英語力が伸びる瞬間は、ずばり○○○!恋する一冊をみつけてとことんやってみよう!!

英語キュレーターのセレンさんに、英語に関する悩みを解決してもらう企画、第2回目です!

英会話を学ぶ時、一つの教材をやり尽くすべきですか? 現在、発音を1冊の教材とオンライン英会話で重点的に行い、そこで知ったフレーズを覚えています。(覚えるフレーズにはまとまりがありません) 一冊の教材で発音・文法・単語とまとめて学んでいくべきですか?

今回はTwitterのハッシュタグ #eigodmm を使って頂いた質問にお答えします。
質問としては、
一つの教材をとことん使い倒したほうがいいのか?
またその素材から発音、文法、単語など総合的に学んだ方がいいのか?

という2点が含まれていると思いますので、その2点をカバーすべくお答えしたいと思います。

まずは自分が好きなだけやればいい

まず、一つ目の一つの教材をとことんやったほうがいいのか?という質問、これもよく頂く質問の一つで、どこまでやればいいのか?という事をよく聞かれます。そんな時僕はいつもこう答えています。

「好きな人ができた時どれだけ愛せばいいか、疑問に思った事がありますか?」と。

つまり、自分が好きなだけやればいいんです。とことんやればいいんです。心のままに。僕は初めて買った単語帳を英語を始めた3年前から計算すると、合計1000周近くやった計算になります。

単語帳を1000周するまでとことん使っている

覚える気などさらさらありません。なので精神的なストレスもありません。朝起きて、自然とカーテンを開けて朝の光を浴びるように、自然に身体が条件反射的に反応する、そういう風に接してきました。

意識してほしい英語力が伸びる瞬間とは?

そしてもう一つ大事な事があります。英語力が伸びる瞬間はいつか?ということです。明確な瞬間を知っている人と知らない人には、大きな大きな開きができます。英語力が伸びる瞬間、それはずばり

「同じものへの2回目以降の出会い」です。

単語帳などを買って読んだり、覚えたり、沢山の時間をかけ、頑張って最後まで行き着いた。その後、どうするか、ということなんです、大事なのは。もう一回、同じ道を辿るんです。その時に伸びるんです。そしてその回数は多ければ多いほどいいです。

momerize

単語帳で見た単語に、記事の中で出会う、初めて知ったフレーズが実際の会話で使われている場面に出会う、TOEICで一度間違えた問題と同じような問題に出会う、前に聞き取れなかったフレーズが今日初めて聞き取れた、前に言えなかった事をあの後調べておいたので今日は言えた、これ全部、「2度目の出会い」をしているんです。

そして、この瞬間こそぼくらの英語力、というのは伸びているんです。

とにかく「反復」を繰り返そう

この2度目という経験こそが習慣の凄まじいパワーの根源であり、反復練習の知られざる恐ろしいまでの効果なんです。自分が得意な事、何も考えずにできることを想像してみてください。料理でも、洗濯物を畳むのでも、ゲームでもなんでもいいです。必ず「反復」を繰り返してきたはずなんです。

例外はないはずです。反復の先に、何も考えずにできる、という結果が待っていて
それこそが語学で大切な「行き着くべき場所」なんです。

これだと思う一冊をみつけたらとことん好きになる

一つの教材を、どこまでやるか?という質問には、僕は「とことんやってみてください」と答えています。なぜ逆にみんなとことんやらないか?という事なんです。それは、きっとわかった気になっているからに他なりません。

好きな映画はありますか?
最高で何回見た事がありますか?

僕は「ペーパームーン」や「トイストーリー」、大好きな映画をこれまで最低でも30回くらいは見たと思います。ただそれでも発見や見落としていたシーン、見るたびに心に沈殿し居座り続けるセリフが違うんです。これは自分が変わり続けているから、なのだと思います。

英語の教材も同じです。自分の英語力というのは上がり続けます。やればやるだけ、作用と反作用のように嘘も偽りもない力学の世界です。押したら動く、そんなシンプルな世界。自分がこれはいい、と思った教材ととことん向き合って、とことん愛しましょう。自分がこれはいい、というジャッジは信じていいと思います。

「恋する教材」をみつけて学習マニアを脱しよう

lovebook

教材ばかり沢山持っていて、ほとんど使いもせずに本棚ばかり充実している、そんな「学習マニア」の人は沢山いると思います。読まない本を沢山持っている人と、何度も何度も愛し尽くした本を少しだけ持っている人、どちらに力がついているか、はもう言うまでもありません。

一つの教材をとことんやる、このシンプルだけど、多くの人ができていないこと、を是非この記事を読んだ人には実行してほしいです。素晴らしい教材にはその愛に答えるだけの愛が含まれています。
ぜひあなたも、「恋する教材」を探し、とことん愛してあげてください。

一冊の本で、発音・文法・単語を学ぶには?

