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【通勤・通学中に】隙間時間を使って「英語耳」を作り上げるメソッド大公開

【通勤・通学中に】隙間時間を使って「英語耳」を作り上げるメソッド大公開

社会人の英語学習は、その時間を確保するのが一番の課題。

仕事が終わった後では疲れてしまって何もやる気がしない…という社会人の方は多いかもしれませんが、「英語がそこそこできる」までに必要な時間は最低でも1000時間、毎日3時間やっても約1年かかるという計算です。

「3時間なんて捻出できない」と、この時点であきらめたくなる方も少なくないでしょう。しかし、“耳を使って”学習することで、意外とこの3時間は達成できるのです。

今回は、耳を使った英語学習について、「時間の見つけ方」「学習を助ける便利グッズ」「学習素材」という観点から紹介していきます。

耳が空いている時間は意外とたくさん

英語学習というと机に向かってやるものというイメージがあるかもしれませんが、テキストを開いて問題を解いたり読解するだけが英語学習ではありません。両手がふさがっていても、立っていても、“耳を使って”英語学習ができるのです。

掃除しているときも、散歩しているときも、歩いているときも、耳は空いていますよね?
そう考えると、「耳がヒマ」という状態は、忙しい人でも結構あるものです。

耳が空いている状態はどんなときか、挙げてみましょう。

・ 通勤時間
・ 家の掃除中
・ 散歩・ジョギング中
・ 料理・片付け中
・ 買い物の最中
・ 昼休みやランチ中スマホを見ている時間
・ お風呂
・ 電車・バス・車・徒歩など外出の際の移動中

人によってはまだあるでしょう。
これらをフルに活用すると、意外にも1日に数時間英語を勉強できてしまうのです。

例えば、一般的な会社員の1日をモデルに、英語を聞ける時間を書き出してみると、

極端な例ではありますが、これだけでも合計3時間40分を捻出することができます。

耳の空き時間を使えば、1日数時間の学習時間を確保することは、意外と現実的だということがお分かりいただけましたでしょうか。

筆者も学生時代からずっと、電車に乗るときは耳にイヤホンを入れていなかったことはありません。その耳からの学習がなかったら今の英語力はなかったと思っています。それくらい、耳からの英語学習は侮れないものです。活用しない手はないですね。

すぐに聞ける環境を作る

耳が空いた時間があったらすぐに英語を聞けるよう、まずはデバイスを揃えましょう。そろえると言っても、今はスマホ1つあれば完結します。

イヤホンは Bluetooth で決まり!

また、イヤホンも重要です。一般的にスマホ購入時に付属でついている、コードで本体につなげるタイプのイヤホンですと、家事や散歩しながら聞く際に引っかかってしまったり、満員電車でもコードが邪魔になりストレスになりますよね。また、スマホ本体を常に持ち歩かなければならないので負担に感じることがあります。

これを解消できるのが、Bluetooth イヤホンです。これは本体のデータを通信でイヤホンに飛ばしており、なんといってもワイヤレスなので、コードがどこかに引っかかることがありません。また、自分の動きも制限されないので、散歩や運動の際にもオススメ。

筆者も外出時はこれしか使っていません。普通のコードありのイヤホンに比べると、お値段的には少しだけ高いものの、便利さは何物にも代えがたいです。しかも、コードが引っかかるストレスがないため、ちょっと耳が空けばすぐに「英語を聞こう」と思えるようになり、英語を聞く時間が自然と増えていきます。

通勤や移動のない方でも、これがあれば家事の時間中ずっと英語を聞いていられます。スマホとイヤホンを物理的につなげる必要がないので、例えばテーブルの上などにスマホを置きながら、(機種にもよりますが)ある程度の範囲ならば移動しても問題なく音声を聞くことができます。両手は空いているので、家事に支障は出ません。

また、お風呂の中で聞く際には防水スピーカーが役立ちます。防水、かつ Bluetooth のスピーカーなら、同様にスマホに接続させることで、浴室内にスマホを持ち込まなくても英語音声を聞くことができます。長風呂が好きな方はぜひお風呂時間を活用してみてください。

【レベル別】おすすめ学習素材まとめ

では環境が整ったところで、もっとも大事なのは「どんな英語を聞くか」です。

もし家に眠っている英語教材などがあれば、その CD 等を MP3 データにしてスマホに入れて聞いてみてください。そのほかにも、学習者向けの英語サイトスマホアプリなどもオススメです。

また、iPhone では Podcast も活用できます。
(Android も Podcast 用のアプリ、castBox 等を入れれば再生可能)

Podcast とは、インターネット経由で音声データやビデオなどを配信するサービスです。インターネット版のラジオみたいなものですね。Podcast アプリの search 画面にて番組名を検索し、登録さえしておけば、番組エピソードが更新されるたびにいつでも新しいエピソードを簡単にチェックすることができます。

