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混乱しやすい「then」と「than」の違いを徹底解説

混乱しやすい「then」と「than」の違いを徹底解説

Then と than は、音が似ていて、さらにつづりも一文字違い。混乱したことがある方も多いのではないでしょうか?

似ているこの二つの単語ですが、実際には英語を話す上で知っておきたい重要な違いがあります。この記事では、この二つの言葉を見分けるポイントを解説し、会話で自然に使えるようになる例文もご紹介します。

学んでみるとそこまで難しくないので、一緒に学んでいきましょう!

Then(副詞)

順序を表す then

Then が最もよく使われるのは、ある出来事の後に別の出来事が起こることを表す場合です。

I’ll go to the gym, then I'll mail my package at the post office. 
「ジムに行って、その後に郵便局で荷物を送る予定です」

この例では、話し手はまずジムに行き、それが終わったら郵便局に向かうという順序が示されていますね。

Finish your homework, then you can play video games. 
「宿題を終えたら、ゲームをしてもいいよ」
I cut the vegetables, then I boiled the noodles. 
「野菜を切って、その後で麺を茹でました」

ある時点を示す then

Then は過去や未来の特定の時点を表すときにも使われます。

Gas prices were much cheaper then. 
「ガソリンの価格はその当時、今よりずっと安かった」
10 o’clock is too late to meet; we’ll be tired from work by then. 
「10時は会うには遅すぎます。その時間には仕事で疲れてしまっています」
That was then, this is now. 
「あれは過去のこと、今は今です」

あわせて読もう:「当時」は英語でどう表現する?4つのフレーズを解説

「それなら」や「では」としての then

カジュアルに「だから」や「それなら」という意味を表すためにもよく使われます。

シーン1:

She’s out of the office right now. 
「彼女は今オフィスを離れています」
OK, then I’ll call back later. 
「わかりました、それならまた後でかけ直します」

シーン2:

These are on sale today. 
「これらは今日セール中です」
Really? I’ll take three, then. 
「本当ですか? では3つ買います」

シーン3:

That’s too late for us. 
「それだと私たちには遅すぎます」
Then come earlier. 
「それなら、もっと早く来てください」

文の終わりに使う then 

カジュアルな文の最後に置き、何かについての決定を表すことも多いです。

See you tonight at 8, then. 
「では、今夜8時に会いましょう」

また、いら立ちや不満を表す場合には、以下のようにも使えます!

Fine, do it your way, then. 
「わかったよ、じゃあ君のやり方でやればいいさ」

提案をする場合の then

「Well then〜」という決まり文句で、「では〜」のようにカジュアルな提案をする際にも使えます。

Well then, how about we put on some music? 
「それじゃあ、音楽でもかけようか?」
Well then, shall we go? 
「それじゃあ、行きましょうか?」

Than(接続詞・前置詞)

次に than について説明を見ていきましょう。

つづりと発音の違いに注意してください! 

ネイティブスピーカーとの英会話のスピードでは、違いが聞き取りにくいこともあります。しかし、もし同じように聞こえたとしても、文脈からどちらが使われているかを理解できるはずです。

比較を表す than

​Than は基本的に、物や状況を比較する場合に使われます。

The new trains are faster than the older ones. 
「新しい電車は古いものより速いです」
I like Chicago-style pizza more than the kind from New York. 
「シカゴ風ピザの方がニューヨークのピザより好きです」
I feel more confident than I did in the past. 
「以前より自信がついています」
You came earlier than I expected. 
「思ったより早く来ましたね」

最後の例文では、誰かの到着時間が話し手の予想より早かったことが比較されていますね。

対比を表す than

この使い方は「〜ではなく、〜の方を」という意味で、「instead of(〜の代わりに)」に近い表現です。

In business, it’s often better to move quickly than to wait for your competitors to act first.
「ビジネスでは、競合が先に動くのを待つよりも、素早く行動する方が良いことが多いです」

文頭で使う場合は「rather」と一緒に使われます。

Rather than sit and wait for help, we decided to find a solution ourselves.
「助けを待つよりも、自分たちで解決策を見つけることにしました」

例外の than

「other」と一緒に使うと「except for(〜を除いて)」の意味となり、何かや誰かが含まれていないことを表します。

Other than Millie, everyone here is a vegetarian.
「ミリー以外、ここにいる全員がベジタリアンです」
I didn’t pack anything other than my laptop.
「ノートパソコン以外、何も持ってきませんでした」

ThenとThanを含む表現

最後に、then と than を使った表現をいくつか見てみましょう。

Then and there

意味:その瞬間に

I knew then and there that I wanted to become a doctor.
「その瞬間、自分が医者になりたいと確信しました」

Better late than never

意味:遅くなっても、全くないよりはマシ

My delivery was delayed a whole week, but better late than never, I guess.
「配送が一週間も遅れたけど、ないよりはマシだね」

Better safe than sorry

意味:備えあれば憂いなし(将来のトラブルや不便を避けるために準備をすることが重要ということ)

I probably won't need this jacket on the trip, but I’ll pack it anyway. Better safe than sorry, right?
「このジャケットは旅行で必要ないかもしれないけど、念のため持っていくよ。備えあれば憂いなし、だよね?」

Then と than は全然違う!

ご覧いただいた通り、たった一文字の違いで発音や意味、使い方が大きく変わります。

使い方の違いに慣れるまでは、見たり聞いたりするたびに注意を払いましょう。どのように使われているのか、どんな状況か、そしてどんな意味を表しているのかを確認してみてください。

十分に練習すれば、いずれネイティブスピーカーのように自然に使えるようになるでしょう!

Written by David
Adapted by Amy T