羽織 愛
(更新)
お子さんの英語教育を始めようかとお考えのママさん、パパさん。
幼児英語を始める前に、あらかじめその良い点や気をつけたい点、さらには適した教育方法を知っておくことで、無理なく楽しくそして効果的に取り組むことができますよ!
今回は、バイリンガル育成スクールで数多くの日本人のお子さんをバイリンガルに育ててきた私の経験から、1歳〜3歳という年齢に応じたおすすめの取り組み方をご紹介したいと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
幼児期から始めるメリット、それは何と言ってもきちんと取り組みさえすれば、ほとんどのお子さんが「英語が好きになる」ということ!
日本で育つお子さんは、日本語が上手になるにつれ、どうしても日本語と英語を比べてしまいます。日本語が出来るからこそ「日本語の方が理解しやすい」「日本語の方が楽に自分の気持ちを表現出来る」と判断してしまうのですね。これは、お子さんが賢く育ってきたからこその自然な流れと言えます。
しかし、これが原因で「英語は嫌だ、やりたくない!」と、強い抵抗を示しはじめると大変。この壁は多くの親御さんを悩ませます。
その点、まだ日本語も上手に話せない1歳児はもちろん、本格的なお勉強としての日本語学習が始まっていない2〜3歳児なら、英語への抵抗はほとんど感じません。
こだわりも何もない、まっさらな赤ちゃんの頃から英語を始めると、英語という言葉が「あって当たり前」のものとして認識されます。
これはとても素晴らしい感覚で、自分の生活に「日本語と英語の両方があって当たり前!」、こんな風に思えることは、まさにバイリンガルへの第一歩です。
2歳、3歳と年齢が上がるにつれて日本語も上手になっていくので、早いお子さんでは2歳から「英語やめて!日本語がいい!」と言い始めるかも知れません。でもその時期のお子さんの説得は、5歳になってからするよりもずっとずっと楽。
それでは、早い段階で「英語大好き!」になってもらうにはどうすればいいのでしょうか。具体的な方法を紹介していきましょう。
1歳〜3歳から英語教育を始めるなら、「親子」で英語を始めることがおすすめです。
英語が大好きになることを目指す時期ですから、お家での取り組みは、褒めて、褒めて、愛情をたくさん、注いであげることが成功のコツ。
「英語に取り組むときは、何だかママ、いつもより優しいな。」と思ってくれれば、お子さんはきっと英語タイムを楽しんでくれますよ。
したがって、ママやパパが英語フレーズを練習するときは、褒め言葉からスタートすると良いでしょう。
最初は "Very good!" や "Well done!" など、簡単な英語フレーズからで良いので、何度も口に出して練習しましょう。
日本語でも同じですが、褒めるときのポイントは「感情を込めて言う」こと。表情や体の動きもしっかりつけて「心から褒めているよ」ということが伝われば、言葉がまだ分からないお子さんでも、「褒められている」と感じママやパパの英語を聞くのが楽しみになります。
朝から晩まで、親子の時間をたっぷり取ることが出来る幼児期は、親子での英語取り組みに最も適した時期と言えます。朝起きてすぐでも、ランチの後でも、夜寝る前でもOK!無理なく続けられるタイミングで、取り組んでいきましょう。
お家でできる具体的な取り組み方法の例として、下記の2つをご紹介したいと思います。
①マザーグースを歌う
②英語の絵本を読む
①のマザーグースは、英語圏の童謡のこと。Humpty Dumpty (ハンプティ ダンプティ)や London Bridge (ロンドン橋)、Twinkle Twinkle Little Star(きらきら星)など、英語圏の子ども向けのうたを歌って聴かせてあげましょう。マザーグーズはCDなども市販されていますし、Youtubeなどの動画でも検索していただけます。
【Humpty Dumpty (ハンプティ ダンプティ)】
【London Bridge (ロンドン橋)】
また本ではこちらがおすすめです。上記の2曲が入っている他にも有名なうたが収録されているので便利で楽しいですよ!
【子どもとうたおう!マザーグース】
△https://www.amazon.co.jp/dp/4757420005
まずは一緒に聴いて楽しみ、ママが慣れて覚えてきたら、今度はママが歌ってあげて下さいね。
また英語の絵本読みもおすすめです。『Brown Bear, Brown Bear, What Do You See? (くまさん、くまさん、なにみてるの?)』や『Dear Zoo』など、子ども向けの絵本なら何でも大丈夫です。
今はCDが付いている英語の絵本もたくさん市販されていますので、英語に自信のないママは、まずはCD付きの絵本を購入し、親子で一緒に聴いてみましょう。できればママ自身の声で読んであげてほしいので、CDで慣れてきたらぜひ読み聞かせにもチャレンジしてみて下さいね!
