奈都香
(更新)
みなさんが英語を勉強したいと思った理由はなんでしょうか?
筆者の場合は、より的確に英語で日本の文化やサブカルチャーを世界の人に伝えたいと思ったのが理由の一つです。
そして、何事も百聞は一見に如かず。海外からのお客さんに日本の面白さを体験してもらうには、面白いところに連れて行ってあげることが一番でしょう!
今回は、いま訪日外国人に人気のある、日本人にしてみれば意外なスポットをご紹介します。海外からのゲストを連れて行くのはもちろん、自ら訪れて話のネタにしてみるのはいかがでしょう?
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日本人がナイトライフと聞いてまず思い浮かべるのは若者の街 渋谷、今もバブリーな街 六本木・麻布、サラリーマンの街 新橋、不夜城 歌舞伎町ですよね。
しかし、今外国人観光客が殺到しているのがゴールデン街。
ゴールデン街は極小店舗がたくさんひしめき合う、ちょっとレトロな街並みがインスタ映えはもちろん、「日本らしい」と外国人に評判で、今では実にお客さんの6割近くが外国人といわれています。カウンターしかない小さなお店をはしごして、街並みそのものを楽しむことができるのが喜ばれているそうです。
おなじく新宿駅近くの思い出横丁なども注目されているよう。レトロで懐かしい日本を楽しみにぜひ足を運んでみては?
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日本人はメディアで見聞きしたことがあっても実際訪れたことがないヒトが多い、「ロボットレストラン」。ですが欧米豪の訪日観光客には大人気なんです。
日本のイメージといえば「ハイテク」「和」。この二つのコンセプトを見事に融合し、ラスベガスのショーのようなスタイルで打ち出し、しかもレストラン内はすべて英語というとっつきやすさから訪日観光客の満足度も高い様子。
上記のゴールデン街ともほど近く、レトロな日本、ハイテクな日本を一晩で一気に楽しめてしまうので、セットで楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、ショーはないですが、日本らしいコンセプトの「かわいい」を全面的にうちだしたMONSTER KAWAII CAFE HARAJUKUや、ニューハーフショーがたのしめる六本木金魚などもテイストがマッチすれば同様におすすめです!
アニメNARUTOの世界的ヒットでますます広がった「忍者」。
私たち日本人からするとアニメや漫画の世界の話に感じますが、忍術は今もれっきとした武術で、その総本山が千葉県野田市にある武神館です。900年の歴史があるとされる戸隠流忍法の第34代宗家・初見氏が開くこの道場には、世界中から忍術を習いに入門者が集まります。
力に頼らない武術「忍術」のメッカとして警察官や軍人、そして暴れる患者を押さえつける方法を知りたいという女医さんまで、さまざまな人が集まる知る人ぞ知るインバウンドデスティネーションなんです。
本気の道場なので気軽に観光で行ける場所ではありませんが、空手、柔道などを習っている方はぜひ一度挑戦してみては? なお、都内をはじめ各地にも道場がありますよ。
忍者と並ぶ日本の文化といえば「侍」。
観光名所の多い京都で訪日外国人に人気なのが「サムライ剣舞シアター」です。こちらは剣や扇で舞う武家文化の舞台芸能を鑑賞したり習うことができる場所。
文化遺産などの名所は見て回るだけのものが多いですが、ここでは剣の扱い方だけでなく、お辞儀などの礼儀作法から、袴を着て実際に舞いを習うことができ、体験型の観光スポットとして人気が急上昇。
写真や動画に残るので旅の思い出に最適です。
おとぎ話に出てきそうなお城のような外観が印象的なごみ焼却場。オーストリア出身の芸術家 故フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏がデザインしたこの施設を一目観ようと世界中から見学者がやってくる、意外な観光スポットです。
また、舞洲工場から徒歩5分ほどのところに、下水汚泥処理場の「舞洲スラッジセンター」があり、こちらもフンデルトヴァッサー氏がデザインしたもの。予約をすれば工場見学もできるので、アートのなかに入り、エコロジーについて学ぶことができる貴重な経験ができますよ!
遊園地といったら東京ディズニーリゾートを思い浮かべがちですが、アメリカはもちろん、パリや香港など世界中にありますよね?
でも日本のかわいいを代表するキティちゃんがいるピューロランドは、世界のハローキティ―ファンが集まる日本人が見落としがちな訪日外国人スポットです。
乗り物待ちなどの列が長くない、ショーや乗り物の内容が幼児向けになっている、などの点から小さな子供のいるファミリーに人気が高いよう。もちろん大人も十分楽しめます!
フクロウカフェといったらアキバフクロウといってもいいほど有名な、たくさんのフクロウがお出迎えしてくれるこちらのカフェ。
国によっては飲食物を提供する空間で動物を飼ってはいけないなどの法律があるため動物カフェを作ることができず、日本に行ったら動物カフェに行ってみたいという人が多いのです。
フクロウカフェのほかにも、ハリネズミなどの珍しい動物と触れ合えるカフェや、他の国の猫に比べておっとりとしていてなつっこい日本ネコと会えるネコカフェなども大人気ですよ。
RORコメディーは大阪にある英語のスタンドアップコメディがみられるコメディクラブです。
なんで日本まで来て英語でスタンドアップコメディ?と思いがちですが、日本に住んでて思ったこと、日本と海外の文化の違いなど「日本あるある」を英語で楽しめる点や、クラブ等と違い静かにナイトライフを楽しめる点が人気の理由。
英語勉強中の日本人も、生の英語のリスニングにはうってつけのスポットです。
大阪にある老舗マジックバーフレンチドロップには外国人マジシャンが二人もいます。
言葉がわからなくてもマジックは楽しいですが、やはり言葉がわかるとより一層楽しめます。2017年からトリップアドバイザーのおすすめスポットに選ばれ続けていることからも、人気の高さが伺えますね。
もちろん東京にもレベルの高いマジックバーはたくさんあります。内装や世界観に圧巻される六本木OSMANDなども英語対応していますので、関東エリアを案内する際はぜひ。
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スラムダンク聖地巡礼のために世界中からファンが集まっているのが、江ノ電の鎌倉高校前駅。
徒歩1,2分ほどでスラムダンクのラストシーンに描かれた踏切があるので、いつ行っても人が集まっているようです。一般道の踏切ですので、運行中の電車や車にはくれぐれも注意をしたうえで記念撮影をしてください。
英語は言語であり、「ツール」の一つにすぎません。「そのツールを使ってなにを伝えるのか?」ということこそがコミュニケーションの本質なのではないでしょうか。
そしてなにかを伝えるために重要なのは、まずは己を知ること。
海外から見たときにパッと思い浮かぶ「日本らしさ」だけでなく、日本人からしたら当たり前すぎて気づかないようなリアルな日本の魅力をしっかりキャッチすることで、日本のいいところ、そして「日本らしさ」とはなんたるかを再認識していきたいですね!