工夫次第で毎日を英語のある生活に〜英語キュレーター・セレンさんに一日密着取材

今日はいつもの記事とは少し趣を変えて、ブログ記事を書いていただいているセレンさんの一日に密着させていただきました。3年前に英語を始めたセレンさん、日本国内だけで英語を身につけてこられたというお話を聞いて普段の生活でどう英語と触れているのか、気になる読者も多いはず。ということでセレンさんのとある一日を覗かせてもらいましょう!

身近な環境を英語にしてみよう

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まずは朝、駅で待ち合わせ。早速切符を購入するところでセレンさんがなにやらしています。

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表示を英語に変えてるんです。銀行でもコンビニでも駅でも、こうして英語表示に変えれば英語を読まないといけない環境が簡単に作れます。もうこれを癖にしてしまえばいいんです。

確かに、ほんの少しの工夫だけでもう日常の中に英語を読む機会が生まれるんですね。いきなり目から鱗です。

歩きながら英語を耳からインプット

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さて、電車を降りたら徒歩にてカフェに移動です。さっそくスマートフォンを取り出すセレンさん。聞きながらなにやら1人でブツブツ言っています。少し声をかけさせてもらい、聞いてみました。

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これは、スマートフォンを使って英語を聞いてるんです。聞くのはPodcastなどの初めて聞くものと、聞き慣れた素材の2種使い分けるようにしています。

------なにかブツブツ口を動かしてたようなんですが、なにをされてるんですか?

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これは聞いている英語に併せてこちらも一緒に真似をして英語を言っているんです。遅れて追いかけるとシャドーイング、重ねて言うとオーバーラッピングなどずらすタイミングでネーミングが違うんですが、やってることは基本同じです。聞こえる英語はそのままお手本になるものばかりです。だから音を真似、自然な英語のリズムやイントネーション、そして発音などを頭に刷り込むための練習法です。練習法とは言っても歌を歌ったり、子供が大人のモノマネをするように難しいことは考えないことが継続するコツだと思っています。外でやるのは抵抗がある、という声をよく聞きますが、僕もはじめは周囲を気にしたりしてたんですが、途中からもう気にならなくなるんですよね(笑)

なるほど、そう考えると移動中も立派な英語に触れられる時間に早変わりですね!

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確かにそうですね。スキマ時間という表現がありますが、僕は別に時間にスキマなんてないと思ってて全ては貴重な時間です。

その後はセレンさんは待ち合わせ場所へ。

バイリンガルの友人とカフェでセッション

待っていたのは毎週月曜日、セレンさんがYouTube上で行っているイングリッシュハングウアトのコーホストであるジョセフさん、という方。

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ジョセフさんは日本とカナダ育ちのバイリンガル。セレンさんとは兄弟のような仲だそうで、ご自身はカナダで日本人に英語を教えるお仕事をずっとされていたそうです。

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------お二人は普段、日本語と英語どちらでやりとりされてるんですか?

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ジョセフは完全にバイリンガルなのでやりとりは日本語でも英語でも、という感じです。お互い日本語と英語を使い分けてます。ジョセフなんかは英語の方が楽な時や、英語の方が表現しやすいテーマや話題の時は英語で話していますね。僕からは基本日本語ですが、ジョセフが英語モードのときはこちらも英語で話します。英語を教える時の話をしてる時に良く出てくるんですが、教えることはできるけれど最終的には本人次第だ、という表現が英語にあって

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You can take a horse to water, but you can’t make it drink.

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直訳すると馬を水場に連れていけはするけれど、水を飲ませることまではできない。となるんですが、こんなのはわざわざ日本語で説明してまで引用するのはあんまり意味がないですよね。こういうのは英語で言ってしまえばいいんです。日本語にしかない表現、英語でしか出せないニュアンスというのがあって、そのいいとこ取り、という感じですね、僕らのやりとりは。

なるほど、そういう意味では2カ国語を使えるというのは便利ですね。

カフェのテラス席でオンラインレッスン

その後はセレンさんは別のカフェに移動。予定を聞くとカフェで空き時間に勉強とオンラインレッスンを受けるとのこと。カフェで勉強というのはよく聞きますがオンラインレッスンまでやってしまうというのはあまり聞いた事がありません。どんな風にされてるのか、興味津々です。

まずは外の席に着席。天気もいいのでとても気持ちが良さそうです。時間になりコールがあり、オンラインレッスンが始まったようです。なにやら楽しそうなお話が続いています。それにしてもカフェのテラス席でオンラインレッスン、というのがこんなにも自然に見えるという事も記者も初めて知りました(笑)

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------よくカフェでオンラインレッスンはされるんですか?

