Yui
(更新)
「赤ちゃんのうちから英語に触れさせたい!」
そう考える親御さんは多いのではないでしょうか?
でも、「自分が英語苦手なのに教えられるの?」、「教材を買っても無駄にならないかな…」このような心配もありますよね。
私自身も1歳の息子を育てる母となり、「英語教育いつから、どうやって始める?」問題に直面しています。
この記事では、子ども英会話講師として働いてきた経験と親としての視点から、悩めるパパ・ママに向けて、赤ちゃんから学べる教材の選び方や、人気教材の特徴をまとめてお伝えします。
子どもの発達段階や興味に合わせて選ぶことで、英語を「楽しく!」身につけさせることができるでしょう。
赤ちゃん・幼児向け英語教材について、「どれから始めたらいいかわからない」と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
※教材情報は2021年6月時点のものです。最新の情報は公式サイト・各種販売サイトからご確認ください。
語学教育は「早ければ早いほどいい」と言われています。
理由は主に2つ。
赤ちゃんの聴覚はお母さんのおなかにいるときから発達し、話しかけてくれたお母さんの声を覚えて安心感を覚えるそう。また、生まれてからも、多くの日本人が苦手とする「L」と「R」の違いも聞き分けられることが研究でわかっています。
ところが、日本語だけを聞く環境にいると、そのように聞き分ける能力も生後10ヶ月ほどで失われてしまうのです。すべての音を聞き取れる状態から、日本語で使う音だけを取捨選択して、環境に適応していくのですね。
そういった研究結果から、生まれたばかりの赤ちゃんのうちから、英語のCDや絵本を聞く環境を作ることが英語習得には大切だと言われています。
適応能力の高い赤ちゃんのうちに英語に触れておくことで、微妙な音の違いや、音の高低を聞き分ける能力を保つことができるというわけです。
パパやママと意思疎通するために、赤ちゃんは大人が話す言葉を真似してコミュニケーションをとろうとします。実はこれ、言語を学ぶための最高の学習法なんです!
先生の英語をリピートして、練習して、間違えて、また練習して… 大人向けのレッスンでも同じことをしていますね。
つまり赤ちゃんは、起きている時間ずっとレッスンをしているようなもの。日本語と同時進行で英語を習得し、バイリンガルになるのも夢ではありません。
この言語習得に最適な時期に、英語教育を始めない手はない! と私も先輩ママからアドバイスされました。
一方で、英語教育を赤ちゃんのうちから受けさせることのデメリットもあります。
教材を買ったり、英語のレッスンを受けたりするには、それなりのコストや時間がかかってしまいます。保護者にとっては「こんなに時間もお金もかけているんだから、効果を出さないと…」と焦りを感じてしまうかもしれません。
しかし、子どもの言語習得にプレッシャーは禁物。
子どもは「楽しみながら」、そして親は「無理をしないで」、日常生活に英語を取り入れましょう。そのためにも、費用や時間についてじっくりと考慮する必要があります。
先に述べたように、赤ちゃんは言語習得が得意ですが、英語に触れることを辞めるとすぐに忘れてしまうケースが多いです。
以前働いていたスクールで、インターナショナルスクールに通って流暢な英語を話していたお子さんがいました。
私はあまり彼女のレッスンを担当することはなかったのですが、数年ぶりにイベントで会ったときには、英語はほとんど初心者のレベルに。どうやら、公立小学校に通って英語を話さなくなったため、英語の単語や発音がすぐに口から出なくなったそうです。
このように日本語がほとんどを占める環境にいると、せっかく覚えた英語を忘れてしまいがちです。親としては、英語を聞いたり話したりする環境を提供し続けたいですね。
まだ日本語も流暢に話せない時期に英語教育を受けると、日本語の発達に悪い影響を与えるという説もあります。
これは、子どもにとって母国語が何語なのか不明瞭なときに起こりえます。例えば、両親の母語は日本語のはずなのに、常に英語で子どもに話しかけていると、子どもは母国語がどちらなのか混乱してしまいます。
「朝に英語のDVDを見る」、「日本語の絵本もたくさん読み聞かせる」など、英語の時間と日本語の時間を分けたり、母国語のインプット時間も十分に設けるよう意識しましょう。
2ヶ国語を話せるけれど、どちらも年齢相応のレベルに運用できない「セミリンガル」という状態にならないためには、母国語であるどちらかの言葉を自由に使える状態であることが大切。
日本に住み、家庭内や保育園などで日本語を聞いたり話したりする環境であれば、母国語=日本語のイメージがはっきりしているので、あまり心配する必要はありません。
子ども向けの英語教材は、金額もカリキュラムもさまざま。
その中でも、0歳という超低年齢から始められる人気の5教材について、「特徴」「対象年齢」「価格帯」「どんな人(保護者)に向いているか」をまとめてみました。
【特徴】
・聞き流し・かけ流しが中心のコース
・モーツァルトの曲でリラックスした時間を♪
・専用アプリで音声ダウンロードも可
【対象年齢】
胎児〜3歳
【教材内容】
・ナーサリーライム(童話、子守唄)15曲が収録された「うたのCD」
・家族の物語や名作童話の読み聞かせが収録された「おはなしCD」
・おはなしCDに対応したブックレット
