英単語を本当に「覚えた」かどうかはどこで判断するのか?会話に活かせる英単語暗記術

「英単語の暗記」

誰でも一度は通らなくてはいけない道なうえに、終わりなき旅路のようにも見える、地味な作業ですよね。

日本では、高校を卒業するころまでに私たちは3000語もの英単語に触れます。

これは簡単な日常会話であれば十分できるレベル!!

そうは言っても、いざ会話となると自信が持てませんよね。
それは、「覚えた」と思っている単語や構文が、実際に身についていないからなのです。

では、どうすればいいのでしょうか?
答えはとてもシンプル。

・1秒以内
・繰り返し
・イメージ

この3つを頭に入れて取り組めば、英単語を「覚えたような気がする」から、「覚えた!」にレベルアップできるのです。
 

まずは準備から

正しい単語帳の選び方

英語の勉強を始めよう、と思って本屋さんに行くと、ズラァ~っと英語関連のテキストが並んでいます。

単語帳だけでもたくさんの種類があり、何を買ったらいいのか悩んでしまいますよね。

結論から言うと、単語帳は「何でも良い」です。

重要なのは、何を買うか、ではなく、どのくらい自分のものにするか、なので。

単語の数については、英語初心者であれば2000語前後、中上級者であれば5000語以上の単語帳が良いと思います。自分でぱらぱらっとめくって、見やすいなと思うものを選びましょう。デザインが好きなものを選ぶのも、楽しく続ける大切なポイントです。

もう一つ大事なのは、CDなどの音声付きのものを買うこと

どんなに膨大な量の単語を習得しても、正しく発音できないのであれば意味がありません。

 

消せるペンを用意しましょう

単語を学ぶ上で重要なことの一つは、「繰り返し」です。

覚えたものとそうでないものを見分けるために、消せるタイプのペンが2色くらいあると便利です。

 

目的を定める

英語学習全般に言えることですが、英語を習得して「自分はこうなる」という目的を具体的に持つことは非常に大切です。

目的が受験なのか、海外旅行なのか、海外のドラマを字幕なしで見ることなのか、ビジネスなのか、日常会話なのか…。
目的が異なれば、習得すべき単語の内容や語彙数も異なります。

例えば、あなたの目的が海外旅行なのに、受験用の単語帳を使っていて楽しいでしょうか?
ビジネス英語を習得したいのに、海外旅行用の単語帳で十分でしょうか?

最初に目的を具体的に決めてテキスト探しをしないと、英単語を使うときのイメージがわきません。

そして何より、必要な単語を学べないかもしれません。

自分の興味のある内容であれば、多少うまくいかないときも迷わず続けることができるでしょう。

いつまでに単語帳を終わらせるか計画を立てる

英単語の暗記は、地道な作業です。
はかどらないときほど、まだ終わってないページの厚みを見て嫌になってしまいます。

コツコツ続けるためにも、自分で無理のない計画を立てておきましょう。

何かしらの事情で期限がある場合を除いては、「無理のない」という部分がポインす。計画は絶対ではありませんので、途中で変更してももちろん大丈夫です。

計画を立てる際に気を付けていただきたいのは、1週間に1回、1時間学習するより、「毎日」10分でいいので学習するほうが、効率的だということです。

1日単位で目標を決めて計画を立てましょう。

例えば、1か月で100語覚えるとすると、1日当たりに覚える単語はたったの3~4語。1年で1200語。1200語新しい単語が増えれば、驚くほど表現力が上がりますよ!
 

英単語を覚える効果的な方法

どんな覚え方がいいのか

生徒さんからよくいただく質問に、「英単語を覚えるためにどの方法が一番効果的ですか?」というものがあります。

答えは、ズバリ…ありません!

英単語を暗記する効果的な方法は、人によっても違いますし、目的によっても変える必要があります。

見たほうが覚える人もいれば、声に出したほうが頭に入る人もいます。受験などで英単語を「書く」必要がある場合は、絶対に書く作業もやったほうがいいでしょう。

一番いいのは、できるだけたくさんの手段を同時に使うことです。

読みながら書く、見ながら読む、と必ず二つ以上の方法を組み合わせて覚えましょう。この時に絶対に外してはいけないのは、「(声に出して)読む」作業です。自分の声を自分の耳で聞く、というのは、記憶にとどめるためにとても大切な作業です。
 

イメージを大事にする

英単語一つ一つには、もちろん意味があります。

英単語を暗記しようとするとき、その意味の持つ「イメージ」を大切にしてほしいのです。そして声に出して発音するとき、イメージに合うように大袈裟に発音してください。

例えば、”beautiful”(美しい)という英単語を覚えようとするとき、自分がこの世で一番美しいと思う人物や物を思い浮かべてみてください。そして、心を込めて、感動を込めて、顔も表情豊かに、”beautiful!”と発音する。些細ですが、とても重要なことです。