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状況によるんですが、天気のいい日や時間的に外でしか受けれない日なんかはそうしています。最悪、画面は見れないですがiPhoneでも受講はできますからね。

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I’m sorry about this. I’m talking to you using my iPhone.
I just got off work and am on my way home.

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とでも言っておけば相手も状況はわかってくれるので問題ないと思います。画面が見れないので会話中心のレッスンにはなっちゃいますが。
今日の講師はセルビア人の男性でした。多分生まれて初めてじゃないかなあ、セルビアの人と話すのは。この辺は世界中に講師がいるDMMならではだと思いますね。セルビアはスポーツが強い、特にバスケなんか強いのでスポーツの話、あとは政治の話もしました。恥ずかしながら充分な歴史的知識のバックグラウンドが足りずそこまで深い話はできなかったんですが、今セルビアで暮らす1人の男性が世界をどう捉えているかまた、逆に相手も日本の事はほとんど知らずに今日本で何が起こっているか、という話もすることができました。英語を学ぶということは、改て自分を見つめることでもあり、また世界を見つめなおすことでもあるんだなあ、とこういう機会を通じていつも教えられている気がします。

1000回以読み込んだ愛用している単語帳

レッスン後、取り出したのは英語単語帳Duo3.0。

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------単語帳のベストセラーとして有名ですが、それよりもセレンさんがずっと使い続けている本としてご存知の方も多いのではないでしょうか?

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最初は特に深い事は考えずにやっていたんですが、日々耳にする表現や単語、そして自分が言えなかった表現や単語なんかがバランス良く多く含まれていることに使っていくうちにわかってきたんです。

日常表現から新聞や記事などで出てくる語彙までよくカバーされている。もうあれこれ手を出さずにこれだけしっかりやればいいんじゃないか、そう思ってからはずっと一筋ですね。毎日目を通すことが習慣になって、ざっと計算すると1000回以上読んでいることになります。はじめのうちは特に数えていなかったことや、東大生が教える7回練習法の7回読みを合計7回読むのではなく1日7回読むのだと勘違いして1日7回読むのを一月くらいやってた時期があるので、恐らく1000回どころではきかないとは思います(笑)

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ポイントは覚えようとしないこと。覚えようと思って読んでも、別に急に記憶力が上がるわけではないんですね。それよりは覚える、という意識から考え感じる、という意識に変えた方が劇的に頭に入ります。例文をただの例文として読まず、誰が言っているのか?どんな状況で言っているのか?など文脈、感情、状況をしっかり頭に描いて読めば、自然に腑に落ちて記憶に残っていきます。単語の暗記、というのは覚えよう覚えようと修行のようなことをするのではなく、しっかり腑に落ちたものに自然に回数を重ね触れていくことなんだなあと、思います。

英語の最新情報をシェアすることでモチベーションを共有する

30分ほど勉強された後はパソコンを取り出しての作業が始まりました。

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------今は何をされてるんですか?

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ホームページに届いた学習相談のメールの返信とTwitterです。学習相談のメールは日々来ますのでそれには全て必ず返信します。英語を頑張る人の悩みや苦手な事をしっかり把握するいい機会でもあると思っています。

後はTwitter。英語を始めてから3年間、ほぼ毎日Twitterを使っています。はじめは自分が英語を使う機会として使っていたのですが、色々日々の出来事を通じ、情報をシェアしていく機会が増えていきました。自分の失敗談やまた成功談が誰かを励ましたり、情けないところもシェアすることで勇気づけられることもあるんじゃないかと思って始めたのがきっかけです。有名な先生や講師の方なんかは失敗したり、できないこと、間違えたこと、なんかはシェアしてくれませんからね。もっとそういうことをする人がいてもいいんじゃないかと思って、その気持ちは別に今も変わりません。「すごくない人」がいてもいいんじゃないかと(笑)

英語に対する全ての気持ちのフローを発信していっています。また英語情報の発信も行っています。大体毎日50個くらいの記事に目を通し、読む価値があると思った者はキュレーション的にツイートしています。一応キュレーターですから(笑)特に英語、日本語は分けずにやっています。興味を持ったものが日本語であろうと英語であろうと読もうとする機会にして欲しいからです。

母国語を教え合うことでさらなる飛躍を!

