日本人の英語発音に効果てきめん!誰も教えてくれなかった発音のポイント3つ【基礎編 】

誰も教えてくれなかった英語発音のポイント3つ_基礎編

文法は習った。
英会話も慣れてきた。

でもネイティブや先生が話す英語と自分の英語を比べたとき、「なんか違う…」

そんな風に感じたことはありませんか?

もしかしたらその悩みを解消するカギは「発音」にあるかもしれません。

初めまして、Mariです。私はカナダのバンクーバーで留学生に英語を教えて13年になります。

特に日本語話者の生徒さんに英語のスピーキング、発音、通訳、プレゼンテーションなどを教えてきたのですが、その中でいつも最初に取り組むのが「発音」。

今回は、みなさんのように「日本語を話す学習者」の方が英語の発音をマスターするのに、一番効果的であると思われる3つのコツをご紹介させていただきます。

3つのポイントで英語の発音が劇的に変わる!?

3つのポイントで英語の発音が劇的に変わる

バンクーバーは、いろいろな国から来た移民や留学生がひしめきあう異文化都市です。いろいろな背景を持つ人がいろいろな発音で英語を話し、それぞれのアイデンティティが出ていて美しいのですが、あまりに癖が強すぎて何を言っているのかわかってもらえない…では悲しいですよね。

過去に何度も多くの生徒様から「文法は合っているはずなのに、いざ英語で話すと、よく ”Pardon?” って聞き返されるんです…」というご相談を受けてきました。そこで今日は、日本語話者が英語を話す際に気をつけたい発音のコツを、少し紐解いてみたいと思います!

①とにかく声を大きく!

「発音」のことではありませんが、ぜひ最初に書かせていただきたいこと、それは、声の大きさです。

私たちが日本語で話す時の声の平均音量は、英語話者の音量よりも小さい(英語>日本語)ことが多いのです。したがって、実際に英語で会話をしていても、単純に声が小さくて音が聞こえない、という意味で”Pardon?”と聞き返されることも多いよう。

日本人にとっては大きな声で話すこと自体に慣れていない上、英語となるとさらに声がしぼんでしまうことも多いのですね。

けれども、「スピーキング」とは主に「声」でコミュニケーションをしていくことです。たとえ一単語であろうと、簡単な文章であろうと、感覚的にはいつもの1.5~2倍ほどの大きさの声を出すよう心がけましょう。

★今日からやってみよう!★

自信があってもなくても、声は常に張り上げる感じで話すよう心がけてみてください。どちらかというと、カラオケで使うあの「歌声」くらいがいいんですよ。声を大きくしても、怒っているのではなく、楽しく歌っている感じになるよう意識してみましょう。

②子音発音のコツは「息の量」

子音発音のコツは息の量

英語の子音というと、「日本語にない」 /r/ や /v/ などがよく取り上げられますが、あちこちで取り沙汰されているだけあって、カナダ留学にいらっしゃる方の多くは、/r/ にも /v/ にも最大限の注意を払って発音されている印象を受けます。

その一方で実はあまり注目されていないのが、日本語にもある「子音」。今日はその中でも /s/ を取り上げてみましょう。

私は日本人に英語を教える傍ら、カナダ人に日本語を教えていて、その中でカナダ人の生徒さんに、日本語の「さ行」を言ってもらうことがあります。

みなさんも、試しに「さ・し・す・せ・そ」と普段通りに言ってみてください。息が「プハッッッ」と出てる感じはそれほどしませんよね。

一方で、英語話者の方が「さ行」を練習すると、たいていものすごい量の息を使って「さ」は「すーっさっ!」のように聞こえるのです。なのでこの場合は「日本語では、もっと息を弱めてください!」という指導をします。

これはどういうことかというと、英語話者の使っている /s/ という音は、私たちからしてみれば、「もっと大量の息を使っている」ということ。例えば ”I studied science last night.” と言うだけでも、/s/ 音がきちんと聞こえないと、「あい ひたでぃー はいえんふ らーない」と、かなり曖昧に聞こえてしまうのです。(音を文字で表すのは非常に難しいので、感覚で伝わっていれば嬉しいです)。