※日本語訳やイラストで物語の理解を深めたり、親子で一緒に遊ぶことができます
【参考小売価格】
13,200円(税込)
【こんな人におすすめ】
気軽に英語教育を赤ちゃんの生活に取り入れたい人
【サンプル請求】
なし
赤ちゃんがママのおなかの中にいるときから聞き流し・かけ流しすることで「英語耳」を育てることを目的としたコース。
マザーグースという英語圏で有名な童話の収録された「うたのCD」だけでなく、「おはなしCD」ではモーツァルトの楽曲をBGMに「赤ずきんちゃん」などの有名な童話を読み聞かせてくれます。
また、家族をテーマにした日常会話シーンも読み上げてくれるので、赤ちゃんと家族の会話を英語で聞いて、パパ・ママも一緒に英語を学ぶことができます。教材の種類も多くなく、聞き流しが中心なので、保護者にとって気軽に取り入れやすい教材のひとつです。
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【特徴】
・日常会話で使うフレーズや単語を何度も繰り返し学んで身につけられる
・子どもが自ら遊べる教材なので、親が英語に苦手意識を持っていても大丈夫
・教材の充実さとサポートプログラムの手厚さは業界No.1
【対象年齢】
0〜12歳
【教材内容】
・メインプログラム(カリキュラムのメイン教材で、本やCD、タッチペンなどの教材などが含まれる)
・プレイ・アロング(0〜3歳向けのおもちゃなどの教材)
・シング・アロング(歌の教材)
・トーク・アロング・カード(単語カードを使用した教材)
・ストレート・プレイ(DVD教材)
※「ミッキー・パッケージ」の場合
【参考小売価格】
一般会員価格 739,200円(税込)
会員価格 717,200円(税込)
※「ミッキー・パッケージ」の場合
※「ワールド・ファミリー・クラブ」というサポートプログラムの会員になることで、会員価格が適用されます。(月額3,410円)
※分割支払い可能
【こんな人におすすめ】
・継続して子どもに続けさせられる人
・DWEの世界観に入り込める人
【サンプル請求】
サンプルDVD、CD、歌の絵本、お風呂でABCポスター
▶サンプル請求はこちら
幼児向け英語教育界で、圧倒的に知名度の高いディズニーの英語システムです。
勝手ながら「金額が高い」という印象を持っていたのですが、実際にDWEをやってネイティブ並の発音や英語力を身につけた子どもの実績を見ると、学習効果は高そうです。そう考えると、コスパがいいのかもしれませんね。
ただの歌や動画だけではなく、教材の中で日常会話の単語やフレーズが繰り返し使われているのがこの教材の肝。9セットもの教材があり、それを組み合わせた10通りの「パッケージ」から選んで購入することが推奨されています。
もちろん9セットすべてを含んだ「ワールド・ファミリー・パッケージ」はインプット・アウトプットの機会が豊富でおすすめですが、金額が約98万円(!)と高額なため、基本教材5つを組み合わせた「ミッキー・パッケージ」が人気。
また、「ワールド・ファミリー・クラブ」に入会すると、さまざまなサポートを受けることができます。教材を破損したときの保証だけでなく、オンライン・オフラインイベントや電話レッスンに参加できるのは大きな特典です。また、CAPという課題にチャレンジする資格も得られて、子どものモチベーション維持にもつながります。
2019年4月には「アナと雪の女王」などの最近のストーリーが加わり大幅リニューアルされました。また、2020年には「GO!GO!LIVE!」というオンラインのイベントも始まるなど、時代に合わせてプログラムが進化し続けているのも、ロングセラーの理由です。
長期的なカリキュラムで非常に完成度が高い教材なので、腰を据えて英語教育に取り組もうとしている保護者にとっては検討する価値があるでしょう。
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【特徴】
・教材は日本語を介さず、オールイングリッシュ
・フォニックス教材が充実
・おもちゃやタッチペンのクオリティが高い
【対象年齢】
0〜6歳
【教材内容】
・DVD 33枚
・絵本 28冊
・CD 16枚
・おもちゃ 7セット
・フォニックス教材(タッチペンと絵本やワークブック) 6セット
・おうちのかた向けガイド 7冊
※「Stage 0〜6」までの場合
【参考小売価格】
285,560円(税込・送料込)
※分割支払い可能
※「Stage 0〜6」までの場合
【こんな人におすすめ】
・子どもには「英語で」英語を学んでもらいたいと思う人
・DWEの内容は魅力だが高すぎると思う人
【サンプル請求】
DVD、パペット見本、読み聞かせ音源、保護者向けパンフレット
※0歳向けの場合
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カラフルでかわいいオリジナルキャラクターが人気の「Worldwide Kids」。世界中で読まれている英語絵本が届いたり、DVDでは海外の子どもの様子を知ることができたりと、名前の通りグローバルな雰囲気を楽しめます。
Stage「0」から「6」まで7つのステージがあります。一括で購入することも、分割で支払うことも可能。分割の場合は、教材が合わないと感じたら途中退会もできます。Stage6終了時点で、6歳のネイティブスピーカーレベルを目標としているそうです。