その後、別の場所へ移動。どこに向うのでしょうか?本日最後の予定、だそうです。少し歩いたカフェで待ち合わせていたのは外国人の女性。

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------セレンさん、この方はどなたでしょうか?

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彼女はテキサス出身の英語講師のニーナです。僕が英語を始めた時にランゲージエクスチェンジのパートナーとして英語を話す場所で出会い、それ以来、僕の英語をずっと支え続けてくれている友人です。

------ランゲージエクスチェンジってなんですか?

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その名の通り、言語交換、つまり僕らのケースで言うと英語を学ぶ僕が日本語を学ぶ彼女に英語を学ぶ代わりに日本語を教えるんです。母語を教えるというのはそんなに簡単なことではない、ということにこの経験を通して気付かされました。彼女は母語である英語を教えるプロですが、僕は日本語を教えるプロではない。仕事でもないことでこんなに質の高い内容の事を教えてくれる彼女の為に僕もできるだけ役に立てるよう日本語の教え方や日本の事などを説明できるよう勉強したりしました。英語だけではなく、人と人との繋がりを通じて沢山の事を学んできました。

3年以上もエクスチェンジの関係が続くというのは非常に稀だと思います。多くの日本語学習者が日本を離れてしまったり、諦めてしまったりするのではじめは僕も5人ほどいたパートナーも今では1人です。

相手が勤勉でいつでも学ぶ意識があること、そしてこちらもしっかり価値のある時間を提供できることが継続の条件にはなってくるのかなあと思います。まあ、今は普通に遊びにいったりと勉強だけの付き合いではないですが、そうなってからが楽しいんだと思います。沢山の友人を紹介してもらったり、また逆に僕も沢山の人や日本の場所などを紹介してきました。お互いの世界を広げられた、といのは僕らの共通の認識だと思います。

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ただのなあなあの友人関係にならないよう、教材を使ってお互いレッスンしたり、議論をしたりもします。たまに喧嘩もしますからね(笑)まあ、でもそういう経験を通して留学などをしたことがない僕なんかは沢山の経験をさせてもらっています。今日は予定としてなかったですが、パーティーに行ったり、バーベキューなんかをしたり他の外国人の友達たちとも遊びにいったりもします。TEDxの活動を通しても、様々な経験もさせてもらってますしね。

外国人だから、とかいうくくりでは動いていないです。どこの国の人であろうと別に関係ないです。英語を始めて当然外国人の知り合いや友人は増えましたが、それは逆に言うとこれまで英語ができなかったので、そういう面白い人たちインスパイアリングな人たちと出会い知り合う機会を逸してきていた、という事なんだと思います。今は仕事にプライベートに英語を使う事が半々くらいだと思います。

工夫次第で日本にいても英語環境は作れる

------3年間の英語学習でそこまでの環境をつくれるのはさすがにすごいなあと思ってしまうんですが、なにか秘訣はありますか?

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何も凄くないと思います。ただ僕は出会い、というものがいかに強力なインパクトを人生に与えうるか、ということを知っています。だから、出会う事、そして興味のある所へ出かける事になんの躊躇いもありません。行動をするんです、迷う前に。その全てが今に繋がっていると思います。英語を学ぶということは机に向ってテキストをやるだけではないと思います。遊んだりすることも勉強と等価値です。どちらが素晴らしいという話ではないんです。遊ぶだけなら簡単です。逆に机で真面目に勉強だけするのも簡単です。でも僕が一番重視するのは両方を高次元でやる、ということ。つまり本気で遊ぶ、ということなんです。遊ぶときも本気です。同時に勉強するときも本気です。勉強と実践の場をいかに日々の中で行き来をするか、これに尽きると思っています。

たった一日、セレンさんの朝からお昼までを密着させてもらっただけなのですが、僕まで英語に沢山触れられたような気がしてます。英語を学ぶ、ということそしてセレンさんもおっしゃっていた本気で楽しむ、ということがどういうことなのか、この目で見られた気がします。ぜひみなさんも生活の中に英語を取り入れてみる工夫をしてみてはいかがでしょうか?そうすると英語というものがただの「勉強」から日常に必要なもの、にどんどん変わっていくのかもしれませんね。
セレンさんは最後におっしゃっていました。

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大事なのは軽続楽習です。まずは軽い負荷で続けられるように、楽しみながら習い、そして実践していく。バランスを取りながら自分を日々楽しませていく工夫をするといいと思います。

軽続楽習かあ、なるほど素晴らしいですね。
ぜひ、みなさんも英語楽しんでみましょうね。
記者も早く英語がやりたくなってきましたー。