そして2つ目の質問、発音、文法、単語などは一つの教材から総合的に学んだ方がいいのか?という質問です。これはインタビューで答えた「英語を分けて考えない」という事に繋がってきます。

英語を学んでいく上で大切なことは、もしあなたを飛行機に例えるなら教材はあくまで滑走路、本当の英語というのはそこを飛び立った空の上にあるのだ、ということ。そしてどこまでもどこまでも、端の見えない大空をこれから飛び続けていくのだ、ということ。

教材を使って単語、文法、発音を学んでいく事は初期の頃には大切なことです。英語というものがどういうものか、英語の世界とはどういう世界なのか、まだまだ視界がぼやける赤ちゃんのようなよちよち歩きで右も左もわからない世界を1人で歩き回るのは不安だし、迷います。

まずは少しずつ視界がクリアになり、おぼろげながら英語というのはこういうものなのか、と距離感が縮まってくるくらいまでは教材を使って学んでいくとよいと思います。

そして、あれこれやるのではなく「とことんやる」。この段階では発音の本、単語の本、文法の本、と別の本で学んでいく事になんの問題もありません。そしてその後、の行程が大事だと思っています。精神的な「教材離れ」のタイミングです。

教材はあくまで教材であって、実世界に対する仮想世界でしかありません。どこかで滑走路を飛び立つタイミングが必要です。

英語学習者から英語使用者へ、学びながらも使う人にシフトしていくことが大事です。でないと、いつまでも英語は試験や教科の延長にあるもので終わってしまいます。

机での勉強だけでなく、実践の場をつくる

オンライン英会話などは良い例で、使う場として最高に機能します。実践と机での勉強の中間にあたるとても有意義な場です。精神的な教材離れ、と言ったのは、よい教材はやはりよいもので、僕も未だに何度も何度も見返したりはしています。

inputoutput

ただ精神的に教材離れは済んでいるので、あくまで教材として、トレーニングとして、道具として使い方を割り切ることができています。それが全てだとは思わないし、現実から切り取られたよくできた仮想現実として、トレーニングに使っている、というイメージです。

精神的な教材離れ、が済んだ人はどうなるか?
自然な英語から「総合的に」学ぶことができる、のです。

総合的に英語を学べるようになろう

例えばそこに一つの文章があるとします。

You had it coming!

この文章と向き合うぼくたちが得れること、というのは、つまりこの人は何を言っているか?ということなんだと思います。日本語でいうところの「自業自得だよ!」ということを言ってるんですね。

youhaditcoming

でも例えば意味がわからないとします。何を言っているか意味が取れない状況なわけです。そこで、なんで意味が取れないの?ということになります。その問いかけが一番必要なことなんです。

それが文法だったり、単語だったり、発音だったり、表現だったり、するわけです。疑問があって、初めて「解決」があります。どうして?のないところに答えは価値を持ちません。文法だけの勉強、発音だけの勉強、単語だけの勉強、という分け方はもう意味を成しません。全てが全てに絡み合い、そして意味をなし、誰かに届く、それが言葉です。

そしてそれがわからない、そこには必ず原因があります。

それを解決していくことが英語力を伸ばすことに繋がり、そしてつまり解決とは、2度目以降また同じものに出会い、できるように、わかるようになっている瞬間のことに他なりません。

言葉の習得に最後のページはありません

つまりまとめると、初期の頃は単語、発音、文法、など違う教材から学び、英語との距離感、視界の解像度を高めていくことはとても有効です。ただ、その世界にとどまってしまうのではなく、勢いを付けたその後はしっかりと空に向って飛び立つ意識を持ってみる。

そしてそこからは文法、単語、発音など細分化してしまわずに、意味がわかるか?自分なら言えるか?という総合的な理解をベースに考えていくとよいと思います。

英語はずっと学び続けていくものだと思います。
言葉の習得に最後のページはありません。

ずっとずっと続いていく果てしない道です。

だからこそ、少しずつ、それでも確かに歩き続けていく事が大切で、そしてなによりそれが楽しいのだと思います。

さあ、また今日も大きな空を飛んでいきましょう。
それぞれの目的地を目指して。

air