日本の伝統衣装である着物は、今では “kimono” として広く英語の世界でも通じるようになりました。
また着物を指すだけでなく、着物にインスピレーションを受けたファッションが “kimono style” と呼ばれたりもしています。
このように、キモノという言葉はすっかり世界進出を果たしましたが、本来の着物とはいったいどんなものなのか、英語で説明出来ますか?
この記事では、日本文化における着物について英語で説明するためのヒントをご紹介します。
現代の暮らしの中の「着物」
日本に行けば、着物姿の人をたくさん見られるのではないかと期待している外国人もいるようです。実際は、着物を着る機会はごく一部に限られてしまっているのが現状ですね。
「かつて」の話をするとき “used to” を使います。“on a daily basis” は「日常的に」という意味のフレーズです。
日本文化について説明するとき、以前に比べて「最近では」という表現をよく使いますよね。“nowadays” や “these days” がそのような表現にあたります。
“obsolete” は「廃れた、もはや使われていない」といった意味です。“outdated” という言葉で言い替えてもよいでしょう。
また、現代では、着物はもっぱら「特別の日に着る服」になっているので、高級なものになっています。
けれど、もっと気軽に着物を楽しんでもらえるよう、最近では新しいデザインや手頃な価格帯で新しい世代にアピールしています。
“a flock of people” は、“a lot of people” の言い替え表現の一つです。
もしかしたら、相手は話を聞いているうちに着物を着てみたいと思ったかもしれません。「旅館」に泊まれば浴衣を体験することが出来ますね!
“experience” は「経験」という名詞で知られていますが、「経験する」という動詞として使うことも出来ます。
着物の種類について
木綿製のカジュアルな着物を「浴衣」と呼ぶということは上記で説明済みですが、「振袖」「留袖」など、他にも種類があると伝えたいときの例です。
“category”(区分、種類)の代わりに “type” も使えます。
まずは、既婚・未婚という括り(くくり)による違いがあることを説明してみましょう。
その上で、両者の違いを簡単に述べます。
着物の「作り」について
着物の作りや素材についても少し説明してみましょう。
立体的な作りの西洋風衣料に対し、着物の平面的な作りも、外国人には興味深く感じられるかもしれません。
“pattern” は「柄、模様」といった意味がありますが、この文例では「作る」という意味の動詞として使っています。
一般的なことを説明するとき、“chiefly"、"principally”(主に)や “basically”(基本的に)などの言葉を知っていると便利です。
着物の魅力の伝え方
単に「日本の民族衣装」というだけでは、着物の魅力を十分に伝え切れません。
着物の柄には、しばしば芸術的な意匠が凝らされていますし、色合わせや帯との組み合わせこそが着物の妙ともいえます。着物の「見所」についても説明してみましょう。
“depict” は、「描く、表す」という意味の単語です。和菓子や料理など、日本には四季を “depict” したものがたくさんありますね。
“elaborately” は「丹念に」「綿密に」などといった意味です。日本文化の芸術性を伝えるのにぴったりの言葉ではないでしょうか。
“inherit” は「相続する、受け継ぐ」という意味です。
アンティークと同じような文脈で使われる "vintage"(ヴィンテージ)という言葉があります。
20~30年以上経過したものが「ヴィンテージ」です。アンティークと呼ばれるには100年以上経過しなければなりません。今だと、アンティークの着物は大正時代のものということになりますね。
まとめ
外国人から日本文化についてふと聞かれたとき、長々と説明をするより、まずは端的な言葉でポイントを伝えたいですよね。
この記事では着物をテーマに、そんなときに使いたいフレーズを集めました。
どれもシンプルな説明ばかりですが、これらのフレーズをキッカケに、外国の人々に日本文化をもっと深く知りたいと思ってもらえたら良いですね!