英文読解の最後の砦、「接続詞」について解説【等位接続詞・従位接続詞】

「英文読解の基礎の基礎!英語を『イメージ』として捉えるとはどういうことか」でも紹介した通り、英文読解において大切なのは、追加されていく情報を順番どおりに頭の中にイメージしていくことでした。

本記事では、この英文読解のコツを念頭に置いたうえで、情報を追加する際によく使われる「接続詞」をもっと詳しく見ていきましょう。

接続詞は、文の要素と修飾で情報を追加した後(→詳しくは上記記事をご参照ください)、さらに情報を付け加える役割を担う、英文読解における最後の砦なのです。

 

接続詞は情報を追加する

接続詞とは、その名の通り「言葉を接続する」役割を担うもの。言葉を接続すると聞くと、なにやら難しい印象を受けるかもしれませんが、単に「情報を追加する」ために使われているにすぎません。

例えば次の英文を見てみてください。

【例】
I study English and math because I have tests.
「テストがあるので、英語と数学の勉強をしています」

「英語だけではなく数学も」という情報を追加するために and を使用して English と math を接続し。「なぜ英語と数学を勉強しているのか」という理由の情報を追加するために because を使用して I study English and math と I have tests を接続していますね。

情報を追加するためにいろいろなものを繋ぐ。これが接続詞の役割なわけですが、実はこの and と because、種類が異なるのです。

and は等位接続詞、because は従位接続詞と呼ばれるものに分類されるのです。ではいったいこの2つの接続詞には、どのような違いがあるのでしょうか。

 

「等位接続詞」と「従位接続詞」

【等位接続詞】
→同じ役割の語、句、節、文をつなぐ
例)and ,but ,or ,for ,so など

【従位接続詞】
→あくまでもメインの文の補足的な役割を担いながら、文同士を接続する
例)when, while, if ,that, after, as, since など

ここで先ほどの例文に戻ってもう一度、両者の違いを確認してみましょう。

【例】
I study English and math because I have tests.
「テストがあるので、英語と数学の勉強をしています」

and という等位接続詞は、English(英語)と math(数学)という2つの名詞を接続している一方で、従位接続詞である because は、I study English and math(英語と数学を勉強しています)というメインの文(1番伝えたいこと)に、I have tests(テストがある)という補足情報を加えながら文を接続させていますね。

つまり、等位接続詞が同じ役割を持つもの同士を接続させる一方で、従位接続詞は、メインの文の補足情報を追加するという役割を担いながら文同士を接続させているのです。

 

接続詞に着目すれば複雑で長い英文もクリアに!

冒頭で説明した通り、英文読解で大切なポイントは「情報を追加していく」ということなのですが、文が長くなればなるほど、どこにどういう情報が追加されているのかがわかりにくくなっていく傾向があります。

例えば、以下の英文を見てください。

【例】
Mr.Smith advised me to watch movies with English subtitles to increase vocabularies and to read books aloud and encouraged me to keep learning English since I asked him what to do.

「私が何をすべきかを尋ねると、スミス先生は、英語の字幕をつけて映画を見たり、音読をしたりするといいというアドバイスをくれ、そして英語学習を続けるよう励ましてくれた」

一見長い英文ですが、接続詞に着目すると以下のような単純な構造になっていることがわかります。

1つめの and は、アドバイス A に B という情報を追加し、2つめの and は Mr,Smith がしてくれた行為 advised(アドバイスをした)に encouraged(励ました)という情報を追加しています。また、since という従位接続詞を用いて「理由」という情報を追加しています。

このように、接続詞に着目することで、どこにどのような情報が付け加えられているのかが分かりやすくなり、英文の読解がしやすくなるのです。

接続詞の大切さを確認したところで、もう少し詳しく学んでいきましょう。

 

