英語と日本語の違い|知っておけば学習効率UP間違いなし!

「中高時代に英語を勉強して、いまも続けているのに、なんで上達しないんだろう…」と疑問に思っている方は多いかもしれません。

事実、20代から50代のビジネスパーソンに実施したある調査によると、約70%が「英語が苦手」と答えています。

もしかしたらこの「難しさ」は、英語と日本語のあらゆる「違い」によるものかもしれません。英語と日本語の違いとして、以下の4つが考えられます

  • 文化
  • 文法
  • 文字

そこで今回は、これら4つの違いに焦点を当ててみます。英語と日本語の違いが明らかになれば、英語をどう攻略していけばいいのか、糸口が見つかるかもしれませんよ。
 

文化の違い|主張する英語、協調する日本語

文化の違い|主張する英語、協調する日本語

いろいろな人がいてこその社会なので、ひとくくりにしてしまうことに抵抗はありますが、日本人は英語圏の人に比べて一般的に「集団主義」とよく言われてきました。反対に、英語圏の人々は「個人主義」と言われます。

例えば、日本語では「こうしたい」という意志があるにも関わらず、周りの意見を尊重して飲み込んでしまったり、「空気を読む」ことで、その場の状況を雰囲気から察することがありますよね。断言することは避けて、ふわっとニュアンスを伝えたり、否定をするときに「それはちょっと…」とお茶を濁すのも日本語の特徴です。

これは「高文脈型コミュニケーション」と呼ばれ、言葉だけでなく相手の仕草、その場の空気感など、いろいろな要素を伴ったコミュニケーションのことを指します。

それに対して英語圏では、個人の主張を大事にする傾向があります。意見や意志を表現するときも「Yes」と「No」をはっきり主張します。こういった環境では、自分の意見を発言してこそコミュニケーションが成り立ちます。そのうえ、センテンスを作るときには「どこで・誰が・誰と・どんな目的で・何をした」と、事細かに詳細を述べる必要があるのも英語の特徴です。

このように、言葉そのものによって意思疎通をはかるものは、日本語の「高文脈型コミュニケーション」と対比して「低文脈型コミュニケーション」と呼ばれます。

これらの点からもわかるように、断言することをあまりしてこなかった日本人の私たちには、英語のようなコミュニケーションをしようとするとき、マインドセットを根本から変える必要があるのです。実はこの文化的な違いは、「文法の違い」とも関係しています。次はこちらについて見てみましょう。
 

文法の違い|英語は語順がすべて

文法の違い|英語は語順がすべて<

英語では主語[S]を最初に、次は動詞[V]を置きます。英語の勉強を始めたときに、混乱してしまった覚えがある人も少なくないでしょう。

一方、日本語での動詞の位置は文の最後です。日本語と英語の文の構造を例文で見てみると、それぞれ以下のようになります。

英語は語順が重要

日本語の例文では、数学が苦手かどうかは文の最後を確認するまで知ることができませんね。また、お茶を濁して「数学がちょっと…」と表現することもできます。こうして動詞、つまり結論を最後に持ってくると、断言せずとも微妙な言葉の意味合いで意志を伝えたり、あいまいな表現をすることが可能です。

「結論というからには文の最後に持ってくるべき」と思いますよね。でも英語例文の文章構造を見てみると、「don’t like」とすぐに結論が述べられています。英語は「あとから情報を付け加える言語」と言われることがあるのですが、この文章構造を見るとうなずけますね。

また、主語を省略できるのも日本語の特徴の1つ。これは、日本語に助詞の「て・に・を・は」があるため。試しに助詞を使った日本語の文章を英語にしてみましょう。

日本語:息子の誕生日にケーキを買いました。

英語:I bought a cake for my son’s birthday.

「[私] [買った] [ケーキ] [~ために] [私の息子の] [誕生日]」

日本語の例文は、助詞があるので「ケーキを息子の誕生日に買いました」など語順を入れ替えても通じますね。それに対して、英語で主語を省略して、語順を変えてみると以下のようになります。

My son’s birthday bought a cake.

どうでしょう、意味が通じなくなってしまうことがわかるはずです。これは、英語の「語順」が助詞的な意味を持っているから。

そのため、主語を省略することも、語順を変えることも基本的にはできないのです。(チャットやSNS、状況によっては省略することもできますが、主語がはっきりとわかっている場合に限られます)
 

文字の違い|英語は音の組み合わせでできている

文字の違い|英語は音の組み合わせでできている

日本語にはひらがな・カタカナ・漢字の3種類の文字がありますが、英語はアルファベットのみ。

日本語では子どものときこそ、ひらがなとカタカナから学び始めますが、漢字を使わないで書かれた文章は読みにくく、意味がわかりづらく感じるはずです。

これは、漢字が文字に意味がつけられている「表意文字」だから。「はし」と書いてもなにを指しているのかわかりませんが、「橋」や「箸」と表記すればそれぞれ言いたいことがわかりますね。

それに対して、(ひらがなとカタカナも含め)アルファベットはそれぞれ意味を持たず、音のみを表す「表音文字」というもの。例えば「あ」「ア」「A」はそれぞれ音を表すだけなので、意味を持たせるにはこれら表音文字を組み合わせる必要があります。

文字の違い

「日本語は漢字が多すぎて難しい」と言われることがありますが、英語もこのように「表音文字の組み合わせ」によって単語が成り立つので、スペルなど覚えなければいけないことがたくさんあるのです。

それに、「表意文字」の場合は文字自体に意味があるため、読み方を間違ってしまっても意味が通じることがあります。例えば「米国」を「ベイコク」ではなく「コメコク」と読んでしまっても、なんとなく「米国のことだ」と想像がつきます。ところが英語で「very」を「ベリー」と発音してしまうと、「berry」と間違えられかねません。