また、英語を習得する上で非常に有効なのが「フォニックス」という学習法です。海外の子どもたちはフォニックスという「アルファベット文字」と「音」の規則性を学び、英語の正しい読み方を身につけます。Worldwide Kidsでは、そのフォニックスを学べる教材が充実しています。
私も教材を借りて息子と試したことがあるのですが、タッチペンを絵本にかざすと読み上げてくれたりクイズを出してくれて、フォニックス教材の機能性に感動しました。タッチペンは当時1歳2ヶ月だった息子の小さな手にも持ちやすく、夢中で絵本を触って音を聞いていました
おもちゃの数は「DWE」や後述の「こどもちゃれんじEnglish」と比べると少ないので飽きないかが心配ですが、費用を抑えながらオールイングリッシュの教材で英語のシャワーを我が子に浴びせたい方におすすめです。
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【特徴】
・習慣化できる工夫あり。1日30分、DVD中心の教材
・オンラインの無料学習コンテンツでアウトプット
・おもちゃがないので、場所をとらない
【対象年齢】
0〜8歳
【教材内容】
・DVD 15枚(1枚約30分)
・CD 3枚(全41曲)
・できたよシール 15シート
・BOX用アルファベットシール 2シート
・収納BOX
【参考小売価格】
58,600円(税込・送料込)
※分割支払い可能
【こんな人におすすめ】
・補助教材として他の教材と組み合わせたい人
・これから英語教育を始めたい人
【サンプル請求】
オンラインサンプル映像
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「No Toy, All English」が特徴の「ミライコイングリッシュ」の教材は、シンプルにDVDが中心。とはいえ、フォニックスを盛り込んでいるほか、楽しいストーリーは子どもを惹きつけるので赤ちゃん・幼児からの英語教育にぴったりです。
「すでに他の教材を使っていて、おもちゃが家中にたくさん…」という保護者の方でも、追加教材として使えますね。
「できたよシール」は、1日30分目安のDVDを見たら貼れるようになっています。星、動物、果物などたくさんの種類のシールがあるので、子どもがワクワクすること間違いなし。このように、毎日オールイングリッシュの動画を見る習慣をつける工夫がなされています。
2019年に作られたサービスなので映像やセリフが現代風で、自然なフレーズがたっぷり使われています。ネットの口コミからも、「楽しいから毎日見る!」というお子さんが続出していることがわかります。
金額が他の英語教材に比べて抑えられているので、ミライコイングリッシュをしながら、オンラインでアウトプットの機会を作ったりと他の教材と組み合わせるのもおすすめ。
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【特徴】
・日本語訳がついているので、英語に苦手意識がある保護者も安心
・子どもの月齢に合ったおもちゃが定期的に届く
・しまじろうの英語コンサートに行ける
【対象年齢】
1〜6歳
【教材内容】
・DVD(アプリ、WEBでも視聴可能)
・絵本
・おもちゃ
※2ヶ月に1回教材が届きます
【参考小売価格】
通常価格 3,637円/回(税込)
会員価格 2,933円/回(税込)
※一括払いした場合の1回あたりの金額
※「こどもちゃれんじ」を受講中の場合、会員価格になります
【こんな人におすすめ】
・低価格で子どもを英語に触れさせたい人
・教材に日本語が入っていても気にならない人
・すでに通常の「こどもちゃれんじ」を始めている人
【サンプル請求】
英語DVDプレゼント
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幼児に大人気のしまじろうが登場する「こどもちゃれんじEnglish」もおすすめです。通常の「こどもちゃれんじ」をしている人は会員特別価格で受講できるのもうれしいですね。
毎回の教材でテーマとなる会話表現(例:Here you are./どうぞ)があり、DVD、絵本、おもちゃで繰り返しながら学んでいきます。
また、カラフルなゼリーを専用プレーヤーに置くと英語フレーズが流れるなど、子どもを夢中にさせる仕掛けがあり、「さすがしまじろう」という印象。操作も簡単なので、大人の補助なく子どもだけで遊ぶことが可能です。
年間672語の単語に触れられます。この単語数は他の教材に比べると少ないですが、その分厳選された単語を無理なく吸収できますし、何より楽しく受講できるのがいちばんの魅力です。
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上記のような総合的な英語教材プログラムもいいですが、必要になる時間や費用を考えると、敷居が高く感じられて踏み切れない方も多いのではないでしょうか。
そこで、もっと気軽に書店やオンラインで購入できる、0歳から使える赤ちゃん向け教材をいくつかご紹介します。
赤ちゃんの英語教材と言えば、「聞き流し」。
英語の曲をかけて過ごすことで、英語の音やリズムに触れることができます。ママと一緒に歌ったり手遊びをして楽しみましょう!
