自分の好きな曲で楽しく! 洋楽を英語学習に活用する4つのステップと実践するためのコツ

突然ですが、英文の並び替えクイズです。

みなさん、答えは分かりますか?

学生時代のテストでこの問題を見た瞬間、私の頭にはビートルズの ”Here Comes The Sun” という曲が流れ、すぐに正解 “Look, here comes the bus.” を導き出せました。

これはいわゆる「倒置法」の英文で、やや複雑な文法なのですが、私の場合は知っている歌詞のお陰で深く考えることもなく答えが分かりました。
(※もし文頭に "Look, "がない場合は、”the bus comes here.”も正しい文章です 。)

このように、教科書ではなかなか覚えにくい英文法の法則も、好きなアーティストの歌詞に出てきたりすると、頭に入ってきやすいものです。

私自身が英語を学ぶ過程で、もともと洋楽が好きであったことはとても大きなアドバンテージだったと感じています。今日はぜひ「洋楽を英語学習に活用する方法」について紹介させて頂きたいと思います。
 

洋楽を英語学習に活用する4つのステップ

まず、洋楽を英語学習に活用するためには、大きく4つのステップに分けることが出来ると思います。
 

この勉強方法のポイントは、音楽を楽しみながら同時に英語も学べるという点です。

音楽(歌)を楽しむ事自体がモチベーションになる流れなので、まず①は重要なステップであり、そして③を確実に行う事で実際の英語学習の効果が現れてくる形になります。

具体的には、英語を聴くことによるリスニングスキル、口ずさむ際に実際に声に出すことによる発音のスキル、歌詞を理解することによるボキャブラリー力リーディングスキルの向上に効果があると考えます。

自分の気に入った曲の歌詞が難しすぎる場合は、まずは①と②だけやってみる(発音やリスニング練習)、そして他の出来そうな曲で③(英語の理解)に挑戦する、という形でも良いと思います。④まで行うことが出来れば、上級者レベルです!
 

実践するにあたって

では次に、上記のプロセスにおける具体的なアドバイスです。
 

◎洋楽に詳しくない、あまり聴いたことがない場合

インターネットで「洋楽 おすすめ」「洋楽 名曲」「洋楽 ヒット」「洋楽 2018 ランキング」などと検索すると、沢山の情報が得られます。

そこで得た情報から、YouTubeで実際の曲を検索して、聴いてみると良いでしょう。

英語に自信のある方は、"best songs of all time" や "best rock songs of the 2000s" など自分の世代やテイストに合う曲を英語で検索することで、より好みの曲が見つけやすくなると思います。
 

◎英語の歌詞はどうやって入手するの?

英語で「歌詞」"lyrics"(リリックス)と言います。
(LとRが混在する単語なので、この単語自体が既に英語の発音練習に最適ですね!)

自分の気に入った曲の英語タイトル、歌手名(英語)、そして "lyrics" という言葉をインターネットの検索画面にそれぞれスペースを空けて同時に打ち込みます。

するとほぼ一発で、英語原文の歌詞を探し当てる事が出来るかと思います。
 

◎和訳歌詞は訳に立つ?

あくまで個人的な意見ですが、英語学習という視点からは、和訳歌詞を参照することはあまりおすすめしません。

既に文章として出来上がった和訳歌詞を読むと、どうしても私達日本人の頭の中の日本語センサーが強く反応してしまい、自らその英語に意味をつけていくことが阻害されてしまう気がするからです。

面倒ではありますが、一つひとつの単語や言い回しの意味を自分で調べて、自らの言葉で理解に努めるほうが長期的な英語学習にはメリットがあると考えます。

どうしても文章のつながりが分からない時などに、ちらっと見てみる程度ならばもちろん構いません。
 

◎辞書を引いても意味が分からない単語がある

英語の歌詞にはスラングや特定のグループ、地域でのみ使われるような言葉が出てくることも多く、辞書では見つけられないこともあるかもしれません。そんな時はインターネットで言葉の意味を検索してみましょう。

その単語の英語スペル、それから日本語で「意味」と入れ検索すると、既にその言葉について触れた日本語のサイトがヒットするかもしれません。

もし日本語で探せない場合は、その単語のスペルと英語で"meaning"と入れて検索し、頑張って英語で意味を調べてみるのも勉強になると思います。

またはDMM英会話のレッスンで、講師に直接質問してみるのも良いですね。
 

◎タブー表現には注意

洋楽の歌詞を使って英語を勉強する際の注意点です。

歌詞によっては、差別的表現や卑猥な表現、相手を罵る言葉、わざと崩して誤った文法などを用いたものがあります。ジャンルとしては、ラップやヒップホップの歌詞に多い傾向があります。

自分の憧れのアーティストが言っている言葉なのでカッコいい!と思っても、それらの言葉を使う事は英語圏では一般的にかなりタブーとなっていますので、決して実際の会話等では使わないように気をつけましょう。
 

好きな洋楽で勉強してみよう

それでは、例として実際にいくつかの曲を、注目して頂きたい歌詞と共にご紹介させて頂きたいと思います。
 

「We Are Never Ever Getting Back Together」
Taylor Swift (テイラー・スウィフト)

日本でも人気のテイラー・スウィフト

名前を知っている有名な歌手の曲なら、洋楽初心者でも聴きやすいと思います。日本のTV番組でも使われていた曲なので聴いたことがある方も多いでしょう。

ややテンポが速い曲なので、まずは歌詞を目で追いながら、ノリノリで楽しんでみましょう。馴染み深い単語がたくさん出て来ますので、言えそうなフレーズだけでも一緒に歌えるようになれば GOOD です!

