自分専用の例文で「使える」英単語を身につける【話すための英単語の覚え方 Vol2】

引き続き、「話すための英単語の覚え方」についてお話していきます。

前回、覚えた英単語が「英語を話す力」に繋がるまでには、3つのハードルがあるというお話をしてきました。

単語が思い出せない
使い方がわからない
発音がわからない

そして今回は、2つ目のハードル、「単語の使い方がわからない」 をどう克服していくかというところからご説明していきます。

もし前回の記事を読んでいない方がいらっしゃいましたら、こちらからチェックしてください。

【話すための、英単語の覚え方シリーズ】
#1 : 色鮮やかなイメージと感情で、思い出せる英単語を身につける
#2 : 自分専用の例文で「使える」英単語を身につける
#3 : 正しい音を大切に。きれいな発音を身につける

② 単語の使い方がわからない

「言いたいことはわかる、そのための英単語もわかる。でも、この単語ってどうやって使えばいいんだっけ?」

もしそんなふうに単語の「使い方」がわからず立ち止まってしまった経験があるなら、それは、単語を文章で覚えていないことが原因かもしれません。

単語が使われるのは、いつだって文章の中。だから、単語を覚えるとき、それだけポツンと文章から抜き出して眺めていても、実際の会話では使えるようになりません。

大切なのは、文章の中で単語を覚えること、そして、その単語の周りにどんな言葉が一緒にいるのかをしっかり見てあげることなんです。

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例文を使った、「使える」単語の覚え方

では、実際にどうやって例文を活用して「使い方」を身につけていくかをお話しします。

ここでは、 "experience" という単語を例にとって見てみましょう。

この言葉、日本語の意味は「経験」です。
でも「experience = 経験」と覚えたところで、どうやってこの単語を使えばいいかまではわかりませんよね。
そんなときに役に立つのが例文です。

例えば、この単語をLongman英英辞典で調べてみると、次のような例文が載っています。

"Many old people will experience problems as the result of retirement."
(多くの高齢者は、リタイアしたことにより問題を抱えることになる。)

"Children need to experience things for themselves in order to learn from them."
(子供たちは物事を自分自身で経験し、それらから学ぶ必要がある。)

もしかしたら、英語の土台ができている人であれば、この2つの例文を見ただけで "experience" の使い方がわかるかもしれません。

でも、もし例文だけでは "experience" の使い方がわかりにくければ、例文から "experience" の周りだけを切り取るのもテクニックです。

そうすると、こんな感じになります。

"experience problems"
"experience things"

こうするとどうでしょうか?

experience + 名詞

こんな言葉のセットが、くっきりと見えてきませんか?
言葉で理解するのではありません。視覚的にわかる、感覚的にわかるというのがポイントです。

文法的に言えば、これは動詞のすぐ直後に名詞がくる「他動詞」と呼ばれるものですが、ここでおさえてほしいのは "experience" のすぐ後に名詞がくるという、その「感覚」だけです。

他にも、"experience" のコロケーション(単語のセット)はたくさんあります。

"experience a change"
(変化を経験する)
"experience a new culture"
(新しい文化を経験する)
"experience a different lifestyle"
(異なるライフスタイルを経験する)
"experience a positive emotion"
(ポジティブな感情を経験する)

どうでしょうか?例文やコロケーションの中で単語を見ていくと、単語が使うという感覚がぐっと近くなりませんか?

さて、もうひとつおまけに、"experience" のもう一つ使い方、「名詞」としての用法も見てみましょう。

とは言え、ここでも「動詞」とか「名詞」とか、そういう文法用語は一切考えなくて大丈夫です。まずはイメージでとらえる。名前を覚えるのはそれからです。

さて、また先ほどのLongman英英辞典で調べてみると、今度はこんな例文が出てきます。

"You've got a lot of experience of lecturing."
(あなたは講義の経験が豊富です。)

※”have got” は “have” とほぼ同じ意味です。
なので、"You have a lot of experience of lecturing." と言い換えができます。

"He had no previous experience of managing a farm."
(彼はこれまで農場を経営した経験が全くありません。)

もしかしたら、もうお気づきかもしれませんが、この "experience" のコロケーションは "have experience of" です。

この例文からコロケーションだけ抜き出してみると、こんな風になりますね。

"have experience of lecturing"
"have experience of managing a farm"

このコロケーションを使えば、他にもこんな文章も作れたりします。

"have experience of living overseas"
(海外滞在の経験がある)
"have experience of doing business"
(ビジネスの経験がある)

ポイントは、周りの単語もセットで覚えること

単語を覚えながら、その使い方もしっかり身につけるなら、文章の中で単語を捉えること。特に、その単語を挟んでいる前後との繋がりがポイントになります。

そうやって文章で覚えた単語は、使い方が肌感覚でわかるから、迷わずに使えるようになるんです。

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文章で覚えることの、もう一つのメリット

また、このように英単語を文章の中で覚えると、副次的なメリットもあります。

それは、単語のイメージをより立体感をもって掴むことができるということ。
これは、前回の記事でお話しした内容とも繋がる、とても大切なことです。

例文を読むときは、単語の意味だけでなく、それがどんな文脈で、どんな場面で使われているのかを感じてください。その例文を読んだときに見える景色は、ただの訳語よりもずっと大きなインパクトを持って、記憶に残るはずです。

次回は3つ目のハードル、「単語の発音がわからない」について、お話しします。お楽しみに。