英語を聞き取るための2つの力とは? リスニング学習の全貌を公開【TOEIC満点、英検1級、IELTS8.5点のATSUの英語学習メソッド Vol.5】

こんにちは! ATSUです。

みなさん、リスニングの勉強といえば何を思い浮かべますか?

リスニングの勉強法をインターネットで調べると、シャドーイング、オーバーラッピング、聞き流しなど、様々な学習方法が溢れています。しかし、自分のリスニング力における問題と、それぞれの学習方法の目的をしっかりと理解しないと、自分の求めている結果を得ることはできません。

今回は私が考えるリスニングの全体像と、その学習方法についてお話します。それではまいりましょう!

 

リスニングを構成する2つの能力

リスニングの勉強を始める際に一番重要なのは、リスニングの能力というのはそもそも何から構成されているかを知ることです。

高めたい能力であるリスニング力が、そもそも一体何なのかを理解しないで勉強すると、リスニング力を伸ばしていく過程で遠回りになってしまう可能性が高まると思っています。それでは、リスニングとは一体何から成っているのでしょうか?

それはずばり、次のの2つです。

① 聞き取り
② 意味取り

それぞれ一体どのようなものか、見ていきましょう

 

リスニングの構成要素①「聞き取り」

一つ目のリスニングの構成要素は「聞き取り」です。

聞き取りというのは、英語を聞いた時に、その英語に含まれるワードを一語一語聞き取ることを意味します。

ネイティブが英語を発音すると、さまざまな法則により音が変化し、一つ一つの言葉の発音を並べたものとは違って聞こえることもしばしばありますが、そんな状況でもしっかりとどんなワードから構成される英文なのかを聞き取れる必要があります。

 

リスニングの構成要素②「意味取り」

二つ目のリスニングの構成要素は「意味取り」です。

意味取りというのは、英語を聞いた時に、その英語全体の意味が理解できることを意味します。この意味取りというのは、一つ目の構成要素である「聞き取り」が出来て初めて成立することになります。

それもそのはず、仮に聞いたものがただの雑音にしか聞こえなかったとしたら、その意味を理解するのは不可能です。また、一部分だけ聞き取れた状態で意味が理解できることもありますが、それは結局推測に過ぎず、どうしても理解の精度が落ちてしまうことは皆さんも簡単に予想出来ると思います。

 

構成要素が分かれば、学習方法も自然と決まる

リスニングの構成要素が「聞き取り」と「意味取り」の二つから成ることを理解すれば、自分がすべきことも自然と決まってきます。まず、聞き取りがあって初めて意味取りが成り立つことから、まずは聞き取りの練習、そしてその後、意味取りの練習をすべきだという流れが分かるはずです。まずは聞き取れるようにすることが先決というわけですね。

 

「聞き取り」能力の伸ばし方

次に、聞き取り能力を伸ばすために、何をすればいいかを考えていきましょう。

おおまかな流れとしては、まずは必要な知識を習得して、その知識をもとに練習をするという流れになります。
具体的にみていきましょう!

 

聞き取り向上~知識習得

必要となる知識は主に2つあります。

① 発音記号
② 音の変化の法則

この2つについて十分な知識があれば、練習の際の効果が最大化されます。

 

① 発音記号

一つ一つの音を正しく聞き取るには、当然一つ一つの単語の正しい発音を知っている必要があります。それゆえ、単語を覚える、というようなとても基礎的な学習の時から、しっかりと発音記号を理解し、自分で発音しながら覚えていく必要があります。

それを実践するには、発音記号自体を覚える必要がありますので、「発音記号が読めない!」「なんとなくでこれまで読んできた…」という方は、一度しっかりと発音記号をおさらいすることをお勧めします。

 

② 音の変化の法則

前述の通り、英語は実際の会話の中で音が変わり、発音記号通りに聞こえないことがあります。

例えば "bottle" という単語は、発音記号は [bάt(ə)l] ですが、場合によっては [bάd(ə)l] のように、"T" が "D" の音で発音されることもあります。

このような状況でもしっかりと音を聞き取れるようにするためには、一体どういう時に音が通常の発音から変化するのか、つまり音の変化の法則を理解する必要があるため、その知識が体系的にまとめられたものを使用し、パターンを理解・暗記する必要があるのです。

 

聞き取り向上~練習方法

十分な知識を習得したら、それをもとに何度もリスニング練習を実践する必要があります。

この段階では、聞き取れないところがあっても、発音記号と音の変化の知識をもとに「なぜ聞き取れないか」を分析できるようになっているはずなので、練習時の伸びがまったく違うはずです。

私が練習方法としておすすめしているのは「シャドーイング」と呼ばれるもので、実際に音声を聞きながら、聞き取れた音をコピーして口から出す作業のことを言います。

こうすることで、実際に口でコピーできなかったものは「聞き取れていない」と判断でき、そこから「なぜ聞き取れていなかったのか」を分析することができるようになります。ぜひ皆さんも試してみてください。

 

「意味取り」能力の伸ばし方

聞き取りの練習を集中的に行い聞き取り能力の基礎が出来てきたら、少しずつ意味取りの練習をリスニング学習に組み込んでいきましょう。意味取りの学習では聞き取りと異なり、文章をチャンク(塊)としてとらえ、その全体的な意味を取ることを目指します。

 

意味取り向上~練習方法

意味取りの学習方法は、聞き取りがすでにできているリスニングのソースを使って1~2文程度で区切りながら、全体として意味を理解することを強く意識し、それを声に出さず聞いてみることの繰り返しによって成立します。

既に聞き取れているソースのため、意味が取れない場合は「単語の意味をとらえられていない」、もしくは「使用されている文法の理解ができていない」ケースがほとんどです。それゆえ、実際に何度聞いても意味が取れないと感じるときは、一度スクリプトを見て、何が原因で意味が理解できていないのかを分析してみましょう。

そして、それを解決してからもう一度聞いてみて、意味が理解できたら次に移る。この小さな学習の積み重ねが、あなたの意味取り能力をつくり上げます。

 

「聞き取り」→「意味取り」へ移るタイミング

ちなみに、「どれくらい聞き取れるようになったら意味取り学習に進んだらいいの?」という質問をよく受けるのですが、これはリスニング学習に使用する時間全体における、聞き取り・意味取り両者の割合という観点で考える必要があります。

というのも、どちらもリスニングにおいて不可欠な要素ですので、どちらかだけを学習するという状況は考えにくいわけです。しかし、先ほども申し上げたように、聞き取りが意味取り能力を達成する上での基礎となりますので、まずは聞き取りの学習の割合を全体の中で多く取り、徐々に意味取り学習の割合を増やしていくというイメージを持ってください。

ざっくりとした目安を提示するとすれば、ソースを7~8割程度聞き取れるようになるまでは、聞き取りの学習に重きを置くことを心がけるとバランスが取れていると考えています。

 

まとめ

いかがでしたか?

いままで何となくリスニングを勉強していた方は、自分の学習に一体どんな問題があったのか、そして今後どう改善すればよりよい結果につながるのかが見えてきたのではないでしょうか?

今回の記事が、みなさんのリスニング能力向上に繋がることを願っています。

より詳しい英語学習方法やその他英語学習に役立つ情報を『Atsueigo.com』にてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。