等位接続詞

まず、等位接続詞の代表ともいえるandを例にして、等位接続詞の理解を進めてみましょう。

【例】
I have a dog and cat.
「私はを飼っています」

この例文では、「犬」という『名詞』に同じく『名詞』である「猫」という情報が追加されています。

【例】
I have a dog and walk him everyday.
「私は犬を飼っていて毎日散歩させています

この例文では、「(犬)を飼っている」という『動詞』に、同じく『動詞』である「(犬を)散歩させている」という情報が追加されています。

【例】
I have a dog and she has a cat.
私は犬を飼っていて彼女は猫を飼っている

この例文では、「私は犬を飼っている」という『文』に、同じく『文』である「彼女は猫を飼っている」という情報が追加されています。

【例】
I studied English hard to pass the exam and go abroad.
「私は試験に合格して留学するために英語を一生懸命勉強していました」

この例文では、to 不定詞以下の「(試験に)合格する」という『動詞』に、同じく to 不定詞以下の『動詞』である「留学する」という情報が追加されています。

このように、等位接続詞では、名詞には名詞、動詞には動詞というように、同じ役割を持つものに情報を追加されていることが見てとれるかと思います。

 

迷ったときは接続詞に着目!

先ほども述べた通り、長い文になればなるほど、and がどこに情報を追加しているのか、つまり、and がなにとなにを接続しているのかが分かりにくくなる場合があるのですが、その際に、and は同じ役割を持つもの同士を結ぶという知識が役に立つのです。

例に挙げたような比較的短い文では特に問題にならないのですが、ひとつの文に and が何度も登場したりする複雑で長い英文を読解する際には非常に役に立つので、英文の中に and が登場した際には、「どこに情報が追加されているのか(なにとなにを接続しているのか)」を意識しながら読んでみてくださいね。きっと読みやすくなると思います。

 

接続詞の意味の覚え方

接続詞を覚える際に、もうひとつ重要になってくるのがそれぞれの意味を覚えることなのですが、同じ単語であるにも関わらず、接続詞として使われていたり前置詞として使われたりするものや、さらには複数の意味を持っている接続詞があるのです。

ひとつひとつの意味や使い方を知っておくことももちろん大切なのですが、その単語が持っている元のイメージを知っておくということも大変役に立ちます。

その単語が持っている元のイメージとはどういうことか?
前置詞として使われることもある for という接続詞を例にとって見てみてみましょう。

【例】
She left for London.
「彼女はロンドンに向けて出発しました」

for はこの例文のように、前置詞としても使われていますが、その大元にあるイメージは、ある方向を指している「矢印⇒」のイメージ。この例文では、ロンドンの方向に矢印が向いているのがイメージできるかと思います。

その矢印のイメージを、以下の例文にあてはめるとどういう意味になると思いますか?

【例】
I don’t want to go to school today, for I don’t do my homework.

自分の心の中をイメージしてください。表面上には、「今日学校に行きたくない」という気持ちが渦巻いています。そして、その気持ちの奥の方向に見えるのは、「宿題をしていない…」という残念な事実。

そう考えると、この文は「私は今日学校に行きたくない。というのも、宿題をしていないから…」という意味になり、この for は理由を表すのだということになりますね。

そしてまた、この for はI don’t want to go to school today という文と I don’t do my homework という文(同じ役割を持つもの同士)を接続する接続詞なのです。

このようにして、接続詞の意味を覚える際には、その単語がもともと持っているイメージを知っておくことで、意味が覚えやすくなります。ぜひもともと持っているイメージから覚えてみてくださいね。

 

従位接続詞

従位接続詞というのは、その名の通り、「メインの文」に従う立場にある接続詞

文同士の間に上下関係があって、その下に位置する接続詞と考えてもらえれば良いかと思います。従位接続詞もまた、情報を追加したり、補足するときに非常によく使われるものです。

従位接続詞で特にポイントとなるのは、「どのように」つないでいるかという部分。等位接続詞と違って、従位接続詞は、文と文を繋ぐものですから、どこに情報を追加されているのかがわからないというケースはそれほどありません。

