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覚えるだけじゃダメ!日本で積極的に英語を使うための8つの方法

覚えるだけじゃダメ!日本で積極的に英語を使うための8つの方法

私が渡米してよく聞かれるのが、「留学をしたいのですが、今から日本でどういう勉強をしておけば良いですか?」という質問。

実は私も、「アメリカに来る前に、日本でもっとこういうことをしておけば良かった」と思うことがいくつかあります。その中でももっとも実感するのが、「日本にいた時から、もっと英語を使う工夫をしておけば良かった」というもの。

日本にいた頃、私は「日本にいると日本人ばかりで英語を使う機会がないから、英語の環境に行くなら留学しかない!」と考えていました。でも、そんな過去の自分に対して、今は疑問を感じます。

というのも、こちらで私は日本語の上手なアメリカ人と知りあう機会がけっこうあるのですが、留学経験を尋ねると「日本にはまだ行ったことがありません」という人が意外に多いからです。

「えっ、じゃあなんでそんなに日本語うまいんですか?なんでなんで?」といろいろ教えてもらったところ、彼らが普段から日本語に触れる機会を積極的に探していることがわかりました。アメリカでも普通に暮らしていると、日本語に触れる機会はそんなに多くありません。でも工夫次第で、国内にいながら留学しているような環境を作ることが可能になります。

というわけで、今回は日本で積極的に英語を使うための8つの工夫をご紹介したいと思います。

日本で英語を積極的に使うために8つの方法

1.外国人のコミュニティ・イベントに参加してみる

こちらにも日本人コミュニティがあるように、同じ国の人が集まるコミュニティはたいていどこの国にもあって、そのコミュニティ内ではしばしばイベントが行われます。誰でも参加できることが多いので、興味のあるイベントがあれば行ってみるに越したことはありません。参考になるのは、外国人向けに発行されている情報誌や、ウェブサイトなど。『Meetup』の東京近郊欄にも、たくさんのイベントが頻繁に投稿されています。気になるイベントがなければ、自分で開催してみても良いかもしれません。運営側に回れば、自然と人と関わる頻度も高くなります。

2.外国人の集まる場所に行ってみる

一番わかりやすいのは、バーやレストランなどのお店。他のお客さんと話をするのはもちろん、アルバイトで接客するという方法もあります。特に自分からコミュニケーションを取るのが苦手な場合、コミュニケーションを取らざるを得ない環境に身を置くと、うまくいくことが多いです。大学の留学生サークルに所属したり、国際交流グループの活動に参加するのもあり。

3.観光名所に行ってみる

観光名所には外国人観光客が多いです。英語が不自由な人も多いので、英語で案内すると喜ばれます。私たちが海外旅行に行く時にガイドブックを持っていくように、外国から来る人もたいていはガイドブックを参考にまわっているので、『Lonely Planet』などのガイドブックを買って読んでみるのも良いかも。私も一冊持っていて、帰国した時に『Lonely Planet』片手に東京を散策したことがありますが、外国人の視点で日本を旅しているような不思議な気分になりました。外国人の知人を案内する時にも、彼らの質問に答えやすくなるのでおすすめです。

4.外国人と一緒に住んでみる

私は日本に短期滞在する時、ユースホステルに泊まるのが好きなのですが、ユースホステルには外国人がたくさんいます。日本語を話せない人も多く、英語で説明や案内をすると喜ばれます。『Gaijinpot』など、外国人コミュニティ向けのクラシファイドでルームメイトを募集したり、外国からのホームステイを受け入れたりしてみるのも良いかもしれません。

5.インターネットで英語を使ってみる

最近は SNS の登場で、インターネットでもさまざまな国の人とつながりやすくなりました。英語のアカウントをフォローするのはもちろん、英語でコメントをしたり、自ら英語で発信することもできます。間違いが気になることもあると思いますが、まずは使ってみて、試行錯誤を繰り返しながら英語のコミュニケーションに慣れていくことが大切です。返事や反応があると、モチベーションも上がるはず。SNS だけでなく、『Ebay』などを使って商品を売買したり、テレビゲームで海外の人と対戦したりする方法もあります。

6.カルチャーに興味を持つ

日本語が上手で、まだ日本に行ったことがない人からよく聞くのが、「日本の漫画が大好き」「日本のテレビドラマが大好き」といった言葉。それだけで日本語を覚えている人もたくさんいます。「好き」なものを通して言語を身につけている人は、モチベーションがものすごく高く、「勉強している」という意識が低いのも特徴的。実は私も映画が大好きなのですが、映画を見ながら英語表現を覚えている時は、あまり英語を「勉強している」という感覚がありません。熱中している時は、わからないことがあったらすぐ調べますし、飲み込みも早いです。共通の趣味の話で盛り上がった場合、日本の作品について聞かれることも多いので、日本の映画を英語字幕付きで観たり、漫画の英訳本を読んでみたりするのもおすすめです。

7.外国人の友人を作る

上記のような活動をしていれば、友人を作るのもそれほど難しくはありません。私自身、こちらでイベントに参加にしたり、ボランティアに参加したりしている時に、日本語を勉強している人に話しかけられて友達になったことが多々あります。友人とのコミュニケーションはより密になるため、うまく意図が伝わらなくて落ち込んだり、もどかしい思いをすることもありますが、ずっと大きく成長できます。

8.外国人の友人を増やす

一人友達が出来たら、他の友達にも紹介してもらいましょう。日本人は知っている人だけで集まることも多いですが、たとえばアメリカ人の場合だと、パーティーや集まりに友人や知人を連れて行くことは普通で、自分の誕生日パーティーに知らない人がいることもあるほどです。面白そうな話があればすすんで興味を示しましょう。友達が増えれば、それだけ英語を話す機会も増えるはずです。

まとめ

振り返ってみれば、上記のことは、留学がうまくいく人がやっていることでもあります。せっかく留学しても日本人だけで固まって、結局日本にいるのと変わらないような生活を送っている人もいるので、留学したからと言って必ずしも英語漬けの環境になるとは限りません。結局は自分がどれだけ積極的になれるかにかかっています。

つまり、留学すれば英語と接する確率が高くなるだけで、日本にいても工夫次第で留学している人と同じような環境を作りだすことはできるのです。

とにかく英語は使って慣れること。

そうすれば、そのうち私がこちらで出会う日本語の上手なアメリカ人のように、「英語がすごく上手だけど、留学してたの?」「いえ、実はまだ海外には行ったことがないんです」ということになるかもしれません!