以下、レベル別にオススメのサイトやアプリ、Podcast をご紹介します。

【初級者向け】

・ VOA Learning English(サイト)
https://learningenglish.voanews.com/

こちらはアメリカのニュースサイトですが、英語学習者向けになるべく平易な単語で、しかも通常のニュースよりもかなりゆっくり目の速度で読み上げられています。また、サイトにはスクリプトもあるので、リスニングの確認にも使えます。

▼ Podcast はこちら
※ 上記のサイトページにスクリプトがあるエピソードもあるが、かなり少ない。

【初中級者向け】

・ Hapa英会話(Podcast)

ダウンロードページはこちら

日米ハーフのジュン・セニサックさんの番組。ネイティブの自然な会話のパートがあり、それについてジュンさんが日本語で語句の解説などをしてくれる。最後に会話についてのクエスチョンがあり、内容を把握できたか自分でも理解度チェックができる。スピードは自然な速さで語彙も中級。

・ バイリンガルニュース(Podcast)

ダウンロードページはこちら

ハーフのマイケルと国産バイリンガルの Mami がお届けする人気ポッドキャスト。1つのニュースについてマイケルが英語で、Mami が日本語で解説しコメントする。取り上げるニュースは日本では流れていない海外のものが中心で、堅いものからちょっと変わったニュースまでさまざま。

たまに特別番組があり、科学者、タレント、小説家、会社社長などのインタビューも楽しい。アプリを使えば文字起こしテキストも利用できる(有料)。会話スピードは速くはないが、取り上げるニュースによっては語彙が難しい。

・ BBC Learning English(サイト)

http://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/

こちらのサイトでは、イギリス BBC が取り上げたニュースをもとに英語を学ぶことができ、レベル別や文法、ビジネス、発音など様々なコンテンツがあるので飽きずに楽しめる。初級から中上級者まで幅広く使える。

【中上級者向け】

・ All Ears English

ダウンロードはこちら

アメリカ人英語講師2人によるポッドキャスト。その名の通り All English、日本語なし。話すスピードは速いので、英語リスニングに慣れている人向けです。

「インタビューでの話し方」「天気や性格についてのかっこいい話し方」や、IELTS などの各種試験対策等テーマはさまざま。アメリカ人女性の2人のトークが面白く、会話の中でネイティブ特有の表現やスラングを学ぶことができる。文字起こしをしたスクリプトも有料で販売している。

・ VOA (アプリ)

ダウンロードはこちら
※ サイトもあり。

アメリカの英語ニュース。話すスピードはナチュラルスピードなので学習者向けの「VOA Learning English」より早く、リスニングに慣れてきた人向け。

・ TED (アプリ)

ダウンロードはこちら
日本でも近年知名度が上がってきている TED のプレゼン。年齢も国もジャンルもさまざまな人のプレゼンを通して、新しい発見や考えを知ることができる。字幕もあり。ダウンロードもできるので、気に入ったものは保存してオフラインでも再生可能。

・ NHK World Radio Japan(Podcast&アプリ)

Podcast ダウンロードはこちら
アプリダウンロードはこちら

世界中のニュースを英語で聞ける。日本のニュースも英語で聞けるので、すでに知っている日本のニュースでも「英語でこう言うのか」という発見がある。

素材選びの注意点とワンポイントアドバイス

いろいろ挙げましたが、何を聞くかという素材選びは非常に重要です。

選ぶ際のポイントは、「全体的に理解できるレベル」のものを選ぶこと。全く歯が立たないレベルや速さのものをたくさん聞き流していても、雑音を聞くのと同じなので英語力のUPにはつながりにくいです。無理に背伸びしすぎずに、まずは易しめのものから始めてください。

そして、じっくり聞ける環境のときは「精聴」と言って、同じものを何度も聞き、隅々まで理解するスタイルを試してみてください。初級の方は特にこのスタイル中心でやっていくと良いですね。一度では聞こえなかった音でも、二度、三度と聞いていくうちに聞こえてくるものです。

中級以上の方で、通常速度で英語を問題なく聞ける方は、音声データ(MP3等)の再生速度を調整できるアプリで、1.5倍速などにして聞いてみるのもグッド。英語で入ってきた情報を速く処理することに慣れてきますので、通常の速さに戻った時に、リスニングがラクに感じるはずです。

またレベルに関係なく、歩いているときなど、動きながら聞くときは「多聴」です(外を歩いているとき精聴しすぎて転んだりしたら危ないですからね)。

バーッととりあえずたくさん聞いて、一字一句にこだわらず、全体的に何を言っているのか主旨を把握します。聞き取れないところが多少あっても気にせず、前後関係や聞こえた単語などから推測して全体をとらえましょう。

これらの聞き方を組み合わせながら、毎日の隙間時間を使って耳を英語の音に慣らしていきましょう。

おわりに

以上、隙間時間をうまく活用して、英語を耳から学ぶ方法をお伝えいたしました。

どんなに忙しい人でもそうでない人でも、1日は24時間です。ちょっとした隙間時間を使って、スマホ等のデバイスをフルに活用して、着実に英語力UPにつなげていってくださいね。

隙間時間1つ1つは短くても、「ちりも積もれば山となる」。数年後の英語力が楽しみですね!