しかし、「どのように」つないでいるのか、つまりそれぞれの接続詞の意味を覚えておくことが大切になってくるのです。

そして、意味を覚える際に大切なのが、先ほども述べた通り、接続詞がもともと持っているざっくりとしたイメージを知っておくということでしたね。

そこで、接続詞以外にも使用されたり、複数の意味を持つ接続詞を例にとって、それぞれの接続詞が持つざっくりとしたイメージを確認しておきましょう。

 

【as】

この as、たった2文字に関わらず膨大な意味を持っていてなかなかの曲者です。よって、ひとつひとつの意味を日本語で覚えるよりは、as がもともと持っている基本的なイメージをおさえたうえで、文脈で意味を把握していくことをおすすめします。

as がもともと持っていたイメージは、「イコール(同じ)」というものであり、そう考えると…

【例】
He did not challenge as he was afraid of failure.
「彼は失敗を恐れ、挑戦しなかった」

「彼が挑戦しなかった」という事実と、「彼が失敗を恐れた」という事実をイコールで結ぶと、必然的にこの文は、「彼は失敗を恐れたため、挑戦しなかった」という意味になります。

as には「理由」という意味があるから…という知識で日本語訳することももちろんできますが、as の持つ大まかなイメージを捉えたうえで、その意味を把握することもできるのだと知っておくと非常に便利です。

 

【since】

since がもともと持っていたイメージが「以後(~から)」だと覚えていれば、以下の文でも正しく文意を捉える事が出来ます。

【例】
She got the best score in her tests since she studied a lot.
「彼女はたくさん勉強したので、テストで最高得点を取った」

これも、前から順番に脳内に絵を描いていくと、「テストで良い点を取った」彼女が浮かび、さらにその後、「以後」を表す since で追加された情報によって、脳内には「テストで良い点を取る前にたくさん勉強していた」彼女のイメージが浮かびます。

 

【if】

if と言えば「もし~なら」という意味で覚えている方も多いと思います。ただ、この if、あくまで意味は「条件」を表すということが大切です。

条件を表すということは、話し手にとってその条件は「確定している」という前提で話を進めているわけですから、それがたとえ未来のことであっても不確定なことを意味する「未来」の助動詞 will などは使えず、確定している事柄を表す「現在形」を使用します。

【例】
I will go to the party if you go.
「あなたが行くのなら、私はそのパーティーに行きます」

この例文では、「あなたがそのパーティーに行く」という条件があれば、「私は行きます」ということを言いたいのであって、もし、I will go to the party if you will go などというように、if 節に不確定なことを意味する will が入ったりすると、「あなたがもし100%かどうかわからないけれど行くかもしれないのなら、私はパーティに行きます」となり、もはや意味が分かりません。私は、あなたがパーティーに行くという条件があれば、行くと言いたいのです。

このように、従位接続詞ではその接続詞の意味をきちんと覚え、「どのような」情報が追加されているのかを確認することが大切になってきます。そのときに、ぜひともそれぞれの接続詞が元々持っていたイメージを意識して覚えてみてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

接続詞を使って、様々な追加情報を入れることができる、ということがお分かりになったかと思います。ここで紹介したのはそのうちのほんの少しだけですが、今後接続詞を覚える際に、ぜひ参考にしてみてください。

ここでもう一度、冒頭で見た少し長めの英文を再確認してみましょう。and という接続詞が、同じ役割を持つもの同士を接続すること、since という接続詞が理由を表し、補足情報をつけ加えるという知識を得たあなたなら、よりこの文の構造が理解できるようになったのではないでしょうか。

【例】
Mr.Smith advised me to watch movies with English subtitles to increase vocabularies and to read books aloud and encouraged me to keep learning English (since I asked him what to do.)

「私が何をすべきかを尋ねると、スミス先生は、英語字幕をつけて映画を見たり、音読をしたりするといいというアドバイスをくれ、英語学習を続けるよう私を励ましてくれた」

接続詞を含み文が長くなり読みにくいものに関しては、「どこに」「どのような」情報が追加されているのかを意識しながら読んでみてくださいね。