強く求められるのも特徴の1つです。

また、その他の特徴としてはアメリカ英語のほかにイギリス英語、アフリカ系のやや訛りのある英語など、多様な英語が取り入れられていることが挙げられます。また、受験時に本人確認書類とパスポートを持参しなければならないなど、他の試験と異なる点が多くありますが、回を重ねて着実にスコアを伸ばしていってほしいと思います。

 

各テストの費用や時間、開催頻度は?

目的別比較

英語の試験を目的別に比較してきましたが、細かい違いがまだまだあります。目的にあった試験を受けるのが一番ではありますが、どんな違いがあるのかは知っておきたいところ。そこで、費用、試験時間などといった軸で資格試験の違いを知っていきたいと思います。

費用

TOEIC5,725円
TOEFL27,600円($1=120円で計算)
IELTS25,380円
英検8,400円(1級の場合)

主に留学出願用として使われるTOEFLとIELTSの値段が著しく高いほかは、気軽に受検しやすい価格となっています。

時間

TOEIC2時間(リスニング45分、リーディング75分)
TOEFL4~4.5時間(リスニング60~90分、リーディング60~80分、スピーキング20分、ライティング50分)
IELTS2.45時間(リスニング40分、リーディング60分、ライティング60分)※スピーキングは翌日
英検3時間弱※英検1級の場合

TOEFLが4~4.5時間とかなりの長期戦。英語力以外でも体力や集中力を途切れさせない努力が必要と言えそうです。

開催回数

TOEIC月1回
TOEFL月に3~5回
IELTS東京・横浜で月に1回~2、3カ月に1回
英検1月、6月、10月の年3回

年3回しか行われない英検から、多いときで月に5回も行われるTOEFLまで、開催回数にもかなりばらつきがあります。各テスト受検の回数制限はありませんが、費用と年間の開催回数を考えて、計画的に勉強のスケジュールを組むのが重要かもしれません。

申し込み方法

TOEICインターネットコンビニ端末
TOEFLインターネット、郵送、電話
IELTSインターネット
英検インターネット、コンビニ端末、特約書店

思い立ったが吉日。自分の受けるべきテストがわかったら、すぐに申し込みをしましょう。

どのテストもインターネットでの申し込みができますが、申し込み方法のバリエーションに最も富んでいるのは英検。インターネット、コンビニ端末(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、サークルK・サンクス)からの申し込みのほか、特約書店店頭での申し込みも可能です。(特約書店はインターネットから検索できます)

英検と同じくコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ)の端末から申し込みができるTOEICですが、インターネット上で情報を登録した1年後に633円安く受験できる「リピート受験割引」や、スコアを約1週間早く確認できる「結果表示サービス」が利用できないなどの制約があります。特別な理由がない限りは、インターネットでの予約がオススメです。

 

最後に

最後に

ひとくちに英語のテストといっても、それぞれ主旨や内容が異なっています。目的によって自分に合ったテストを選びつつ、その他の要素を総合的に考えて、ゴールを見据えた勉強法を編み出していってくださいね。
なお、DMM英会話では各種試験対策に備えた教材も用意されているので、そういった教材を利用してもいいかもしれませんよ。