じっくり歌詞を調べてみると、その元気でポップな曲調とは反する内容で意外に感じるかもしれません。

女性ボーカリストの曲がお好きであれば、曲調は変わりますが Kesha の「Praying」という曲も歌詞を読み解きやすく、ゆっくりめの曲で聞き取りやすいのでおすすめです。
 

【この歌詞に注目!】
タイトルにもなっている "We Are Never Ever Getting Back Together" ですが、「集まる」を意味する “get together“ は、男女の間で使われると「付き合う」という意味になります。
 
そこに「元に戻って」を意味する “back” が入り "get back together" とすると「再び付き合う」つまり「ヨリを戻す」となります。
 
ところが、その前に「決して〜ない」という強い否定を表す “never” が付いています。”never” の後に “ever” が付くのは、さらに否定を強調する時です。この曲のサビ部分を聴いてみると、その強い否定が感じられるフレーズとなっているのがお分かりになるかと思います。

 

「Perfect」
Ed Sheeran (エド・シーラン)

エド・シーランは世界中で大人気のイギリスのシンガーソングライター。

こちらは2017年末に英語圏でヒットチャート1位となった、とても素敵なバラードです。歌詞も分かりやすく、ゆっくりめの曲なので、ぜひ一緒に歌ってみましょう。

“Perfect” という単語のパーフェクトな発音は日本人にとって意外と難しかったりしますので、この歌で練習してみても良いかもしれません!

エド・シーランにはたくさんのヒット曲があります。少しテンポが早いですが「Shape of my heart」や「Castle On The Hill」などの曲もぜひ "lyrics" を片手に聞いてみてください。
 

【この歌詞に注目!】
“I found a woman, stronger than anyone I know” では、「比較級(er + than)」の文法が使われています。そして、「比較級 + than any (other)」という表現を使う事で最上級に置き換えられるという法則があったのを、みなさん覚えていますでしょうか?
 
”stronger than anyone I know”「僕の知っている誰よりも強い」=「僕が知る中で最も強い」という意味になります。
 

 

「Numb」
Linkin Park (リンキンパーク)

日本が誇る世界的人気バンドのワンオク(ONE OK ROCK)も影響を受けたと言われるリンキンパーク

30代以上の方はリアルタイムで耳にしたことがある曲かもしれません。残念ながらボーカルのチェスターは昨年亡くなってしまいましたが、世界的に有名なロックバンドです。

大ヒットしたこの「Numb(ナム)」という曲ですが、歌詞の一つ一つの単語はそれほど難しいものではないので、意味も調べやすいかと思います。また、ボーカルのチェスターは、発音が比較的はっきりしていて英語が聞き取りやすい歌声です。

なお、こういった系統のロックがお好みであれば、Hoobastankの「Reason」という曲も歌詞がシンプルかつ基礎的な文法が多く、歌いやすい曲なのでおすすめです。
 

【この歌詞に注目!】
歌い出しの “I'm tired of being what you want me to be” ですが、“tired of 〜”「〜にうんざりする」という意味です。“tired from”「〜で疲れる」という異なる意味を持ちますので、この曲で違いを覚えてしまいましょう!
 
“being what you want me to be”「あなたが私にそうあって欲しいと望むもの(何か)になる事」と訳せます。"of" の後には名詞か動名詞が来る決まりなので、"be" の「ing形」で ”being” となっています。

 

「Strawberry Fields Forever」
The Beatles (ビートルズ)

言わずと知れた往年のロックバンド、ビートルズ

NYのセントラル・パークにはジョン・レノンの記念碑があり、その一角はこの曲にちなんでストロベリー・フィールズと呼ばれています。

ビートルズは数え切れないほどの曲を世に送り出していますが、特に初期のビートルズの曲は歌詞も短めで英語も分かりやすいものが多く、英語の教科書の副読本のごとく活用して頂けると思います。

「We can work it out」「No reply」「Norwegian Wood」「Help」などの曲を、ぜひ歌詞を見ながら聞いてみてください。
 

【この歌詞に注目!】
「〜しながら、〜したままで」を表す「with+名詞+分詞」という分かりにくい文法の法則を私が学校で習った際、またもやビートルズの歌詞が役に立ちました。

それがこの曲の ”Living is easy with eyes closed” 「目をつぶったままでいれば生きるのは簡単」という歌詞です。このフレーズを口ずさめば、この文法の法則を間違えることがありませんでした。

 

まとめ

歌も英語も両方好き!という方は、実際にかなり多くいらっしゃるのではないでしょうか。

洋楽は好きで聴くけれど、今まで歌詞を気にしたことはなかった、という方も少なくないでしょう。

これを機に、今後は洋楽の歌詞を一つ一つ読み解いて、英語のスキルアップに役立ててみましょう。英語原文で歌詞を理解出来るようになってくると、曲の感じ方自体も変わってくるかもしれません。

ぜひ、楽しみながら学べる一石二鳥の英語学習法、お試しください。