【参考小売価格】
2,530円(税込)
TBSの人気番組「CatChat」の曲がまとまっています。有名なマザーグースの歌から、「Toothbrush LOVE(はみがき だいすき)」などオリジナルの生活習慣にちなんだ曲も収録。DVD版あり。
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【参考小売価格】
2,000円(税込)
こちらのCDには「It’s time for bath!(お風呂の時間だよ!)」などの保護者向けの日常フレーズも収録されているので、ぜひ赤ちゃんへの語りかけに使ってみてください。
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【参考小売価格】
3,960円(税込)
赤ちゃん向けの英語DVDでは圧倒的に人気の「Goomies(グーミーズ)」。
カラフルなアニメーションと3分程度の短いストーリーで、乳幼児の興味を惹きつけます。全身を使ってダンスすることで、海外の楽曲を楽しみながら体験できます。
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赤ちゃんの大好きな絵本。寝る前の習慣にすることで、自然と英語を取り入れることができます。
【参考小売価格】
1,520円(税込)
世界中で人気の「はらぺこあおむし」はカラフルで楽しい絵本。さまざまなサイズや素材で販売されています。
果物などの絵に穴が空いている仕掛け絵本なので、赤ちゃんに破られないよう、厚めの紙で出来たモノで読み聞かせてあげるのがおすすめです。
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【参考小売価格】
95,260円(税込)
※レベル1〜3 (絵本144冊+32CD+日本語解説書)の場合
「Creative Teaching Press社」出版の園児〜小学生を対象とした絵本です。レベルが1〜3まであり、それぞれ4つのジャンルの絵本が揃っています。
内容は難しそうに感じるかもしれませんが、チャンツ*や朗読のCDもついていてリズムを楽しみながら読むことができます。赤ちゃんの読み聞かせにもおすすめ。
*チャンツ:英語フレーズや文をリズムに乗って読み上げること。英語のリズムを習得するのに効果的です。
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【参考小売価格】
138,017円
※ステージ1〜9(絵本180冊+30CD+特大ポスター)の場合
このシリーズは、イギリスの約80%以上の小学校で「国語」の教科書として使われています。1〜9のステージに分かれていて、中学生くらいになっても読めるストーリーなので長く楽しむことができるでしょう。
別売りで、音声ペンと音声シールあり。絵本の該当ページに音声シールを貼り、音声ペンでタッチすると朗読が流れます。
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1歳をすぎて型はめパズルに興味を持つ頃に、こんなアルファベットパズルはいかがですか?
【参考小売価格】
2,112円(税込)
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カラフルでインテリアにも馴染みそうな「Hape」のパズル。まだ読めなくても、アルファベットに親しんでおくと後々の学習に役立つことでしょう。
赤ちゃんや子どもの英語学習には「繰り返し」が大切です。
毎日入るお風呂でアルファベットソングを歌ったり、英単語を言って指差ししたり、そのようなちょっとしたことを習慣化することで、自然と英語を覚えていきます。
【参考小売価格】
110円(税込)
百均にも売っているので、気軽に試すことができるアイテムです。お風呂タイムがより楽しくなりますよ!
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いかがでしたか?
英語教材は種類が多く、価格や内容もさまざま。
子どもの英語教育には、すぐに結果を求めず、長い目で見て続けられる教材を選ぶのがおすすめです。
このようなポイントに絞って検討してみるといいでしょう。
取り寄せできる教材は一度資料請求し、お子さんの反応を見ることをおすすめします。
今しかない赤ちゃん期。英語に触れる機会を増やし、英語を身近なものとして感じてもらえるように、環境を整えていきましょう!