私たちは、言葉をコミュニケーションの手段として使います。
すべての事柄、感情を「言葉」で表現しています。

母国語であれば、その言葉の意味に合うイメージが自然と浮かびますが、外国語を新しく覚えるときも、「イメージ」を大切にして覚えると、心に残りやすくなります。可能であれば、ジェスチャーも付けて覚えるとなお良いです。
 

英単語学習の具体的な手順

単語帳を進める手順(1日目)

まず、今日覚えると決めた英単語の音源を聞き、正しい発音を一緒に音読しながら確認します

より良いのは、最初に発音記号の正しい発音を覚えてしまうことです。面倒くさいように感じるかもしれませんが、発音記号を見て正しく発音できるようになれば、音源を聞くことのできないときにも音読できます。

次に、英単語を覚えていきます。
日本語を見て、英単語が出てくるようになるまでやりましょう。方法は、先に述べたように、複数の方法を組み合わせて覚えます。

ある程度覚えたかな、と思ったら確かめをします。英単語を隠し、日本語を見て英単語が出てくるかどうかをチェックしていきます。

この時も、必ず声に出して言います。覚えきれてない単語には、消せるペンで印をつけておきます。

この、「覚えている」という感覚には注意が必要。

日本語の意味を見て、「1秒以内」に英単語が出てこなければ、覚えていない単語としてカウントしてください。なぜかというと、一瞬で頭に思い浮かばない単語は、会話で使い物にならないからです。

全部確かめ終わったら、もう一度最初に戻り、印をつけた単語のみを繰り返します。この時、まだ覚えていないものには別の色の消せるペンで印をつけましょう。

最後に、2色のペンの印がついた英単語(2回とも出てこなかった英単語)を、1秒以内で出てくるようになるまで繰り返します。

単語帳を進める手順(2日目)

2日目の最初は、前の日に2色のペンの印が付いた単語を、もう一度確認するところから始まります。

前日に徹底的にやっているので、そんなに時間はかからないはず。ここでも、1秒以内に出てこないものは、できるようになるまで繰り返しましょう。

この確かめ作業が終わって初めて、その日の新しい英単語に取り掛かります。要領は1日目と同じです。

3日目以降も、1日目と2日目の覚えきれなかった単語の確認作業からスタート。4日目は、2日目と3日目の覚えきれなかった英単語確認からです。

つまり、新しく覚えた単語は、必ず「3日は繰り返す」ようにします。

1週間に一度は、少し長めに時間をとって、初日からの単語をすべて確認しましょう。

時間がない場合は、その日は新しく覚えなくても大丈夫です。2週間目の最終日も同じように初日の分から確認しますので、量は2倍です。3週間目は3倍。この頃にはもう、前半に覚えた英単語を忘れることはないでしょう。
 

英単語を自分のものにする

覚えているはず、では使えない

英単語学習で陥りがちなのは、「覚えているつもり」になることです。日本語を見て、う~~ん、う~ん、と思いながらやっと思い出すのは、覚えたことにはなりません。

英語で会話しようとするとき、ひとつひとつの単語を一生懸命思いだしながら会話していたのでは、ぶつ切りで会話になりません。

言いたいことがすっと思い浮かぶくらい自分のものにして初めて、スムーズな会話ができるようになるのです。

もう一度、「覚えた」と言える基準は、1秒以内に単語が出てくるかどうかです。

理想なのは、日本語の意味を見た時、パッとその単語のイメージが頭に思い浮かんで、そのイメージから英語が出てくる、という流れです。この一連の流れが一瞬でできる英単語は、もう「あなたのもの」になっています。

何度も言うようですが、単語のイメージを大切にして、感情を込めて英単語を言うことを忘れないでください。

英単語を心で覚えるイメージで、ひと言ひと言を丁寧に覚えましょう。
 

文章の中で使ってみる

英単語学習がある程度進んできたら、学習した英単語を使った文章をいくつか丸暗記してみましょう。

文章の丸暗記も、考えずにさっと言えるくらいに叩き込めば、英会話力がぐっと上がります。

そこに英単語の数が増えてくると、置き換える単語の量も増え、会話のバリエーションが広がっていきますよ。
 

まとめ

英単語の暗記のポイントをおさらいしましょう。

・英単語を学習する目的と、学習スケジュール(1日分)を明確にする
・単語帳は目的に合うもの、「好きなもの」を選ぶ
・英単語を暗記するときは、「1秒以内」「繰り返し」「イメージ」を心掛ける

英単語学習に限ったことではないですが、どんなことでも「楽しい」という要素が加われば、コツコツ続けることができます。

自分で様々な工夫をしながら、楽しく英単語を習得し、会話の幅が広がる喜びを感じていただければ嬉しいです。