SHIORI
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英語の「品詞」は簡単に説明すると、単語の種類のことを言います。
どの言語にも品詞というものは存在し、文法上の意味や種類によって単語を分類しているのです。それゆえ、言語学習をする際に決して避けて通れません。
そこで今回は、英語で使われる10種類の品詞について紹介していきたいと思います。
実際に品詞を習うときは、全部で8または9種類の品詞があると教わることが多く、私自身も学校では8種類の品詞があると教わりました。
確かに主に使われる品詞は、冠詞と助動詞を抜いた8種類ですが、10種類の品詞を覚えていた方が文法の理解が深まると思うので、ここでは10種類の品詞をまとめてご紹介します!
名詞はその名の通り、「人・場所・もの・ことの名前を表す単語」です。
大きく分けると、数えられる名詞(可算名詞:countable nouns)と数えられない名詞(不可算名詞:uncountable nouns)の2種類があります。
また、さらに細かく見ると、普通名詞、固有名詞、集合名詞、物質名詞、抽象名詞 の5つに分類されます。
英語の名詞について詳しくは下記記事もぜひ参考にしてください。
代名詞は、名詞に代わるという字がついているように、「名詞の代わりになる単語」を指します。
I/we/you/she/he/they/it は、その人物やものの名前の代わりに使われる単語なので、代名詞に当たります。
たとえば Sarah は名詞ですが、代わりに使える she は代名詞です。dog は名詞ですが、代わりに使える it は代名詞です。
英語の代名詞について詳しくは下記記事もぜひ参考にしてください。
動詞は、「もの・人の動作を表す単語」です。
主語や時制によって形が変化するので、10の品詞の中でも最も困惑しやすい単語と言われています。
たとえば play という動詞の場合、次のような変化をします。
「私・私たち・あなた・彼らはテニスをする」
「彼女・彼はテニスをする」
「私・彼女・彼・私たち・あなた・彼らはテニスをしている」
「私・あなた・彼・彼女・私たち・彼らはテニスをした」
英語の動詞について詳しくは下記記事もぜひ参考にしてください。
形容詞は「名詞を説明する単語」です。形容詞を用いることで人・もの・ことを細かく説明することができます。
日本語では、「赤い、大きい、小さい」などの「〜い」で終わる単語や、「綺麗な、幸運な、平らな」などの「〜な」で終わる単語などが形容詞に当たります。
cute「可愛い」や handsome「ハンサムな」は英語の形容詞の例です。
「あの猫は可愛いです」
「ハンサムな男の人があなたを(デートに)誘っています」
英語の形容詞については下記記事もぜひ参考にしてください。
副詞は形容詞に似た役割を持ち、「もの・人・ことの動作を説明する単語」になります。
単語の最後に「〜ly」がつくことが多いです。ただ、ときには形容詞やほかの副詞を説明する場合もあります。very や too などはこのタイプの副詞に含まれます。
副詞かどうかわかりづらい場合は、how?「どのように・どのくらい」という問いかけの答えになるかどうかで判断すると見分けがつきやすいです。
「ジェームズは素晴らしくピアノを弾きます」
How does James play the piano?「ジェームズはどのようにピアノを弾きますか?」の答えは wonderfully「素晴らしく」となるので、wonderfully は副詞だとわかります。
英語の副詞については下記記事もぜひ参考にしてください。
助動詞は字からわかるように、「動詞を助ける働きをする単語」です。
will/can/should/may/must などが助動詞に当たり、それを付け加えることで動詞に「(する)ことが出来る」「つもりだ」「べきだ」「かもしれない」などの意味を足すことができます。
「私はサッカーをします」
「私はサッカーをするつもりです」
「私はサッカーをすることができます」
「私はサッカーをするべきだ」
「私はサッカーをするかもしれない」
英語の助動詞については下記記事もぜひ参考にしてください。
冠詞は日本語には存在しませんが、英語では「名詞を少し詳しく説明する、形容詞のような働きがある単語」です。
全部で a/an/the の3つの単語しかありませんが、使いこなすのに少しコツが必要です。
英語の冠詞については下記記事もぜひ参考にしてください。
前置詞は、その字の通り「前に置く単語」を表し、単語(名詞)の前に置いて使うことで場所を表すことができます。
at「〜で」、in「〜で/〜の中」、on「〜の上」、under「〜の下」などは前置詞の例です。
「私の携帯はテーブルの上にあります」
「猫はソファーの下に隠れています」
上の例文のように、前置詞は名詞とセットで使って初めて意味が成り立ちます。単体で使うことはできません。
英語の前置詞については下記記事もぜひ参考にしてください。
接続詞は、字からもわかる通り、「文と文や単語と単語をつなぐ働きを持つ単語」のことを言います。
接続詞の例としては、and「〜と〜/そして〜」、but「しかし」、so「だから」、if「もしも〜だったら/〜かどうか」、whether「〜かどうか」などがあります。
「家に携帯を忘れたので、今朝あなたに返信ができませんでした」
上の例文のように、接続詞は本来は2つの文章を1つの文につなげてまとめることができます。
「家に携帯を忘れました」
「今朝あなたに返信ができませんでした」
英語の接続詞については下記記事もぜひ参考にしてください。
間投詞は「感動詞」と呼ばれることもあり、「人間の感情を表す単語」を指します。
言葉という言葉でないことが多く、思わず口から出てしまうような、Ah!「ああ!」、Wow!「わあ!」、Ouch!「いたっ!」などが間投詞の例です。
英語の間投詞(感動詞)については下記記事もぜひ参考にしてください。
いかがだったでしょうか?
品詞は、言語を学習する上でとても大事な要素になります。そのためはじめの段階で習うことが多いです。しかし、学習を重ねていくうちについつい忘れがちになってしまいますよね。
ちなみに、「限定詞/限量詞(determiner/quantifier)」も英語でよく使われる品詞で、数量を表す many、much、little などがそれに該当します。しかし、これらは冠詞と被ることがあるので、冠詞1つにくくられて紹介される場合が多いです。
この記事が、少しでも皆さんの品詞の学習、復習のお役に立てば幸いです。