つまり、日本語はビジュアル、英語は音が重要な言葉というわけです。

英語は「音」が重要な言語であるという点を踏まえて、最後に音の違いに目を向けてみましょう。
 

音の違い|音もその出し方も大きく異なる

音の違い|音もその出し方も大きく異なる

英会話や英語の学習をしていて、発音やアクセント、イントネーションなどに苦労している方は多いでしょう。それもそのはず、日本語と英語は音の特性とその作り方が大きく異なります。
 

周波数

人はある一定の年齢までに言語として認識した周波数の領域内にある音しか、認識することができないそう。

「パスバンド理論」という言語で使われる周波数の研究では、日本語は125~1,500ヘルツ、アメリカ英語は750-5,000ヘルツ、イギリス英語にいたっては2,000-12,000ヘルツの周波数となっていることが明らかにされています。

つまり、日本語話者である私たちが認識できる英語の周波数はとても少ないのです。

このように音の周波数に大きな違いがあるからこそ、英語の音を認識しづらかったり、習得するのに多くの時間と労力を要するというわけです。
 

呼吸法

「英語圏の人は声がよく通る」というイメージをお持ちの方は少なくないでしょう。それは英語を使うときの方が大量の息が必要になるので、「腹式呼吸」をしているから。一方、日本語を話すときにはそれほど多くの息は必要ないので、肺を使った「胸式呼吸」が主です。

実はこれ、それぞれの言語で言葉を作る「音の組み合わせ」の違いによるもの。日本語では多くが「あ・い・う・え・お (a,i,u,e,o)」の5つの母音で1つの言葉が終わる、「開音節」という音節(音の連続)でできています。そして母音は、必ず喉を震わせて発声する特徴があります。

このような発声でできる音を「有声音」といいます。有声音を発声するときには喉に一定のストレスをかける必要があるので、あまり大量の息は必要ありません。だから開音節でできている日本語は、呼吸量の少ない胸式呼吸で発声できるのです。

音の違い

それに対して、英語は言葉の音節が子音で終わる「閉音節」が大多数。英語の子音には先述の「有声音」と、喉を震わせずに息と口の形で発声する「無声音」の2種類があります。無声音は息を操って音を出すため、大量の息が必要になる=腹式呼吸となるわけです。

このように、英語と日本語では身体の使い方から違いがあるのです。
 

リズム

いつも日本語を話している調子で英語を話してみて、「何か違うな」と感じたことがある人は多いでしょう。これは、英語と日本語のリズムが違うため。

日本語のリズムは全体的にフラットで、音の強弱があまりなく、それぞれの音を等間隔の長さで発音する特徴があります。この日本語のリズムは「モーラ拍リズム」と呼ばれ、世界の言語のなかでも日本語のみがこのリズムで話されると言われています。例を使って見てみましょう。

リズムの違い

日本語の例文では、「わ・た・し・は」と1文字ずつ同じ長さで読まれます。「わ・たー・し・は」と一部を伸ばすと日本語らしさがなくなってしまいますよね。

一方、英語の場合は、センテンスに込められた意味や感情によって強調したいところを強く、そして長く発音し、音に大幅な強弱をつけます。これは「強勢拍リズム」と呼ばれます。

英文を日本語のようなリズムで読むと、なんだか変な感じがするはず。

その代わりに、「want」や「watch」など強調したい部分を強く、そして長く読むと、英語らしさが増しますね。
 

アクセントとイントネーション

アクセント

このリズムの違いに大きく関わるのがアクセントやイントネーション。「アクセント」とは単語における音の強弱と高低のことを指します。

日本語の場合、音に強弱はあまりつけませんが、強調したいことがあるときや意味を変えるときは音の高低を変えます。例えば、「石(イシ↑)」」「医師(イシ↓)」は2つとも同じ音でできていますが、音の高さを変えることで、意味が変わるのです。

音の高低を使い分ける日本語に対して、英語は音の強弱で意味が変わります。

「process」という単語を例にとってみましょう。この単語は名詞も動詞も「process」とスペルは変わりません。しかし、名詞の場合は「PROcess」と単語の前半部分を強調しますが、動詞の場合は「proCESS」と後半部分を強く発音します。

ほかにもこのような単語はたくさんあるので、この動画で確認してみましょう。

思っていることを伝えるとき、日本語は音の高低が、英語は強弱が重要なポイントになるのです。
 

イントネーション

アクセントに加えて、イントネーションも日本語と英語の音の違いの1つ。「イントネーション」とは、センテンス内での音の高低を指します。アクセントは単語ごとでしたが、こちらはもう少し大枠での高低を指します。

例えば、平叙文のときには語尾を下げて、疑問文にするときには語尾を上げる、というお馴染みの英語のルール。

意味や感情によって音の高さを変えるわけですが、疑問文だからと言ってすべて文の終わりをあげるべきというわけではありません。場合によってこのルールは変わることもあります。
 

英語と日本語の違いを押さえて学習効率UP!

英語と日本語の違い、いかがでしたか?

「こんなにたくさんあるの…」と不安に思った方もいるかもしれません。文化・文法・文字については、「そういうものなのか」と心に留めておくと、苦手意識が少しは和らぐはずです。

さて、ここで注目すべきなのは、英語では音が重要なポイントとなることです。

思ったことを伝えるのには、身体の使い方からリズム、アクセントやイントネーションに至るまで、日本語との音の違いを理解して、英語ならではの音の使い方を身体に染み込ませる必要があります。裏を返せば、音を攻略できればコミュニケーションが取りやすくなるということです。

想いが伝わる英語コミュニケーションをとれるように、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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June 29, 2021