★今日からやってみよう!★

子音を発音する上で重要なのは、「どれくらいの息を出すか」また「その息を口の中のどこで止めるのか」ということ。

先ほどの /s/ の音を例に練習してみましょう。

まず舌の先を、「上の前歯のすぐ後ろ」あたりに置いて、ほんの少しだけ、「本当にほんの少しだけ、間をあけましょう」。ここから息を出します。そして舌はどちらかというと固めにしておきましょう。日本語を話すときよりも「マッチョ」な感じです。

sの音の練習

そしてそのほんの少しの「間」に向かって、肺から息を「最速スピード」で当ててください。

ポイントは以下の3つ。

1)お腹の筋肉を使って「息を一気に出している」こと。

2)息が舌にぶつかる際、大量の息に舌が負けてしまわぬよう、舌を固く保つよう意識してください。

3)どれくらいの息が実際に出ているのか、口の前に手をあてて感じてみてください。「手の平に息がスッ」と当たりますか?

さて、/s/ 音が単音で力強く出せるようになったら、次は単語の練習をしてみましょう。

いかがですか?
頑張りすぎて、頭がくらくらしないよう気をつけてくださいね(笑)。

それができれば次は文単位での練習です。先ほどの文章をもう一度使ってみましょう。

3回、/s/ 音が上手に出せましたか?

上記の単語リストの発音を含め、ネイティブ音声を確認してみてださいね!

【ネイティブ音声をチェック】

③「あ」に聞こえる母音は実は5つもある!

「あ」に聞こえる母音は実は5つもある!

次に母音を見てみましょう。
母音は日本語と同じだから簡単!と思っていらっしゃる方も多いかと思います。私も以前はそう思っていたのですが、実はけっこうな曲者なんです。

ここではその中でも「日本語の『あ』のように聞こえる英語の音」を取り上げてみましょう。

英語の発音は地域によって異なりますが、北米で一般的に聞かれる英語の音の中で、「あ」のように聞こえる音はなんと「5つも」あります!

つまり、全部「あ」と発音していたものが、実は5つの違った音だった…ということ。ちょっとショックですよね。すべて区別できていなくても通じていることも多いでしょうが、時々、まったく「異なる意味の単語」に聞こえてしまうものがあるので、そこは要注意。

よくある間違いは「痛い “hurt”」と言いたいのに「心臓 “heart”」って聞こえていたり。「猫 “cat”」を「切り傷 “cut”」、「帽子 “hat”」を「小屋 “hut”」として伝わってしまったり…。

ここまで意味の違うものを聞き手の想像力に頼って理解してもらおうとするのは、少し他力本願な気もします。できることなら自分の力で、正しい意味を伝えたいですよね。相手が頑張って聞き取ろうとしなくても、すんなりわかってもらえるような、そんな発音をぜひ心がけたいものです。

★今日からやってみよう!★

さぁ、それでは5つの異なる「あ」とはどんな音なのか?

私のクラスでは、/ɑː/ /ʌ/ /ə/ /æ/ /ɜː/ という5つを取り上げているのですが、その中でも今日は、私のクラスでは「1番の『あ』」と呼んでいる /ɑː/ という音の出し方を一緒に練習してみましょう。

まず、舌を口の中でも一番低い位置に置いてみてください。同時に喉の奥を開けます。これでもか!というほど喉を開けてくださいね。それで「あ~~」と言ってみましょう。

さぁ、この音が入っている単語は、heart / park / car / art / regard / father などなど、たくさんあります。まずは単語単位で練習してみてくださいね。

次に文単位で練習してみましょう。

3回、喉の奥を開けられましたか?
そして、先ほど練習した「声を大きく!」も忘れずに付け加えて練習してみてくださいね。

【ネイティブ音声をチェック】

おわりに

子音も母音も1音だけですが、このようにまずは一音ずつ正しく練習をし、次に単語単位、そして文単位、のように練習を積み重ねていくことが、地道なようで実は一番の近道。

今回ご紹介したような細かい音の違いを気にせず覚えてしまった場合、後でそれを正しく直していく方が何倍も時間がかかってしまうこともあるのです。なので私の学校では、初級者から発音指導を徹底しています。

みなさんもこれから新しい単語を学ぶ際は、できれば辞書の発音をしっかり聞いて、真似っこするところから入ってみてください。

単語を覚えた、使ってみた、それなのに通じなかった…では、もったいないですよね。

今日から、舌の位置、お腹、息に気をつけて、発音を心がげてみてください。健闘を祈っています!