英文読解の基礎の基礎!英語を「イメージ」として捉えるとはどういうことか

「簡単な英文なら読めるけれど、長くて複雑な英文を読もうとすると難しくて混乱してしまう…」
「日本語に訳しながら読んでいるととても時間がかかる…」

こんな悩みを持っていませんか?

この問題を解決するのに役立つのが、英語を前から、英語の語順通りにイメージしながら読んでいくという読み方と、それができるようになるためのちょっとしたコツです。

本記事では、英語を「イメージ」として捉えて読んでいくにはどうしたら良いのか、という英文読解の基礎の基礎を、「情報追加」というキーワードを元に解説していきます。

 

英文読解は頭の中の絵に情報を足していく

頭の中の絵に情報を足していく

これをお読みの皆さんも、英語は日本語にいちいち訳さず(返り読みをせず)、前から順番に読んでいこう! というお話を聞いたことがあるかもしれませんね。

つまり、英語⇒日本語⇒イメージという風に日本語を介して意味を理解するのではなく、英語⇒イメージとして英文を読もうということなのですが、それがどういうことなのか簡単な英文を例として一緒に見ていきましょう。

I read books once a week.

「私は週に1度本を読みます」

例えば、このシンプルな1文を例として、英語⇒イメージとして英文を読むとははたしてどういうことなのかを一緒に確認してみましょう。

【頭の中のイメージ】
I
一番最初に「私」というイメージが浮かびます。

I read
その次に、私が何かを読んでいるイメージへと変化します。

I read books
そして今度は、books(本)という情報が与えられたことで、頭の中に「本」のイメージが追加され、より詳細になっていきます。

I read books once a week.
さらに、once a week という頻度に関する詳細情報が加わったことで、この人物のぼんやりとした人となりといったイメージまでも浮かんできますね。

このように1文を最後まで読み終わったとき、読み手の頭の中には、そこまで頻繁に本を読むわけではないけれど、全く読まないほど読書に興味がないわけではない「私」という人物のイメージが出来上がることになります。

まったく白紙である「私」という人物に、次々と情報が与えられることによって、頭の中にある「私」という人物像が段々と明確に描かれていく過程がお分かりになったかと思います。

こうして後ろにどんどん情報を足していくことによって、1つのイメージを頭の中につくりあげていくというのが、英語⇒イメージとして英文を読む際の基本的な方法です。

まさに、もらった情報を元にして白紙のキャンバスに一枚の絵を仕上げていくという表現がピッタリかと思います。

 

情報には順番がある=文法

情報には順番がある

ただし、確かに「後ろに情報をどんどん追加していく」、これが英文読解をする際の重要なコツではあるのですが、適当に追加されていくわけではありません。単語をランダムに並べても、多くの人が理解できる「意味のある文」にはなりません。

そこにはルールがあって、誰が読んでも頭の中にある一定の同じイメージが浮かぶようにしなければなりません。つまり、情報をどのような順番で伝えていくかという「ルール」があるのです。これが文法と呼ばれるものなのです。

 

基本5文型とは?

こういう順番で情報を追加していくよ! という最も基本的なルールをまとめたものが、多くの文法参考書で一番初めに登場する「文型」と呼ばれるものです。

英語は、文の要素修飾から成り立つという基本的な構造を持っているのですが、文の要素とはなんでしょう?

文の要素とは、主語、動詞、目的語、補語と呼ばれるもので、その基本的な並べ方を5種類にまとめてみた! というのをかっこよく言ったのが、「基本5文型」と呼ばれるものです。

主語の後には動詞だよ、動詞の後には補語や目的語だよというルールが、文型と呼ばれるものなのですね。

【基本5文型】
第1文型 「主語+動詞」
第2文型 「主語+動詞+補語」
第3文型 「主語+動詞+目的語」
第4文型 「主語+動詞+目的語+目的語」
第5文型 「主語+動詞+目的語+補語」

 

「修飾」でイメージがより豊かになっていく

そして、修飾とは、先ほどの例文における ”once a week” などの文の要素には含まれず、文の要素を詳しく説明するという役割を持った追加情報です。

I read books once a week.

「私は週に1度本を読みます」

例えばこの文では、once a week(週に1度) という修飾が、read(読む)という動詞を詳しく説明していますね。

英文というのはこのようにして、文の要素⇒文の要素+修飾という風に、情報をどんどん付け足していくことで文が成り立っています。

“I read books” というシンプルな文に様々な修飾を施すことで、より具体的で詳細な情報を伝えることができるのです。どれくらいの頻度で本を読むのかを足したければ、先ほど見たように ”once a week” という修飾を後ろに足したらOK!

I read books once a week.

「私は週に1度本を読みます」

あるいは、「なぜ本を読むのか」という理由を足したければ、不定詞を使って ”to become a novelist” (小説家になるために)という修飾句を足すこともできますね。

I read books to become a novelist.

「私は小説家になるために本を読んでいます」

不定詞の他にも、関係詞、現在分詞、過去分詞等、英文法には難しいものが多く感じられるかもしれませんが、これらは、すべて文の要素を修飾する役割を担い、「1文の中にできるだけ多くの情報をスムーズに追加するため」に存在しているのです。

 

「接続詞」でさらなる情報追加

「接続詞」でさらなる情報追加

このように、文の要素+修飾でも十分に情報を伝えることはできます。

が! この「私」という人物のさらなる詳細情報を入れたい場合はどうしましょう。例えば、私は週に一度本を読むばかりか、几帳面にもそれらのあらすじを要約しているという情報を付け足したければどうするのでしょう?

つまり、”I read books once a week.”(私は週に1度本を読む)という情報に、”I write the summery of those books.”(私はそれらの本の要約を書く)という情報を追加したいときにはどうすればよいのでしょう。

つまり、2つの文を1つにまとめたければどうしたらよいでしょう。

もちろん、そのままこの2文を別々に伝えても良いのですが、「私、週一で本を読むの。」「私、その本の要約も書くの!」と、少し子供っぽくなってしまいますね。そんなとき、より簡潔に、よりスムーズに情報を追加するには…?

そうですね。
接続詞を使えばよいのです!

I read books once a week and write the summery of those books.

「私は週に1度本を読み、それらの本の要約を書いています」

このように、接続詞を使用すると、文の要素と修飾だけでは補いきれなかった情報を追加し、さらには文同士を1つの文にまとめることができるのです。

【例】
■文の要素
I read books.
「私は本を読みます」

■文の要素 + 修飾
I read books once a week.
「私は週に1度本を読みます」

■文の要素 + 修飾 + 接続詞
I read books once a week and write the summery of those book.
「私は週に1度本を読み、それらの本の要約を書いています」

後ろに情報をどんどん追加していくことによって、文が長くなっていくのがお分かりになったかと思います。

このようにして、どんどん与えられる情報を元に、頭の中により具体的なイメージを描いていくのですね。

 

まとめ

英文読解のコツは、この「後ろに情報が追加されていく」という英語独特のポイントを押さえることです。

そして、日本語の順番に変換して意味を理解するのではなく、与えられた順番どおりに頭の中の白紙の絵(イメージ)に情報を追加していくというのが、英語を英語のままに理解するコツ。

このようにして、与えられた順番どおりに、頭の中にイメージを浮かべながら英文を読む練習を重ねることで、次第に日本語に訳す癖というのもなくなっていき、英文を読むスピードが上がっていきます。

また、たとえどれだけ長く複雑な文に出会ったとしても、文の要素、それを詳しく説明する修飾、文同士をつなげる接続詞を使って情報が追加されているだけ、というこの基本的な部分を思い出してみてくださいね。