幼児期から英語を始めるメリットはたくさんありますが、注意点もあります。
それは「ママが焦らない、比べない、叱らない」ことです。
幼児期から英語に取り組むお家の方は、きっと将来的にバイリンガル、もしくはそれ以上になってほしいという願いを込めてスタートされるのだと思います。しかしここで、同じような取り組みをしている他のご家庭のお子さんと比べて焦ったりしては絶対にいけません。
お仕事もお休みし、家事と育児につきっきりになると、ついつい他の子と比べてしまうのがママの心理というもの。でも、大丈夫。ママさん、大丈夫ですよ。
英語の取り組みを始めようかなと思った頃の「楽しく英語ができたらいいな」という、ふんわりとしたイメージを忘れないで下さいね。比べて、焦って、良いことなんて一つもありませんから。
「焦らない、比べない、叱らない」
ついつい、そうしたくなったら、初心を思い出しながら呪文のように唱えて下さいね。
そして、可愛い可愛い我が子の寝顔を見て下さい。新しい英単語が一つ言えるようになった。そんな小さな一歩一歩を、大いに喜んで、たくさん褒める。そんな温かい取り組みが何よりも大切です。
英語が苦手なママや、英語は話せるけれど子どもへの教え方が分からないというママには、やはりプロの助けがあると安心です。
1歳〜3歳のお子さんの英語教育の手段として、プリスクールに通学するというのも選択肢のひとつです。
プリスクールは良い学校を選べばネイティブレベルの英語力が付けられるというのが最大の魅力。ただし、しっかりとしたスクール選びをしないと、思ったような英語力が身に付かないケースもあります。教室を選ぶさいは下記3点を参考にしてみてください。
①少人数であること
先生1名が10名以上の生徒を見ている場合、よほど先生の指導力がないと、クラスはなかなかまとまりません。先生が英語しか話さないと言っても、他の子どもがずっと日本語を話していたら、それは「英語環境」ではなくて、「日本語環境」。
人数の対比としては、1名の先生につき4名までの生徒が理想。子供達に目が行き届き、しっかりと語りかけ、コミュニケーションを取ることができる人数です。
②プロの先生かどうか
人柄や教育理念、バイリンガルを育成するノウハウを、指導を担当する先生がよく理解しているのかをしっかり見極めましょう。
くれぐれも避けていただきたいのは、"ネイティブかどうかだけ"で判断すること。英語圏ではない国の先生や、日本人の先生でも、プロフェッショナルな講師はたくさんいらっしゃいます。思い込みだけのスクール選びは禁物です。
③子ども同士の言葉が英語であること
スクールの子供同士が英語で生き生きと話していれば、英語習得率は高いと判断することが出来ます。通っているお子さん達の写真や動画をHPやブログで公開していたりする教室もあるので、ぜひチェックしてみましょう。
その中で子ども同士が自由に、そして楽しそうに英語を話ししているようなクラスがあればいいスクールの証拠です!
また安価で24時間いつでも自宅でレッスンを受けられるオンラインでの英語学習もおすすめです。
小さなお子様には、オンラインレッスンは少し早いかもしれませんが、ある程度文字が読めたり言葉を話せるようになってきたら、サービスを使ってアルファベットを覚えたり、果物や動物の名前など簡単な英語から学んでいくのもいいと思います。
例えばDMM英会話では豊富なキッズ教材のなかから、お子さんのレベルに合わせて教材を選びレッスンを受けることが可能。こども英会話を得意とする講師や日本語が話せる講師も多数在席しているので、お子さんでも安心してレッスンを受けていただけます。
いかがでしたか?
これからの社会、英語が出来て損することはありません!
幼少期から英語教育を始める場合、ちょっと親しむ程度からしっかりとバイリンガルを目指すコースまで、いろいろな選択肢がありますが、最初から明確にゴールを設定する必要はないと思います。
まずは焦らず、お子さんと一緒に英語を楽しんでみることからスタートしてみてはいかがでしょうか?
《執筆》
SUNNY BUNNYバイリンガル育成スクール
代表 羽織愛